華氏119のレビュー・感想・評価
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拡散してしまった印象
この映画、何か拡散してしまった印象が強い。
「華氏119」は反トランプを標榜した作品だが、それにしては舌鋒が鋭くないと思った。何か論点が集約していないのだ。
この映画は3つの要素から成り立っている。
⑴高校で起きた銃乱射事件と高校生たちの銃反対運動
⑵水質汚染におけるオバマ大統領の態度への落胆
⑶ヒットラーの勢力拡大に似たトランプの手法
このうち、⑵には大いに違和感を感じた。
オバマは猿芝居を打って水質汚染を黙認した、という論調の映像。
事実がどうだったかは知らないが、この映像によって政治家はみんなダメなんだという調子になってしまった。確かに政治家は清濁併せ持っているだろう。それは政治家だけでなく、僕ら一般の人も同じである。
それを持ってくるのがこの映画の目的に適合していたか疑問である。
それに⑶もややこじつけっぽく感じた。
今の時代、当時とはコミュニケーションの流通が違う。一方的な論説からいろんな論がありすぎるくらいある時代だ。その選び方が変わってしまったことに大きな原因があると思うのだ。
結局、この映画の目的にかなうテーマとしては⑴だけになってしまった。
高校生の銃規制運動は稚拙ながらも大きな力となった。
その持続力が課題ではあるが。
反トランプを打ち出すなら、もっと素材はあるだろう。
例えば、女性やLGBTのひとたちに対するトランプの態度。
あるいは、他国や他民族に対する侮辱的発言。
アメリカ第一主義で、積み上げられた環境問題の放棄。
そういった視点での切り込み方があったのではないか。
僕は、特に女性に対するトランプの態度について大きく取り上げてもらいたいと感じてしまった。こんな男がアメリカの大統領でいいのかというとても身近な問題なのだから。
日本も他人事じゃない
まず、この映画の中で語られていない部分が大切だと。
何が語られていないのか・・・(下部参照)。
そして、
アンチトランプの人が見ても溜飲が下がる映画ではないので、
期待している人は注意した方がいい。
ムーア監督は民主党支持でも共和党支持でもなく、
民主主義を装いながら、実は「民主など無視されるアメリカ」を憂う、
まさに、アメリカ支持、なのだ。
更に、ボーリングフォーコロンバインや華氏911やSICKOの様に、
構成の柱が一本では無く、
各論的に「水公害」「銃問題」と、提議が立つので、
繋がりを把握できないと鑑賞後の感想はかなり違ったものになると思う。
【以下、少々ネタバレ】
2016年の大統領選において、
米国メインストリームメディア(MSM)はこぞってヒラリーが新大統領になる事を予想していた。
しかし実は、ヒラリーはズルをして、当時、破竹の勢いで人気が急上昇していたバーニー・サンダースから民主党代表の座を勝ち取っていた。
その、ヒラリー新大統領の誕生を待ち望む民主党支持者は浮かれ、そして、急転直下の事態に泣き崩れた。
ヒラリーは日本でも知っている人も多いが、チャイナマネーの鬼でその懐に入った裏金額を考えれば、魂を売ってしまってもいい、と思えただろう。
対するサンダースはユダヤ人であるが、「民主社会主義」を訴えたところからも、いわゆる米国のディープステートと呼ばれるFRBや国際金融資本家の中心を構成する白人ユダヤとは一線を画しているのかもしれない。
そんなヒラリーのこともムーア監督は好きではないだろう、と推測するが、
結局、「アメリカfirst」のトランプも米国議員には必須の銃企業からの献金を受け、
同じ共和党から、ムーア監督の故郷でもあるミシガン州知事になったスナイダ―が起こしたのが「住民無視の水公害」である。
米国の最下層に入るであろう労働者の住む町で起こった水の鉛被害に、数値改ざんなどをして誤魔化しながら、
知事は、献金元のGM社の水源だけを改善したのだ。
そして、
今年2月、フロリダで起きた高校での銃乱射死亡事件。
しかし、純粋な高校生は立ち上がった。
「何故、私たちは安心して暮らすことが出来ないのか!?」
大人の計算や、取引、ズルなど無く、
ひたすらに「おかしな、理不尽な、今を変えよう」という若者にムーア監督は希望を託したともとれるが・・・。
