劇場公開日 2019年10月18日

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楽園(2019)のレビュー・感想・評価

全184件中、1~20件目を表示

4.5現実の「罪」と夢の「楽園」の隔たりを想像する

2019年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

吉田修一の「犯罪小説集」は、タイトルに反するようだが犯罪を描くことが主眼ではない。人間が(日本人が、と限定してもいい)一線を越えて罪を犯すまでの状況、そんな状況に個人を追い込んでいく周囲の直接間接の圧力(これも広義の罪と言える)を描くことに重きを置き、犯罪の場面の描写や犯人の内面はあっさり省略するか微妙にぼかしている。

瀬々敬久監督による脚本と演出も原作の趣旨を踏まえ、小さな町や村の人々が、同調しない人間、理解できない人間を排除する集団の“暴力”を、じわじわと胸を締めつけるような迫力で映像化した。作家と監督の心はともに、2つの短編をつなぐ役割を担った紡(つむぎ)という名の女性(杉咲花)と同様、綾野剛と佐藤浩市が演じる排除される側の個人に寄り添う。復讐のカタルシスを与えるでもなく、観客に鏡を突きつける意図でもなく、想像力にかすかな希望を委ねる優しさが映画の題からも伝わってくる。

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高森 郁哉

4.5村八分のメカニズム

2019年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

村八分の力学は恐ろしい。犯人かどうかわからない人を追い詰め、殺人を犯しそうもない人を殺人犯へと変えてしまう。日々のニュースを観て、我々は犯罪者に対して憤っている。だが、人が犯罪者になるには理由がある。この映画ではどこにでもいる人々が追い詰められた結果として犯罪者になってしまう様子が描かれている。フィリピンからやって来た母子はそれだけで異物のように扱われ、東京から戻ってきた初老の男はささいな予算の問題で孤立させられる。移民問題や限界集落など、現代日本が抱える諸問題が数多く描かれるが、それらの問題が日本的な村八分と結びつき、人を犯罪者に駆り立ててしまう。これらの物語は実際の事件から着想を得ているが、本当に日本ならどこにでも起きうる物語だと実感させられる。吉田修一と瀬々敬久監督の組み合わせはきっと面白くなるだろうと思っていたが、期待どおりに面白かった。善悪の彼岸を超えた犯罪映画だ。

