男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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昭和最後で最強のキャラクター
NHKでメイキング・ドキュメントが放映される等、最新CG技術で甦る「男はつらいよ」として公開前に何かと話題になっていた今作。私もどんな映像が観れるのかと期待していたのですが、実際には僅かな合成シーンと満男の回想に沿った過去の名シーンが挿入されるのみで、渥美清が亡くなった際に作られた「ハイビスカスの花/特別編」と大差ない内容にガッカリしました。また、何名かの方が指摘されるように冒頭の桑田佳祐の出演シーンにも唖然としてしまいました。私自身も彼のファンですが、この様な形では見たくありませんし、彼自身も断るべきだったでしょう。
本編では寅さんファミリーや、かつてのマドンナたちが花を添えていますが、やはり渥美清の不在は淋しく面白味がない(唯一、美保純の熱演が光ってました)。 そのことがかえって渥美清が演じた「寅次郎」という昭和邦画界最後の最強キャラクターの大きさを改めて感じさせられる結果となってしまったように感じます。
いっそ、大泉洋あたりを「寅次郎」に起用して、CGで昭和を再現した「男はつらいよ」を作った方が面白かったのでは?
携帯電話にインターネットと、寅さんにとっては住みづらい時代となってしまった現代、
彼は今頃どこを旅しているのでしょうか?
名作
冥土のみやげ
このシリーズは好きではない。
映画館で観たこともない。
以前は年末年始に必ずTV放送していたので、
見せられていた記憶はある。
平成を飛び越して、明らかに昭和テイストの映画。
なぜ今更の観は免れない。
レクイエム?いや失礼、ご存命だから冥土のみやげ?
何はともあれ、妻のお供で渋々足を運んだ。
観客はまばらで高齢者ばかり、
上映開始前からいびきが聞こえ、
観客にとっても将に冥土のみやげ?
いびきは中盤まで途切れず、さながら地獄絵図w
やはり私は車寅次郎は好きになれない。
軽度の知的障害があろうことを差し引いても、
傍若無人、自らの価値観を振り回すサイコ。
その最たるものが、自分のメロンがないと暴れるシーン。
観るに耐えない。
たまに気の利いたことを言うから、それが何?
それを敬愛、懐古することがベースにある時点で、
この映画にシンパシーを感じることはできない。
辛い2時間で、評価は星0。
但し、孫娘のかわいらしさと女性編集者の秘めれど溢れ出す想いには、ちょっと心が動いた。
嬉しくも懐かしく寂しさも
オープニング‥スクリーンに‥
あの音楽と男はつらいよの題字‥嬉しさと懐かしさに涙が‥
高度成長期、日本を支えてきた昭和の人達は、不器用だけども、人情に熱くおっちょこちょい。憎めない自由な生き様に憧れ抱き。
日本中が、笑い涙する昭和の大スターの帰りを待っていた。
初めて寅さんを観たいと思う方‥映画館に足を運ぶまでに、全部観るのは難しいと思うので‥
僕の伯父さんを観てから、映画館に足を運んで頂ければ、話が多少繋がると思います。
父親に連れて行かれた映画館‥30数年前の正月が懐かしく思い出されます。
年を重ねたなぁ〜笑
久しぶりに、映画で邦画で泣きました。
寅さんは、永遠です。
日本人の故郷です。
私も時に、ねぇ寅さんって風に尋ねてみようかと思います。
ほんまお帰りやわ〜!
さすが山田洋次監督!
冒頭の桑田佳祐はまったく不要!
根っからの寅さんファンとしては、懐かしくて、また、満男を主人公にして作ったドラマは要所に寅さんを絡めることによって最高に面白いストーリーに出来上がっていました。
もともと涙もろい私は始まってすぐに涙が出てきて、鼻水流れてきて、マスクしていて誤魔化すことができて助かりました。
今回の映画で本当の意味で寅さんとはお別れなんだろうなと思うと、それでまた涙ウルウル。
久しぶりに思い切り涙流せて良かったです。
でも、多くの人が書いているように冒頭の桑田佳祐はまったく意味がなく、何故あんな始め方したんでしょうかねぇ。
それと、レビューの中で山田洋次監督が死んでたと思ってるような人が小難しく意味の分からないことを書いていましたが、そんなレベルの人に寅さんの映画レビュー書いて欲しくないと思ったのは私だけでしょうか。
心の底からもう一度寅さんに会いたくてたまらなくなった。満男の「人間...
桑田さんは必要か?