さて、散々トランプを貶める米国のメインストリームメディアだが、実は、殆どの局の幹部は白人ユダヤである。
トランプのブレーンが「性犯罪者ばかり」という印象操作を映画内でしているのもいただけない。
民主党はもっとエゲツナイ筈だ。
彼等陣営が、モノやカネの国境を取り払い、
企業を株主の持ち物にしてTopには今までの日本では考えられない報酬を与えながら企業利益を吸い上げ、
移民をどんどん流入させ、EUを構築し、
世界を統一してしまおうとしている事は、彼等自身の著書や客観的事実や状況証拠を積み上げれば、必然と分かってくる。
そして「ロシア疑惑」という米国版モリカケのような冤罪を延々と流し、世界の支配主義の頂に就こうとしていることは賢者の多くが指摘している。
これは極一部のエスタブリッシュメント以外は「被搾取人」になる事を意味する。
しかし、如何せん、
メディアの殆ど(MSM)を牛耳るのが彼等陣営なので、
なかなか真実が国民には伝えられない仕組みになっている。
日本も全く同じ構造で進んでいる。
安全保障を米国に頼っているので仕方ないところはあるにせよ、
水も民営化の動きが出ているし、移民入管法も提出される。
モリカケでは本筋では何も出てこないだけでなく、
公用車でデートクラブに足繁く通っていた官僚は満額退職金を貰って、現在でも講演で稼いでいるし、公費で破廉恥問題は報じられない。
日本も民主主義を装いながら、民衆の声が届かなくなってはいないだろうか。
その意味では、高校生でも、あれだけ一つにまとまって行動をおこせるアメリカが羨ましい。
最期に
字幕監修が、池上彰氏なのも笑えた。
池上さんといえば、最近、子供の役者を、あたかも一般の子供に仕立てた「ヤラセ番組」を率い、
情報のネタ元は、それぞれの分野のジャーナリスト達だった、と
情報を盗まれそうになった(又は盗まれた?)ジャーナリスト達から暴露された人だ。
こんなメディアに日本も騙されているね・・・
このまま傍観していれば
マイケル ムーアの映画を見るたびにアメリカ怖い…と思ってびびる。 ...
泣いてしまった
複雑で、簡単で、やっぱり複雑です。
米国の話題が満載で、ストーリーは飛びまくるので、理解も、
共感もできないと思います。
知らない単語は、気になることは後で調べるという覚悟で鑑賞
する必要があります。
字幕監修に携わったジャーナリストの池上彰氏も理解できて
いるのかなという印象です。
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」で言われていた
「報道機関が権力に屈すれば、国民の将来はない」ということ
が現実になっているということです。
資本主義社会では、情報とお金が全てを決めるということです。
言葉は、情報とお金の前には無力です。
ナチス・ドイツ、米国、日本も同じです。
ヒトラーは、情報によりユダヤ人を迫害させました。
ヒトラーは、迫害したユダヤ人からお金を得て、アウトバーン
という高速道路の建設という公共工事によって、ドイツ人に
お金を与えました。
ヒトラーは、ドイツ国会議事堂放火事件を共産主義者の仕業にして
支持を得ました。
2001年9月11日、米国同時多発テロが起きました。
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領は、米国同時多発テロを
オサマ・ビンラディンの仕業にして支持を得ました。
2001年10月26日、ジョージ・W・ブッシュ米国大統領が
米国愛国者法を成立させ、情報機関が過度な情報収集することを
認めました。
2011年5月2日、バラク・オバマ米国大統領は、オサマ・
ビンラディンを暗殺しました。
2011年5月26日、バラク・オバマ米国大統領が米国愛国者
法を延長させ、情報機関が過度な情報収集することを認めました。
このことは「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、
「シチズンフォー スノーデンの暴露」、「スノーデン」を鑑賞
するとよく理解できます。
2011年9月2日、米国外交公電ウィキリークス流出事件で、
外交公電全25万通が公開されましたが、日米間の 外交公電は
公開されたのでしょか?