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杉本穂高

2.5暗いだけの話し

2024年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

全然面白くなかった。

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ノブ様

5.0十分に考える楽しみを味わえる作品

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

短編小説の映像化作品だったのですか~
それであの構成・映像だったのか~
かなり面白い作品だったが、視点の描き方が謎だった。
それでいて事実そのものを隠している。
これが妄想癖を掻き立てる。
時系列になっていないことが尚更物語をややこしくさせている。
しばらく前の作品だが、面白さは詰まっていた。
この作品に出合ったことで今は閉鎖された他のレビューサイトに初めて書き込みをしたのを憶えている。
あの時私は、映画というものを作った人の想いというものを初めて想像してみた。
冒頭の縁日
彼らの社会的背景が示される。
柄本明さん演じた自治会長
日本のどこにでもありそうな片田舎
この村で起きた村史上最悪の事件は未だ未解決という設定
その事件の少し前に移住してきた中国人親子 綾野剛さん演じた中国人
敢えてあからさまに描いてはいないが、この村は日本の縮図で、よそ者を嫌う、差別する風潮がある。
楽園とは真逆の世界
または楽園に必要な要素が、ある種のターゲットなのだろうか?
度重なるいじめ 少し何かしただけで大騒ぎになる始末。
祭りと笛の演奏をする少女 彼女を演じた杉咲花さん
彼女の笛を壊したことで知り合う二人
この作品で最もミステリアスに描かれている、または隠されているのが、その彼女だと思う。
さて、
最後に彼女が決して人に言わなかった「証言」が映像として差し込まれている。
彼女はあの場所で泣き崩れていた中国人を見たのだろうか?
あの映像は小説で言うところの、いわゆる「神の声」なのではないのか?
しかしあの映像がなければ、この作品は誰にも理解できないものになってしまう。
あの日、あの時間、あの場所にいた当時の杉咲花さんと同級生の女児
橋の上から大事なリサイクル商品を投げ捨てようとした中国人
彼と同じように捨てられた犬
時間差でやってきたUターン帰省者を演じた佐藤浩市さん
あの点ですべてがつながっている。
ではなぜ中国人は商品を捨てようとしたのだろう?
なぜあんなにも泣いていたんだろう?
おそらくそれは、自治会長が彼の就職の世話をしたお礼として、中国人の母が自治会長に抱かれたのだろう。
彼はそれを見てしまったのだ。
すべての原因の根底にいたのが、自治会長だった。
会長は一度村を出たものさえ許さないのだろう。
村おこしの案を出すサトウコウイチに対し、何でもやってくれと言うようなことうぃいながら一切協力しない姿勢を貫いている。
終いには犬にまで手を出される。
サトウはやがて八方塞になってしまう。
この村のことが表現されているシーンだ。
さて、
スギサキハナの女児時代
同級生の意地悪
あの些細な意地悪に、なぜ彼女はあんなにも反応したのだろうか?
彼女の証言は二転三転し、結局少女がどこに行ったのかは誰にも解らないまま時間だけが流れた。
敢えて言わなかった。
その背景にあると思われる恨みのような感情。
それはいったい誰に向けられたものだろうか?
また、彼女の両親のシーンは一切出てこない謎。
彼女が抱えている不信感は、この村そのものなのだろうか?
さらに不思議なのが、エモト自治会長の孫の行方不明に村人総出で捜索活動するシーンにも孫の両親は登場しなかったと思う。
スギサキはおそらく家族思いで、両親ともうまくいっている。
同級生が彼女に村を出ていかないのは俺とお前だけになったと話しているシーンがあるが、彼女には当時出ていけない理由があったはずだ。
この村では、おそらく誰か「いじめられる者」が必要なのだろう。
そんな誰かがいなければ彼らの社会がうまく築けない。
学校のいじめと似た構図
その時々で、そういう誰かを探し続ける社会
スギサキ家族は以前、おそらく行方不明になった女児とまだ仲良くしていたころ、何らかの原因で両親がターゲットになっていたのではないだろうか?
それはあの中国人母子の登場でなくなったが、その根源的な因子を、あの行方不明なった同級生の言動に垣間見たのではないだろうか?
同級生の言葉は親の言葉 または自治会長の言葉
女児の両親は女児さえも捨てたのかもしれない。
それがこの村の仕組みを作ったのだろうか??
スギサキが女児の言動に感じてたこと、許せない気持ち
そうして出会ったアヤノとスギサキは、お互いに知っているこの村の腐った因子から逃れるように支えあっていたのかもしれない。
しかし、2度目に発生した行方不明事件
女児は無事見つかるが、アヤノに対する村人の疑心暗鬼が募っていたことで、彼は結果的に焼け死んでしまう。
これがきっかけでスギサキは東京行きを決断した。
そしてアヤノの母を訪ねる。
それは彼が同級生を殺したのかどうかについて確証を得るためだ。
作品にそれは描かれていないが、病気で入院した同級生の彼の言葉にそれが隠されていたのだろう。
「半年後の生存率は50%」
これは彼には言葉通りの意味だが、彼女にとってはまた大事な人を失うかもしれない恐れ、そしてアヤノが犯人だったかどうかはやっぱり私にはわからないが、50%の確率として残っているということかなと思った。
つまり、彼女にとってここで一旦過去に区切りをつけた状態になる。
彼女の再生と成長の決意が無言の表情で語られている。
しかし、
同時に真犯人はアヤノなのかを視聴者に問いかけている。
つまりこの物語の真実は、
この村の社会的な構造と、スギサキ家の過去、そしてアヤノが見た出来事によって、どうしようもなくなったアヤノがやっぱり犯人だったことが読み解けるようになっている。
この構図の巧みさは見事だった。
映画ならではのうまさが出ていた。
面白かった。

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R41

5.0誰がなんと言おうと傑作だとおもう

2024年8月22日
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綾野剛、杉咲花、佐藤浩市というキャストも最高

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fuji

3.5楽園とは

2023年8月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

田舎暮らしの事だろうか。
都会には無い田舎暮らし故の人との付き合いや行動から思いもしない軋轢を生み犯罪に至ってしまう様子が描かれている。綾野剛の方はぼやかしているが。都会ならこんな事にならなかった、多分。原作は読んでいないが、田舎で起きた事件を基にしての題名だろうか。

