劇場公開日 2019年10月18日

楽園のレビュー・感想・評価

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全158件中、1~20件目を表示

4.5現実の「罪」と夢の「楽園」の隔たりを想像する

AuVisさん
2019年10月28日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

吉田修一の「犯罪小説集」は、タイトルに反するようだが犯罪を描くことが主眼ではない。人間が(日本人が、と限定してもいい)一線を越えて罪を犯すまでの状況、そんな状況に個人を追い込んでいく周囲の直接間接の圧力(これも広義の罪と言える)を描くことに重きを置き、犯罪の場面の描写や犯人の内面はあっさり省略するか微妙にぼかしている。

瀬々敬久監督による脚本と演出も原作の趣旨を踏まえ、小さな町や村の人々が、同調しない人間、理解できない人間を排除する集団の“暴力”を、じわじわと胸を締めつけるような迫力で映像化した。作家と監督の心はともに、2つの短編をつなぐ役割を担った紡(つむぎ)という名の女性(杉咲花)と同様、綾野剛と佐藤浩市が演じる排除される側の個人に寄り添う。復讐のカタルシスを与えるでもなく、観客に鏡を突きつける意図でもなく、想像力にかすかな希望を委ねる優しさが映画の題からも伝わってくる。

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AuVis

4.5村八分のメカニズム

ローチさん
2019年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

村八分の力学は恐ろしい。犯人かどうかわからない人を追い詰め、殺人を犯しそうもない人を殺人犯へと変えてしまう。日々のニュースを観て、我々は犯罪者に対して憤っている。だが、人が犯罪者になるには理由がある。この映画ではどこにでもいる人々が追い詰められた結果として犯罪者になってしまう様子が描かれている。フィリピンからやって来た母子はそれだけで異物のように扱われ、東京から戻ってきた初老の男はささいな予算の問題で孤立させられる。移民問題や限界集落など、現代日本が抱える諸問題が数多く描かれるが、それらの問題が日本的な村八分と結びつき、人を犯罪者に駆り立ててしまう。これらの物語は実際の事件から着想を得ているが、本当に日本ならどこにでも起きうる物語だと実感させられる。吉田修一と瀬々敬久監督の組み合わせはきっと面白くなるだろうと思っていたが、期待どおりに面白かった。善悪の彼岸を超えた犯罪映画だ。

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ローチ

3.52つの事件、その真相を知っているのは1つのY字路

2019年11月10日
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鑑賞方法:映画館

1つの村を舞台に異なる事件が交差しすれ違う。
真実は1つだが、記憶が真実を語るわけではない。人の記憶と思いの何とあやふやなことか。
ラストで少女が見たものは印象的で心象的でどちらにも取れるカット。不確かさを象徴的に美しく描いていて圧巻でした。

2つの事件。ただ心の安寧のために追い込む人の性、集団の暴力と、閉鎖的な社会で追い詰められて、壊れて狂っていきながらもどこか純粋に昇華されていく人間。
キャッチの『ひとすじの光を見た』に通じて、楽園というタイトルがとてもしっくりきました。

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ちいまめ

3.0善人を歪ませる悪意からの解脱

2019年11月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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浮遊きびなご

4.0日本の国と同じムラ社会

2019年11月9日
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鑑賞方法:映画館

 ムラ社会に追い詰められる二人の主人公を描いた、ある意味では社会派とも言える作品である。杉咲花が演じるつむぎが所謂狂言回しの役割で、物語を前に進めると同時に、ムラ社会の息苦しさと断ち切り難い絆を伝えている。
 つむぎの幼馴染みである、村上虹郎演じた広呂の言葉がこの作品の世界観を端的に言い表している。「誰もが表の顔と裏の顔を持っている」
 村人たちは誰も自分のことしか考えていないが、村の利益を優先させる態度で本音を覆い隠す。村は長老たちを頂点とするヒエラルキー社会であり、村の利益とは即ち長老たちの利益である。ある種の利権のようなもので、政治家のサンバンよろしく世襲がらみに受け継がれていく。他所者は決してこの利権構造に食い込むことはできない。
 村はひとつの運命共同体であり、出て行った者を許さない。入ってきた他所者に対しては、村に利益を齎すかどうかと、利権に対する脅威とを天秤にかけながら、表面を取り繕って対応する。他所者がヒエラルキーを疎かにしようものなら、徹底的に叩き潰そうとする。ムラ社会にとって外敵は長老たちの求心力を強化させる絶好のチャンスでもあるのだ。
 アベ政権と殆どそっくりだと思った方もいるだろう。ロッキード事件やリクルート事件に匹敵するモリカケ問題でも辞任せず、韓国叩きに汲々とする安倍一味とその支持率をみると、日本は国全体がこの映画と同じムラ社会なのだと認識を新たにしてしまう。