50年間(25年間)の集大成(コラージュ)
私は桑田佳祐がキライではなく、むしろ尊敬さえする立場だが、今回の作品に桑田さんの唄はいらなかったように思う。たしかに、エンディングで本物の渥美節が流れてくると、この甘いような優しいような歌い方だよなあとより感傷は深まる仕掛けにはなっている。
始まるとき、もしかしたら今までの世界観を打ち壊すような物語が始まる予感もしたが、そんなことはなく、むしろ、とことん昔を懐かしむだけの物語だった。
唯一、寅さん的でない世界として、国連難民高等弁務官事務所で働くイズミの仕事ぶりが紹介されていたのは印象的だった。
こんな時寅さんがいてくれたら
満男君より少し歳上ですが、「ぼくの伯父さん」から満男君の立場でずっと観ていました。なので私にとっての寅さんはいつも振られてばっかりの情けない寅さんではなく、勉強は何のためにするのか、人は何のために生きるのかを適切な言葉で教えてくれた頼れる人生の先輩でした。
今回満男君目線で描かれた寅さんをやるということで、私の中ではすでに勝手にストーリーができあがっていました。思っていた通りでもあったしそうではなかったところもあり。桑田佳祐さんの歌はどうかなぁ。ラストはやはり凧揚げの場面で終わって欲しかったなぁとか色々。でもほとんどが想像していた通りの展開で安心して観ることができました。もちろん涙を流しながら。
しばらく寅さんロスになりそうです。
最後の満男君の涙が山田監督自身の寅さんとの決別を表しているのかなぁと思うとまた泣けてくるのです。
風天
男はつらいよ お帰り 寅さん
寅さん、満男も泉ちゃんもあなたに肩を並べました。
今年の一本目はこれに決めていた。
もう戻れない懐かしい昭和の正月を過ごしてみたくて…。
上映が終わった。映画館を出ると令和の時が流れている。
僕も大人になったんだ。
あのころ、実家のテレビではしょっちゅう寅さんの映画が流れていた。
寅さんの恋にドキドキし、旅先の風景に日本の美しさを学んだ。
作品は僕の血肉になり、だけど他にもいろんなことがあって今がある。
ラストシーン、満男の涙がわかる気がした。
寅さんが帰らなくなって20年。
満男も泉ちゃんも、しっかり寅さんに肩を並べている。立派な大人になった。
大切な人はいない。
でも、こうして人の営みは続いていくのだろう。いてもいなくても大切な人だから。
吉岡秀隆、すごいな…。
後藤久美子、すごく素敵な人になった。
みどころ、ほんとにあげたらキリがない。
ラストシーンはニューシネマパラダイスかと思った。
素晴らしい傑作だと思う。
幸せな時間を過ごさせてもらいました。
ありがとう
正月は寅さんだね
やっぱりいいねぇ。
あんまり難しいことは書けないけれど、やっぱり寅さんはいいねぇ〜。
この映画を観ていて、最近まで放送していた日テレのドラマ「俺の話は長い」は、もしかしたら寅さんの現代版だったんじゃないか?などと思ってしまいました。
やっぱり屁理屈が面白い。
そして、終盤に歴代のマドンナたちのシーンが流れてきますが、みんな綺麗だなぁ〜、女優ってすげえなぁ〜などと感心してしまいました。
笑って泣ける喜劇、演じる側も、創る側も尊敬します。
映画館内、おじさんおばさんばっかりだけど、中にはそのおじさんに連れられた中学生ぐらいの女の子がいたりして、上映中おじさんが小声で解説してました。普通ならうるせえなーと思うところですが、後半につれてその女の子も館内のおじさんおばさんと笑うタイミングが一緒になっていたので、少しは理解できてたみたいでほほえましかったです。
若い世代も熟年世代も、みんなで笑ってみんなで泣ける。
改めていい映画だと思いました。
命短し恋せよ乙女
「命短し恋せよ乙女」・・・。そんな気持ちになる映画でした。寅やのおいちゃん・おばちゃんはもう居ないし、現在の櫻やひろしもすっかり老けてたし、泉ちゃんも年を重ねていた。対して、現在と同じ色調で違和感なく挿入される、昔の櫻や泉ちゃんの輝くばかりに美しいこと。とどめは最後、歴代マドンナのフラッシュバック映像。皆、昭和を代表する女優さんの一番輝いている顔・しぐさが続き、ため息と懐かしくて涙が出てしまう。山田洋次監督は、「命短し恋せよ乙女」・・”一日一日を悔いのないように、一生懸命に生きてください”・・と言いたかったのではと思いました。
ただ、個人的には、車でみつおと移動中の泉ちゃんの横顔、母さんとの一件がある映画上の設定にせよ、まるで化粧っけもなく疲れた感じになりすぎてて、もう少し照明やらカメラアングルとか、配慮してもよいのかな・・と思いました(これも演出?)
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