華氏119のレビュー・感想・評価
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”エスタブリッシュメントは信用できない。”
これってトランプ当選時に評論家諸氏の言ってた分析結果でしたよね。
大手マスコミのトランプ頼み。民主党には民主主義がない。共和党は独裁者の一味。これを見てるとトランプ大統領を選ぶ気持ちはよくわかる。今はトランプもエスタブリッシュメントなので陰鬱な未来しか浮かばない。
しかし、立ち上がる市民は偉いし若者はさらに頑張ってる。マイケルムーアは最後をその若者に投げて映画は終わる。
アメリカの民主主義は70年代に始まったと言っていたが、あのころ”立ち上がった”人たちが現在のエスタブリッシュメントになっている。若者に期待するだけでは歴史は繰り返す。
映画としてはシッコほどまとまった感じではない。進行中の歴史が主題なので、やや散漫でイメージ先行感。
重く難解な映画。観客は60歳代以上が中心
ムーア作品で泣かされるなんて・・・
熱い。熱いんだよ。まだマイケル・ムーアは腐っちゃいなかった。監督の思いは十分に伝わってくるほど、感動させられたのは『ボウリング・フォー・コロンバイン』以来だと思う。『華氏911』(2004)でのブッシュのアホ面を楽しませてくれた作風ともまた違い、最終的には銃社会批判、反戦、人種差別、格差社会へと鋭い切れ味で彼の思いを展開していった。特にラストの女子高生エマ・ゴンザレスさんのスピーチには泣かされた。何度かYouTubeで見たことあるにもかかわらず。
てっきりトランプの汚点に対して終始するかと思いきや、対抗馬となった民主党クリントンの失態についても言及し、オバマだって無人機攻撃などで悲惨な戦争を繰り返していたと主張するこの作品。民主党のこの二人を批判するところがムーアの凄いところだ。所詮は政治は金で動いている。貧困層には何のメリットも生まれやしない。共和党も民主党も変わりはないのだ。ただ、サンダースが民主党候補となっていたならば・・・と、選挙制度への不満もぶちまける。
映画の大半を占めるのがムーア監督の故郷でもあるミシガン州フリントの水災害のこと。2011年からミシガン州知事を務めるスナイダーは豊富な水がめでもあるヒューロン湖から引いていた水道水を経費削減のため近くのフリント川に変更した。そのため水道水は濁り、腐食性が強く、鉛の含有量が増えたため、健康被害が増大したのだ。鉛は排泄されず、体内に蓄積し続け、親子3代に渡っても鉛が体内にとどまるほど毒性が強い。その問題を真摯に取り上げているのだ。黒人が多い町。黒人ならば鉛水を飲ませておけばいいなどとレイシストのスナイダーは考えているらしい。それをトランプがいい例だとして彼を支援する・・・
自由の国アメリカ。どこが自由なんだろうと思わせるほどの映像、突撃取材。先進国でありながら国民皆保険制度はないのだ。金持ちは生き残り、貧乏人は死んでいく。中間層はいなくなり、選挙で無投票の人が1億人もいる国、アメリカ。それでも、教師たちは立ち上がりストライキをして、高校生たちは政治家に直接ズバズバ質問する。そして大規模なデモ行進だって出来る自由の国、アメリカ。そこが自由なんだよなぁ。
鑑賞中はずっと日本のことを考えてました。似てる。似てるんだよ。しかもアベちゃんはトランプのポチ犬。朝鮮問題ではさらにトランプに置いてけぼりにされて、必死になって敵国を探し続けている有様。トランプはヒトラーに似ていると映画は結論づけるが、日本がそのヒトラーの片腕にならないよう祈るばかりだ。ただ、祈ってばかりじゃダメなんですよね。ムーアは立ち上がることが重要だと訴えてましたから、せめて映画レビューだけでも批判の精神を忘れないようにしなきゃ・・・
リテラシーを求められる
良質な知的ショー、ただし…
拡散してしまった印象
この映画、何か拡散してしまった印象が強い。