2016年11月9日、ドナルド・トランプが米国大統領に
選ばれました。
その後、ドナルド・トランプ米国大統領に反対することは
できなくなりました。
その後、ドナルド・トランプ米国大統領が伝える情報や情報が
生み出す資金を得るために、政治家も法律家もメディアも市民も
ドナルド・トランプ米国大統領に反対することはできなくなり
ました。
注目すべき米国中間選挙は、2018年11月6日です。
この流れを変えるには、情報や資金を得ていない若者に期待
するしかなく、世代交代が必要で時間がかかりそうです。
しかし、米国の若者たちは、行動するので期待ができます。
2013年9月8日に2020年東京オリンピックが決定
しました。
その後、2020年東京オリンピック関連による情報や資金
を失いたくないから、政治家も法律家もメディアも国民も
安倍晋三首相に反対することはできなくなりました。
注目すべき2025年日本万国博覧会が決定するのは、
2018年11月23日です。
この流れを変えるには、情報や資金を得ていない若者に期待
するしかないのですが、日本の若者が行動することはなく、
期待できそうにありません。
日本の水道は老朽化が進んでいますが、新しくするにはお金
がなく、民営化しようとしています。
民営化された水道は、利益を追求し、品質は落ち、生命は
危険にさらされ、水道代は値上げされます。
特に、少子高齢化の進む、地方が危険になると思います。
地方で生き続けなければならないということは、こういう
生命の危機に直面する可能性があるということです。
2020年東京オリンピックや2025年日本万国博覧会に
使うお金は、水道の設備更新に使用した方が良かったと思う
日が必ず来るということです。
グウェン・ルネイ・ステファニーは、ノー・ダウトという
バンドでボーカルをしている歌手です。
フリントは、ミシガン州デトロイトの約100km北西に
ある町で、マイケル・ムーア監督の故郷です。
GM発祥の地ですか、GMは破綻し、フリント市内の工場
を閉鎖され、人口は流出し、市街地は衰退し、犯罪率が増加し、
FBIが全米で最も危険な都市として発表しました。
☆☆☆★★★ きっかけは単なる思いつきからだった。 目立ちたがり屋...
☆☆☆★★★
きっかけは単なる思いつきからだった。
目立ちたがり屋さんが、面白いか否かで決めた事が現実となった。
別題『マイケル・ムーアの、これまで僕が追求して来た事の集大成?』
観る前は。マイケル・ムーアがどの様にして直接トランプと対峙し、斬り込んで行くのか?と思っていたら…。
なかなか本陣へとは斬り込まないマイケル・ムーア。
何故、劣勢だった稀代のなんちゃって候補者が。雪崩の様に大本命のヒラリーを倒したのか?
ムーアは或る州の選挙結果に注目し、分析する。
必ずしも、ここで起こった出来事が起因した訳でも無いとは思うのだが。映画はこの後、全くトランプの影を消し。ムーアがこれまでに追求して来た『シッコ』や『ボーリング…』『華氏911』等の総括の様相となって行く。
そして「これってトランプを追い掛ける映画だったよなあ〜!」…と、思った刹那。突然の様にヒトラーとトランプを大胆にも対比させる。
「愛国者を名乗る独裁者が表れると、人種差別主義が増える」(少し唐突に感じていたので正確ではない)
お、お、おう!(´⊙ω⊙`)
かの国にも差別主義の者が増えて来たしねΣ(-᷅_-᷄๑)
突然に街が軍事演習場に変わるなんて(日本では)考えられない!
銃刀法に関して厳しい規制の有る日本からすると。米国で増え続ける銃乱射事件はあり得ない事だ!
ましてや核兵器なんて!
だが本当に日本では起こり得ない事なのだろうか?
…いや、寧ろ状況は切迫しているんじゃないのか?