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りか

1.0気持ち悪い

2023年7月28日
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鑑賞方法:VOD

単純

登場人物が皆マヌケで話の進展がわるい。
特に監禁された女性のSOSの手紙を拾った少女が何故すぐに交番に行かないのか?
また、三和家にたどり着いた仲間由紀恵が何故みずから踏み込んだのか(これまで散々情報た警察幹部がいるのに)110番するべきだと思う。
結末も、気持ち悪い

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オっくん

1.5意味不明

2023年7月22日
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悲しい

怖い

難しい

人によっては、いろいろと感じたりする作品なのでしょう。
自分としては、ワケわからんの一言です。

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きよ

3.0難しい

2023年5月7日
スマートフォンから投稿

途中途中で色んな要素が加わりすぎて、何が主題なのか理解できなくなってしまった。最初の少女誘拐事件が解決されるのかと思いきや、何も進展はなし。とにかく暗くて重い映画。最後のシーンは含みをもたせているのかもしれないが「決定的にコレだ!」というのがなく、映画を見終わった後モヤモヤした。映画全体が難しくて理解に必死だった。ただ、この映画の雰囲気は好き。役者さんも皆演技が上手くて良かった。

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ぬおーん

3.0村の社会って恐ろしい。あり得る話

2023年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

昔、松本清張さんの『砂の器』を見て『村八分』の言葉の意味を知って恐ろしさを感じたけどまさにそれを生々しくテーマに挙げて描いた物語。
都会生活の人間からすればさもありなんと思う、ちっちゃなコミュニティが作るあ・うんのルール。それはおおよそグローバルやパブリックには程遠い。郷に入らば郷に従えの極み。
異端児には陰湿ないじめが始まる『村八分』
世界が小さすぎて世の中で置かれた自分の位置がわからない、農林水産業は農協などの国家的な庇護のもと、おおよそ競争や創意工夫などどこ吹く風。
村社会、田舎社会の問題提起する物語。

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masayoshi/uchida

3.0暗い苦しい

2022年10月19日
スマートフォンから投稿

田舎の閉鎖的な息苦しい感じが
ずっと嫌な感じに漂っていて苦しい。
人に勧めたい映画ではない。

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夕やけ

5.0役場に事業の融資を頼んだことが集落の班長の気に障った。 班長の頭越しだったという理由で。 些細なことで村八分となった佐藤浩市はついに事件を起こしてしまう。

2022年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

難しい

動画配信で映画「楽園」を見た。

劇場公開日:2019年10月18日

2019年製作/129分/G/日本
配給:KADOKAWA

綾野剛37才
杉咲花22才
佐藤浩市59才
柄本明
村上虹郎
片岡礼子48才
黒沢あすか
根岸季衣
石橋静河25才

長野県の集落で小学生の女の子が失踪する事件があった。
未解決だった。
その12年後にまた同じような事件が起こる。
根拠もなく疑われた綾野剛は灯油をかぶって焼身自殺をした。

集落内で便利屋的な存在だった佐藤浩市は皆から慕われていた。
しかし、役場に事業の融資を頼んだことが集落の班長の気に障った。
班長の頭越しだったという理由で。

些細なことで村八分となった佐藤浩市はついに事件を起こしてしまう。

理不尽な2つの事件ではあるが、
柄本明のことばに答えがあったと思う。

「皆、誰が犯人なのかわからないのが不安なんだ。
誰かが犯人だと判れば安心できる。」

個人的に田舎暮らしに少しあこがれがあったが、
この映画を見て無理かもと感じた。

片岡礼子が「帰郷」(2004年、30才)のときと比し、
いい意味で年をとったなあと感じた。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

2.5閉鎖的な環境

2022年8月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

全編通して暗く、最後まで何を伝えたいのか分かりかねる作品でした。
閉鎖的な環境が招く、人生を翻弄させられた人たちが描かれます。
見ていて清々しい気分になれる作品出ないので、ご注意を。
結局、根本原因は何だったのか、楽園とはなんなのかは視聴者に考えさせるという形になります。
それが少し気に食わない部分ですね。

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たけお

3.5実話を基にした日本映画

2022年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「北関東連続幼女誘拐殺人事件」と「山口連続殺人放火事件」を基に創られた作品。冤罪や村八分って田舎は恐ろしい。怖いと思った。