「華氏119」は反トランプを標榜した作品だが、それにしては舌鋒が鋭くないと思った。何か論点が集約していないのだ。
この映画は3つの要素から成り立っている。
⑴高校で起きた銃乱射事件と高校生たちの銃反対運動
⑵水質汚染におけるオバマ大統領の態度への落胆
⑶ヒットラーの勢力拡大に似たトランプの手法
このうち、⑵には大いに違和感を感じた。
オバマは猿芝居を打って水質汚染を黙認した、という論調の映像。
事実がどうだったかは知らないが、この映像によって政治家はみんなダメなんだという調子になってしまった。確かに政治家は清濁併せ持っているだろう。それは政治家だけでなく、僕ら一般の人も同じである。
それを持ってくるのがこの映画の目的に適合していたか疑問である。
それに⑶もややこじつけっぽく感じた。
今の時代、当時とはコミュニケーションの流通が違う。一方的な論説からいろんな論がありすぎるくらいある時代だ。その選び方が変わってしまったことに大きな原因があると思うのだ。
結局、この映画の目的にかなうテーマとしては⑴だけになってしまった。
高校生の銃規制運動は稚拙ながらも大きな力となった。
その持続力が課題ではあるが。
反トランプを打ち出すなら、もっと素材はあるだろう。
例えば、女性やLGBTのひとたちに対するトランプの態度。
あるいは、他国や他民族に対する侮辱的発言。
アメリカ第一主義で、積み上げられた環境問題の放棄。
そういった視点での切り込み方があったのではないか。
僕は、特に女性に対するトランプの態度について大きく取り上げてもらいたいと感じてしまった。こんな男がアメリカの大統領でいいのかというとても身近な問題なのだから。
このまま傍観していれば
マイケル ムーアの映画を見るたびにアメリカ怖い…と思ってびびる。 ...
泣いてしまった
複雑で、簡単で、やっぱり複雑です。
米国の話題が満載で、ストーリーは飛びまくるので、理解も、
共感もできないと思います。
知らない単語は、気になることは後で調べるという覚悟で鑑賞
する必要があります。
字幕監修に携わったジャーナリストの池上彰氏も理解できて
いるのかなという印象です。
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」で言われていた
「報道機関が権力に屈すれば、国民の将来はない」ということ
が現実になっているということです。
資本主義社会では、情報とお金が全てを決めるということです。
言葉は、情報とお金の前には無力です。
ナチス・ドイツ、米国、日本も同じです。
ヒトラーは、情報によりユダヤ人を迫害させました。
ヒトラーは、迫害したユダヤ人からお金を得て、アウトバーン
という高速道路の建設という公共工事によって、ドイツ人に
お金を与えました。
ヒトラーは、ドイツ国会議事堂放火事件を共産主義者の仕業にして
支持を得ました。
2001年9月11日、米国同時多発テロが起きました。
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領は、米国同時多発テロを
オサマ・ビンラディンの仕業にして支持を得ました。
2001年10月26日、ジョージ・W・ブッシュ米国大統領が
米国愛国者法を成立させ、情報機関が過度な情報収集することを
認めました。
2011年5月2日、バラク・オバマ米国大統領は、オサマ・
ビンラディンを暗殺しました。
2011年5月26日、バラク・オバマ米国大統領が米国愛国者
法を延長させ、情報機関が過度な情報収集することを認めました。
このことは「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、
「シチズンフォー スノーデンの暴露」、「スノーデン」を鑑賞
するとよく理解できます。
2011年9月2日、米国外交公電ウィキリークス流出事件で、
外交公電全25万通が公開されましたが、日米間の 外交公電は
公開されたのでしょか?
