オペレーション・フィナーレ
解説
元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンを追跡するイスラエル諜報特務庁の諜報員たちの実話をもとに描いた歴史ドラマ。1960年。イスラエル諜報特務庁は、ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンがアルゼンチンで発見されたとの情報を得る。諜報員のマルキンらは、アイヒマンを捕獲して秘密裏にイスラエルへ連行するべく、アルゼンチンに潜入するが……。主人公のイスラエル諜報員マルキンを「スター・ウォーズ」シリーズのオスカー・アイザック、同僚ハンナを「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン、アイヒマンを「ガンジー」のベン・キングズレーがそれぞれ演じる。「アバウト・ア・ボーイ」のクリス・ワイツがメガホンをとった。
2018年製作/122分/アメリカ
原題:Operation Finale
スタッフ・キャスト
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2023年1月2日
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アイヒマンを捉える話を今語る事にどう言った意味があるのか?
『ホロコーストを起こした指導者を倒しても、結局、ナチスは生き続けた』そう言った結論にこの映画は達しているので、共感はしたいと思うが、60年前の出来事を今取り上げる意味をもう少し語って貰いたかった。
アイヒマンに弁解の余地など無かったと思うが。秘密裏にやった事を『真実を今語る』と言われても、信じがたく感じる。僕もイ○ラエルの『モサ○』は怖い集団と思っている。そう、思い込まされている。ユダヤ謀略論をこの程度の映画では払拭出来ないと感じる。
今は残ってしまったナチ的考え方を、イデオロギーに関係なく、糾弾して、根絶していかなければ駄目だと思う。アイヒマンの一件も忘れてはならないが、形を変えて、アイヒマンは生きている。勿論、プーチンもそうだろうが、プーチンばかりではないと僕は感じている。
2022年8月17日
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内容は、WW2のナチスドイツ政権下で行われた大量虐殺ホロコーストの責任者でもあるアドルフ・アイヒマンを逃亡先特定後に生捕りにするべく立ち向かうモサドの人々(ユダヤ人グループ)とこれを裁こうとするイスラエル🇮🇱国家の話。好きな言葉は『署名は検討する前に、名前だけでも教えてくれ』丁度ミッドポイントに当たる拉致監禁されている時のアイヒマンを手厚く保護している主人公ピーターに対して感謝の意を込めて聞いた言葉。『私には戦争は数字だ、只祖国ドイツに尽くしただけだ』とのアイヒマンの言葉でアバンタイトル終わる辺りは、ゾッとした恐ろしさがありました。ハンナアーレントの全体主義的考えを踏まえる様な考えで『悪の凡庸性』を通説に感じます。好きな場面は、イスラエル🇮🇱に裁判所て裁かれるアイヒマンが傍聴席にいるピーターと奥さんを眺める片方の口角を上げる仕草は、2人の関係を祝う様に見え自分が得られなかった幸せと未来を思い描いた心の絆が感じられ、決して許された好意ではありませんが言葉ない会話が切なくなりました。物語は、終始ピーターとアイヒマンの尋問官と被告人ではなく、友情にも似た人間関係を描いています。南米ブエノスアイレスに残るナチス残党の力も根強くそれには驚きました。一つ間違えば『ジークハイル!』で全員殺されていたかも知れません。スパイとしての仕事の難しさが独善的では無いのか?善悪の境界線を人が持ってもいいのか?冤罪の可能性のあるのに?私情を捨てて正気を保てるのか?そんなテーマが重くのしかかってくるが上手にまとめているなあと感じました。最初は、フルマとピーターの関係から始まり家族で終わる。家族のつながりがテーマの一つの様に感じます。名前・正気・殺意・水素爆弾・剃刀・煙草・生捕り・真実と事実・シミ・家族・友情・裁判・沈黙笑・数字・色々な事象が噛み合い時代性と相まって非常に複雑な思いに駆られました。それぞれの心象と心の機微が痛いほど伝わり暗いですが面白い作品。そうっ!刑務官とシリアルキラーの友情の実話映画が思い出されました。戦争や犯罪は恐怖だ。でも、人が人を裁く事への矛盾が、人間と言う生き物の多面的一面なのかもしれないなと考えたら複雑です。
2022年6月3日
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好きな方には面白いと思う
でも予備知識がない人には
まったくわからない映画ですね
個人的には
良かったですけど
万人向けではないですね。
2022年4月25日
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アイヒマンを生きたまま、潜伏先のアルゼンチンからイスラエルヘ連行するモサドの作戦チーム。チームの一員達もそれぞれ家族をナチスに虐殺された暗い過去を持ち、本来ならアイヒマンに心の底から復讐したいところ。同胞たちの前で、正当な裁きをさせる、それを全世界に知らせることで、自分たちの子孫に二度とこのような悲劇を起こさせない、その使命感と、アイヒマンとピーターとの会話を通し、アイヒマンを完全なる悪魔と描かなかった点がより映画に深みを与えていた。追手が迫る飛行場のシーンは緊張感があり、見応えがあった。アイヒマンが言う国の責任を一人に背負わして良いのかと言う部分に思うところはあるが、一人の判断が悲劇の歴史を作り出す重大な責任を負っているという点は今のウクライナで繰り返されていると考える。