いつ何処で大量殺戮の大事件が!いつ空の彼方から核ミサイルが飛んで来るとも限らない。
何しろトランプは今や、北のロケットマンと仲良しなのだから…。
今や世界的な右翼化は止まらない。
民主主義とは、誰もが平等であるべきとゆう考え方に基づいている。
だが、【言論の自由】を曲解し、差別主義の輩が雨後の筍の様に増えて来た。
残念ながらこの流れが止まらない。
だからこそムーアは、一縷の望みを草の根運動に見いだす。
草の根で巻き起こす運動こそが、未来に繋がる唯一の夢…だと。
政治家のパフォーマンスの反応は日米で違う。
菅直人がカイワレをムシャムシャと食べるも、国民の反応は鈍かった。
日本人は慎ましい精神こそ尊いと考えるからなのか?
逆に米国人は、相手を挑発する者が人気を浴びやすい。
侍の国とガンマンの国。
オバマが自身の思いと逆…だったのかどうか?は分からないが。控え目に水に口を浸けただけだった時に。多くの人が失望してしまったのかも知れない。
オバマこそが民主主義とゆう希望の光だったはずだったのに。
2018年11月2日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン1
未来を担う者に観てほしい
笑ながらブスリと刺すドキュメンタリー
東京国際映画祭にて鑑賞
マイケル・ムーアによるトランプ大統領ダメ出し映画
政治に詳しくない人にもわかりやすくdis ってて、バラエティ番組を観てる気分で笑いながら楽しめた
また、今回disっているのは、トランプ大統領だけにとどまらず、ヒラリー・クリントンや、オバマ元大統領に対しても容赦なくdisる
リベラル派のマイケル・ムーアにとって、現在の右傾化するアメリカは悪夢のような状態
では、なぜ、そんなことになってしまったのかを、トランプ大統領誕生の裏側を描きながら考えさせるのが、この作品
問題は、政権を握る共和党のみならず、民主党にもあって、多くの政治家が市民の声に耳を傾けずに、大口の政治献金をする企業の方を向いていることが、今のアメリカをダメにしているという
中には「えぇ?あのオバマ大統領にも、そんな一面があるの??」と思わずガッカリしてしまう場面も出てくる
このままでは、アメリカの政治は政治献金の多い大企業を優遇する社会が続き、
その結果、銃所有者が増え、貧しい人たちは医療保険に入れずに、医療行為を受けられないまま亡くなっていく社会になる
トランプ大統領が企業やマスコミを操る姿は、ヒトラーが生まれた時の社会の動きとそっくりだと危惧する
しかし、そんな絶望的な状況だけでなく希望も描いているのも救いだった
マイケル・ムーアは、次世代に社会を担う若い世代のムーブメントを積極的に取材する
代表的なのは、銃規制を求めるデモだ
銃乱射事件で同級生を亡くした彼らにとって、それは最も身近な問題で、涙ながらに訴えるようすはとても感動的だった
トランプ大統領が誕生して2年が経ち、この11月に中間選挙が行われるため
有権者たちに、選挙に行くことを促す目的で作られたと思われるこのドキュメンタリー映画
観ていると、アメリカの政治も相当腐ってるなー
と思うことが、かなりの部分であるけど、そうやって恥部を全世界にさらけ出し「フ○ック トランプ」って言えちゃうアメリカは、まだまだ健全な国なのかもと思った
日本だったら、こんな映画を作ることすらできないんじゃないかと思う
トランプ政権の未来が怖い…。
これから先のアメリカの未来が心配…。
マイケルムーア監督が取り上げたくなる気持ちも分からなくはないかな?
誰もがヒラリー氏が当選して、初の女性大統領になると思っていたから…。
あの時の支持者の落胆ぶりが印象的。
やはり、貧困に苦しむ市民のイライラがトランプ政権の誕生を生んでしまったと思います。
平和よりも経済の発展を心配する市民の心をガシッと掴むディベート力が勝利への身を結んだのでしょう。
でも、トランプ大統領が就任されてからのアメリカは、なんだかドキドキハラハラ。
奇抜で理不尽な暴言の連発に、世間の気持ちは賛否両論。
しかも過去の犯罪行為が暴露されまくり、よくこんな人が大統領になれたものだとビックリ!