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ホンマサ

4.5閉鎖感の中で苦しむ2時間 楽園はみつかるのか

2022年8月13日
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小学生の失踪

その直前まで一緒にいた友達

12年後
ちょっとした事で『犯人』とされた移民の青年

東京から出戻った
何でも頼りになる、妻を亡くした独り身の男

美しい田園地帯の中

『善人』の顔をした人達の中で
どうしようもない孤独と閉鎖感

犯罪に駆り立てられるヒリヒリとした空気

人間の恐ろしさや残酷さが見事に描かれている

役者たちの演技力も👏

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猫柴

3.0原作は未読ですが、吉田修一らしい内容だなと納得。 田舎の狭いコミュ...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原作は未読ですが、吉田修一らしい内容だなと納得。
田舎の狭いコミュニティでの閉塞感、どこから出たのかもわからない噂、そしてよそものへの集団での攻撃。田舎の良くないところが如実に描かれていて、観ていていい気分はしないが、そんな気分になるのはきちんと作られているからなんだと思う。
やっぱり田舎に戻りたくはないかなと思ってしまう作品でした(笑)

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よっしー

0.5存在しない村社会的共同性を攻撃する滑稽さ

2021年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

『悪人』『怒り』の原作者と同じと聞いて、納得できる感じがした。何というか、尻切れトンボの感じが全部共通している。

本作のテーマは村社会的人間関係の閉鎖性ということであり、社会問題となった山口・周南5人殺害事件を連想させる。

現実問題としては、日本の村社会的共同体はもはやほとんど崩壊しており、地方の集落の多くは都市部と同様島宇宙化が進んでいるし、物理的にも限界集落化して消滅寸前なのである。
部分的には旧来の閉鎖的関係が盲腸のように残存する地域はあるし、それが都市部から地方への移住ブームと衝突する結果、村八分などという事態が新聞ダネになったりするが、それはもはや現代の課題とはなりえないはずである。
課題になるとしたら過去の残存遺制としてであるし、そんな遺制に直面したら引っ越せばよいだけだ。それができない場合には、個人の特殊事例の問題が残るくらいなものだろう。
前述の山口・周南5人殺害がそれで、そこでは犯人の人間関係のとり方に大きな問題のあったことが報道等で指摘されている。

ところが本作の前提としている社会認識は、この消滅寸前の村社会的遺制がさも現代社会における大問題ででもあるかのように正面から大仰に取り上げる。
面白半分に見ていくと、何やら集落内の犯罪や揉め事の責任をすべて弱者、少数者、異端者に押し付けてきたのが村社会的共同体である、と言いたげなのだが、
前近代の話ならともかく、現代日本においてそんな問題が本当に社会の大きな課題だと思っているなら現実認識を大いに誤っているとしか言いようがない。

その一例が、集落の多数の人間が犯人と疑わしい人間をリンチにかけようとするシーンで、小生は現代においてそんなことがあり得るとはまったく思わない。
また、山口・周南5人殺害事件における犯人の妄想らしき事柄をすべて実際に生じた出来事として描いているほか、中国からの帰国子女問題をそれにからめてしまったため、どうにも現実味がない。フィクションとしてはリアリティが希薄すぎるため、悪い冗談にしか思えない。
要するに、作者たちは過剰な修飾で村社会的共同体を攻撃したがっているが、倒錯論理で在日朝鮮人殺人者を擁護した『怒り』と同様、実体のない、どこかで聞いた絵空事を描いているだけだから苦笑いしか浮かんでこないのである。

初めに記載した「尻切れトンボ」の感想は、恐らくは作者たちの頭の中の攻撃対象が実際には存在しなかったことから、振り上げたコブシの置き所がわからないという中途半端さからくるのであろう。はっきり言って、バカバカしい。

最後に少女が「これではいけない」と歩み始めるようなのだが、そもそも前提自体が大いなる勘違いの産物なのだから、どう考えたって外国人参政権とかフェミニズムとかのデタラメな社会運動wにシャシャリ出て、社会に害悪をもたらすとしか思えないのは小生だけだろうか。

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徒然草枕

2.5後味が悪かった

2021年10月27日
PCから投稿

ある女児失踪事件によって歪んでいく関係性、疑う心に蝕まれていく。
疑う心と、田舎の因習の深い地域がセットになると、より境地へと追い込まれていく人たち。
人間の醜い部分が曝け出されたかのような映画で、見終わった後味も悪いです。

鑑賞しながらずっと脳裏に浮かぶことは、疑うような事があったなら、何故直ぐに決めつけて行動してしまうのか?何故本人に確かめないのか??という事の連続で、大人なのに幼稚な行動に少し腹も立ってきます。

誤解が誤解を生み、狂気的な行動に変わっていく。
早合点する前に少し立ち止まって、確認すれば解決するのに。自殺へと追いやった人たちの良心はどうなっているのか?麻痺していて痛まないのか?