 綾野剛のたけしと佐藤浩市のぜんじろうは、互いの接点は殆どないが、他所者である点は共通している。ムラ社会の都合によって翻弄され、追い詰められ、脅かされる。
 二人とも無口で自分が他所者であることを自覚していて、少しでも村人のために役に立とうとするが、ムラ社会は彼らを少しも評価しない。他所者はどこまでも他所者に過ぎないのだ。

 最期はそれぞれに衝撃的な展開だが、ある意味では必然とも言える。他にどうしようもなかったと、納得できるところがある。綾野剛も佐藤浩市も、よくこんな難役を演じ切ったと讃えたい。心にずっしりとくる重厚な作品である。

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耶馬英彦

4.5行き辛いなあと思ってる人は、見て泣いて、それでも生きていきましょう。

2019年11月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

「楽園」。吉田修一の「犯罪小説集」から二編が原作、つまり綾野剛の物語と佐藤浩市の物語、二編が編集されて一本になってる、繋ぐのが杉咲花。
これ、「この事件のホントの犯人は誰なんだ?」っていうミステリーとして見ても十分に面白い
でも、たぶん、話のキモはそこじゃあない。たぶん。
主人公三人の境遇が、まあーなんていうか悲惨。でもって、それ以外の出てくる人物が、揃いもそろって微妙にイヤーな奴でさ、いや、なんつうかデフォルトで差別的で男性原理的で、閉鎖された村のなかでこういう環境で暮らしていたら、おかしくなるよなあ、って切実に思う。嫌ーな世界が見事に描かれる。
で、物語は「とんでもないこと」になる。「嫌面白い」とはこのことだ。
吉田修一だから、つまり「悪人」と同じモノだね、これは。なるほど、そういう映画か。ならば分かる。
みんな、苦しいんだ。苦しくても生きてるんだ。

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高武蔵守師直

3.0不遇の死の真相がモヤモヤと

2019年11月8日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

本作は事件となる死には、あってはならない事が重なった結果に死に至るという、言わば不遇の死を関連づけて見せる手法だが題名である楽園の地が悲惨な地に変貌する有り様が苦々しく重く描かれている事に、見ていて気分が悪くなった。好きな俳優が凄絶な死を遂げるシーンでの村人の憎悪の姿がとても辛くて吐き気がした。子供の死の真相も、はっきりしないため、観賞後もなんだかモヤモヤした不快感しか残らなかった。これは俳優陣の演技がとても素晴らしいものだったからこその不快感だと思う事にした。楽園とは自己とそれを取り巻く環境が良縁でこそ成立するのだと深く感じましたし、その縁を繋ぐ上での選択次第で良くも悪くもなるのは、どこの誰にでも共通する命題だと投げかけられているようでもある。この作品のように救いようのない立場に追いやられた時に人は、とんでもない選択をするという救いようのなさが、とても怖い映画でした。

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ロンロン

4.0重くて、夫と行かなくて正解

2019年11月8日
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うりたま

4.5何度も見返したくなります

rinrinさん
2019年11月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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rinrin

4.0面白かったけど…

Nattiさん
2019年11月6日
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面白かったけど、杉咲花の男友達役の人が顔も声も生理的に受けつけなくて、出てくる度に気が滅入った。

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Natti

5.0学校で問題を解くのが楽しくてしょうがなかった勉強好きには最高な映画

マリーさん
2019年11月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

この映画は勉強好きにはたまらない。細かい所までよく出来ている。初見では気づかない事も多かった。本などの文章は確認のために戻ることも出来るが、劇場で観る映画は文章以上に情報量が多いのにも関わらず、戻れない。何度観ても新たな発見があり、飽きずに…いやむしろ咀嚼されたことによりさらに楽しめる。勿論内容は暗く、深い。頭を使い犯人や手法を推理する作品は好きだったが、やはり殺伐としたものを推理することに辟易して最近は避けていた。しかし、この作品は心理描写を繋げていく楽しみなので、相手を理解するという点が心地よい。テーマも単純な田舎の話ではなく、自分が加害被害問わず当事者になりうるところが自身の行動について改めて考えさせられる。
これほど友人と考察することが楽しい作品に出会ったことはない。社会派作品の中でも突出して素晴らしい。
読解力がある人ほど何度も観たくなり、抜け出せなくなる魅力的映画。