そして中盤でトランプ政権の不安な部分や、過激な言動をこれからどう掘り下げていくのかと思っていたら…。
まさかの水質汚染問題。
正直トランプ政権の話から脱線してしまい、どこへ行き着くのかよく分からなくなりましたが、21世紀のアメリカとは思えない事件だと思いました。
フリントという地域で起こった、市民の鉛中毒による病気や死亡。
鉛に苦しむ市民の悲しい訴えは、トランプ大統領に届いているのでしょうか?
あのオバマ大統領でさえ、経済発展を優先し、フリントに住む市民の命を軽視したことは事実です。
経済発展のためなら、どんなことも惜しまないトランプ大統領なら、このフリントの事件も何も改善しないままでしょう…。
このままでは、日本の水俣病のような患者ばかりになってしまうのでは…?
さらに、学校で起こった銃乱射事件の涙の訴えを見ているにもかかわらず、兵器や軍隊の強化に力を注ぐ大統領の姿。
事件や事故が起ころうとも、自分の決めたことは最後までやり抜く姿は独裁者のよう…。
ヒトラーのように、多くの人の支持を受けることで、間違いも正当化できてしまうとしたら、どんどん見切り発車が起こってしまいそうで怖いです。
彼はこれから先どんな未来を描いているのでしょうか?
猪突猛進にどんどん改革を提案することは良いですが、はたして市民にとって本当に幸せとなるのか?
日本じゃ想像もつかないようなデマが沢山飛び交うアメリカ。
だからこそ、市民一人一人が大統領を見極めなくてはいけないのかもしれませんね。
久しぶりに青山シアターで、映画を楽しめました(^^)
今ここにある危機
試写会で拝見してきました。
面白い。
というか恐ろしい。
アメリカの現実が、恐怖そのもの。
トランプが大統領になる世界は突然生まれたのではなく、必然であったという。
資本主義の行き過ぎと、ファシスト政治家の台頭、政党内部の腐敗と老害の自己保身による選択ミスは、以前からあり。
「実はオバマすら、支援団体・寄付団体の影響で、市民の切り捨てを行なってきたという事実があった」
「民主党内の全国投票で55州で負けていたヒラリーを、OB議員や現議員らの議員票で無理やり候補に据えて自滅した」
という指摘は、重い。
ファシストは公然と法を破り、嘘をつき、悪びれない。
自分の悪事は認めず、悪事を指摘した人間を悪者にする。
過激な物言いで自分を露出し、視聴率や売上を人質に、マスコミを操作する。
貧富や階層、ジェンダーや人種などの対立を煽る。
自国ファーストと言いながら、実行政策は行わない。
権力を政権側に集中させ、民衆の声を無視する法やシステムを作る。
民衆は諦めとともに政治に無関心になり、無効票や無投票が増え、国民の1/8以下の支持数だけで選挙に勝てる。
どこかで見たな、と思う。
昔のナチスドイツに類似点が多い。
マイケル・ムーアの映画は、本人凸ばかりが目立ち、とっちらかって、恣意的誘導傾向や繰り返し洗脳手法が強い。
ともすれば、自称ジャーナリストだが実質ただのアナウンサーといった、久米宏と鳥越俊太郎と池上彰と宮根誠司の悪い部分を煮詰めたようなところを発露しに、嫌悪感を抱くことが多い。
そこをつまらないとも感じる。
が、本作はただただ聞き手に回っていたためか、嫌悪感はなかった。
11月のアメリカ中間選挙に合わせて、反トランプのプロパガンダ的な意図は確かにあるものの、その結論を口にせず、若い世代はどう思っているかのレポートに託していたから。
誘導意図は低めな印象。
ムーアが素晴らしいのではなく、単に今のアメリカが酷いだけとも言えます。
そして、決して遠い国の話ではなく、今ここにある危機の炙り出しにも思えちゃって。
現在の日本の政権与党にも似ているようにも感じました。
今の日本に不安を抱く方には、観ていただきたいとオススメしたくなりました。
(本当は、今を肯定する方々にこそ観ていただきたいのですが)
トランプ政権の本質とは…?
マイケル・ムーア作品中一番シリアス度が高いかも
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