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spoon

3.5【鬱鬱しい考察系サスペンス映画。】

2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

・2019年公開の日本のサスペンスドラマ映画。
・長野県のとある集落で少女失踪事件が起きてから12年後、同じ場所で再び少女が姿を消す。12年前に誘拐された少女と一緒にいた女性と、12年越しに疑惑をかけられた集落で孤立した青年、同じ集落に暮らす養蜜家でとある出来事をきっかけに村八分にされた男性、その3名が軸となり人間の鬱々しい行動が描かれていく、という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・鬱鬱しい中に見出す少しの希望に考えさせられる
・サスペンス要素に引き込まれて最後まで観てしまう
・人間の恐ろしさを学ぶ

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・サスペンス要素の部分においても、人間が成長する哲学の部分においても、決して安易な答えを用意してくれていません。その辺が好き嫌いを分けそうですね。私は観てよかったとは思いますが、「目に見える結論」が欲しいタイプなので、若干のモヤモヤは残ります。
・また、負のオーラが凄いです。報われなさといいますか、終始鬱鬱しい。そのダークな雰囲気こそが、サスペンス要素を盛り立ててくれており、かつ、村八分を行っていく人間の恐ろしさをリアルに感じさせてくれているのかもしれませんが。

[演出]
・私は登場人物たちが生活する「空間」にリアリティを感じて、より物語に没頭できたかなぁと思いました。孤独な青年の住む部屋、養蜜家の男性の住む家、集落のお祭り、などなど、田舎な部分やキャラクターの性格をよく表してくれる「空間」に全くの違和感を抱くことなく、いや、むしろそれに強烈なリアリティを感じたからこそ、物語もよりリアルに感じることができたのではないかなぁと思いました。

[映像]
・際立って感じたことはありません。

[音楽]
・大きく目立たずも、黒子となりダークな雰囲気づくりを担ってくれている存在だと思いました。

[演技・配役]
・佐藤浩市さんが泥を食べる凶器のくだり。綾野剛さんの弱弱しさ、一方で内に秘めている(かもしれない)恐ろしい部分を想起させてくれる感じ。とにかく演技が素晴らしいなぁと思いました。杉咲花さんはその2人の間で役柄的にも「淡々」とされていて、2人を際立たせてくれる大きな役割になっていました。そんな中で、ちょっとだけ笑顔になるシーンもあるのですが、それ以外が終始淡々としている分、とても可愛らしく見えて素敵でしたね。

[全体]
・全体的に鬱鬱しい映画ではありますが、最初はサスペンス要素に惹かれて「犯人はいったい誰なんだ?」と物語を、途中からは単純に「え?この人たちどうなっちゃうの?」と人間に焦点がうつっていく、非常によくできた物語だなぁと思いました。
・楽園の意味とは…犯人はいったい…と結論が欲しくなってしまう身としては終わり方は非常にモヤモヤします。笑 考察していくことに事意味がある、という視点で考えるとそれがまた良いですが。いずれにせよ好き嫌いが分かれそうな映画だなぁと思いました。少なくとも、私は観てよかった、と思いました。ありがとうございました。

#映画 #サスペンス #ドラマ #瀬々敬久監督 #綾野剛 #佐藤浩市 #杉咲花 #吉田修一 #短編小説 #楽園 #2019年 #青田Y字路 #万屋善次郎 #未解決事件
#全体3.5 #物語3.6 #演出3.5 #演技3.5 #配役3.5 #映像3.4 #音楽3.4

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3104arata

3.5難しい映画。タイトルに惑わされた。

2021年10月3日
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鑑賞方法:VOD

移民、限界集落、いじめ、嫉妬、村八分、高齢化社会など、日本社会の問題がてんこ盛り。楽園はどこにもない、ということか。悲しい映画、もやもやしました。

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優翔太郎