2016年11月9日、ドナルド・トランプが米国大統領に
選ばれました。
その後、ドナルド・トランプ米国大統領に反対することは
できなくなりました。
その後、ドナルド・トランプ米国大統領が伝える情報や情報が
生み出す資金を得るために、政治家も法律家もメディアも市民も
ドナルド・トランプ米国大統領に反対することはできなくなり
ました。
注目すべき米国中間選挙は、2018年11月6日です。
この流れを変えるには、情報や資金を得ていない若者に期待
するしかなく、世代交代が必要で時間がかかりそうです。
しかし、米国の若者たちは、行動するので期待ができます。
2013年9月8日に2020年東京オリンピックが決定
しました。
その後、2020年東京オリンピック関連による情報や資金
を失いたくないから、政治家も法律家もメディアも国民も
安倍晋三首相に反対することはできなくなりました。
注目すべき2025年日本万国博覧会が決定するのは、
2018年11月23日です。
この流れを変えるには、情報や資金を得ていない若者に期待
するしかないのですが、日本の若者が行動することはなく、
期待できそうにありません。
日本の水道は老朽化が進んでいますが、新しくするにはお金
がなく、民営化しようとしています。
民営化された水道は、利益を追求し、品質は落ち、生命は
危険にさらされ、水道代は値上げされます。
特に、少子高齢化の進む、地方が危険になると思います。
地方で生き続けなければならないということは、こういう
生命の危機に直面する可能性があるということです。
2020年東京オリンピックや2025年日本万国博覧会に
使うお金は、水道の設備更新に使用した方が良かったと思う
日が必ず来るということです。
グウェン・ルネイ・ステファニーは、ノー・ダウトという
バンドでボーカルをしている歌手です。
フリントは、ミシガン州デトロイトの約100km北西に
ある町で、マイケル・ムーア監督の故郷です。
GM発祥の地ですか、GMは破綻し、フリント市内の工場
を閉鎖され、人口は流出し、市街地は衰退し、犯罪率が増加し、
FBIが全米で最も危険な都市として発表しました。
未来を担う者に観てほしい
笑ながらブスリと刺すドキュメンタリー
東京国際映画祭にて鑑賞
マイケル・ムーアによるトランプ大統領ダメ出し映画
政治に詳しくない人にもわかりやすくdis ってて、バラエティ番組を観てる気分で笑いながら楽しめた
また、今回disっているのは、トランプ大統領だけにとどまらず、ヒラリー・クリントンや、オバマ元大統領に対しても容赦なくdisる
リベラル派のマイケル・ムーアにとって、現在の右傾化するアメリカは悪夢のような状態
では、なぜ、そんなことになってしまったのかを、トランプ大統領誕生の裏側を描きながら考えさせるのが、この作品
問題は、政権を握る共和党のみならず、民主党にもあって、多くの政治家が市民の声に耳を傾けずに、大口の政治献金をする企業の方を向いていることが、今のアメリカをダメにしているという
中には「えぇ?あのオバマ大統領にも、そんな一面があるの??」と思わずガッカリしてしまう場面も出てくる
このままでは、アメリカの政治は政治献金の多い大企業を優遇する社会が続き、
その結果、銃所有者が増え、貧しい人たちは医療保険に入れずに、医療行為を受けられないまま亡くなっていく社会になる
トランプ大統領が企業やマスコミを操る姿は、ヒトラーが生まれた時の社会の動きとそっくりだと危惧する
しかし、そんな絶望的な状況だけでなく希望も描いているのも救いだった
マイケル・ムーアは、次世代に社会を担う若い世代のムーブメントを積極的に取材する
代表的なのは、銃規制を求めるデモだ
銃乱射事件で同級生を亡くした彼らにとって、それは最も身近な問題で、涙ながらに訴えるようすはとても感動的だった
トランプ大統領が誕生して2年が経ち、この11月に中間選挙が行われるため
有権者たちに、選挙に行くことを促す目的で作られたと思われるこのドキュメンタリー映画
観ていると、アメリカの政治も相当腐ってるなー
と思うことが、かなりの部分であるけど、そうやって恥部を全世界にさらけ出し「フ○ック トランプ」って言えちゃうアメリカは、まだまだ健全な国なのかもと思った
日本だったら、こんな映画を作ることすらできないんじゃないかと思う
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