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マリー

4.0集団の悪意

2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

地方独特の村八分の話のようですが、実は何処にでもある、誰もが当てはまる、本人も気付いてない、そんな悪意が蔓延している 今の世の中そんな事件がそこいら中に

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Daikokumai

1.0迫力はあったが内容が見えない

hideさん
2019年11月4日
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見る価値なし

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hide

5.0村社会の怖さ

51さん
2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

これは現実の話。今から30年くらい前は多くの田舎で起きていたことだと思う。(殺人は別にして)

でも、現代でも定年退職した後、田舎暮らしを希望し移住した夫婦が、
「始めのうちは良かったが、そのうち地元の人から『あとから来て』みたいなことが出ててきて・・・。」と言ってました。

田舎、村社会は怖いな。
俺は都会の「かかわらない社会」のほうがいい。

映画って、こういうふうにふだん忘れてる、何かを考えさせてくれるところがいい。

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51

4.0限りなく重たい。しかし、観てほしい。

CBさん
2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

さて、本作、明るさや希望はまったくないと、他のレビューで予想して観に行った。そして、予想通り、たいへん重たい。

春夏秋冬、四季それぞれの美しい景色のカットを丁寧に撮りながら、その間に描かれる村の人間模様は、この上なく醜悪な村八分の世界と、そこから陥る悲劇的な二つの結末。

杉崎さん、村上さんと当代きっての若手実力派俳優に、綾野さん、佐藤さん、柄本さんと揃った日には、俳優的には何でもやれる、もう瀬々監督の腕次第ってなわけですが、この映画のすごいところは、二つの結末自体は、さほど話題にならないだろうと思われること。

そこへ至る過程が、いかに理不尽で、しかし誰もが陥りそうな状況から生まれたことか。さらに、限界集落であればたやすく発生するだろうと思える。さらには、先に述べた景色との対比で、日頃から「田舎の景色は素晴らしい」と言っているこちら側の観客に、「そこに住む、そこを維持することを考えたことがありますか?」と投げかけているような厳しさを感じる。

少なくとも俺は、考えたことがありません。知っていても、うまくいけばいいな、と期待しているだけです。

そんなわけで、たいへん疲れ、それ以上に充実した映画だった。
最後にわずかな光は示されらので、みんなに観る機会があるといいな、と思う。

TOHO川崎で観た。本作とは関係ないが、TOHOは、ブランケット有料にしたんだね。衝撃だった。殿様商売なのか、それとも思っている以上に経営は綱渡りなのか? 映画館が、ずっと続くといいな。

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CB

4.0評価の難しい作品

終電車さん
2019年11月4日
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終電車

4.0心を引き摺られる

こころさん
2019年11月4日
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知的

俳優さん達の演技が圧巻。

映画では「村」で起きた事件や出来事の設定ですが、学校、職場、地域で考えたなら、日々報道で取り上げられている問題として感じる事が出来るはず、と考えています。

是非多くの方に観て、色々な事を感じ取って欲しい、他者の苦しみに思いを馳せて欲しい、そんな秀作。

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こころ

0.5こらあかん

2019年11月3日
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ここ、何年かで1番あかん
展開が遅いダラダラ進んでいく、終始ダラダラ
退屈、長い
最後スカッとしない何を言いたかったのか理解しづらい
時間を無駄にした感だけが残った、観なきゃ良かった
残念でなりません

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レクサス

4.5たかが外れる

2019年11月2日
iPhoneアプリから投稿

自分もある
同じ経験。

いったんそこで壊れてるんだよ。
でも、生活には支障がないから
生きていけるんだよ、今まで通りに

そして似たような状況が起こった時に
たかが外れる
本人は気づかない
感情的だから。
人は人にあたり、又は
人は自分にあたる

自分もあります
同じ経験。
つらくて、つらくて、
届けない叫びを続けてました。

赤信号なはずなのに、
明日が来るからさ、

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オムニキンブルー

4.0なぜ、人ってこんなにも不平等なんだろう。

2019年11月2日
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泣ける

悲しい

難しい

演技派俳優勢揃い。流石です。

冤罪、病気、誘拐、差別、暴力、殺人

全ての人間が平等であってほしいのに
自分のことしか考えられない
前しか向けない

周りから大切な人がどんどん不幸に陥っていくのを耐えられるはずがない。信じることを失ってしまう
やっと掴んだ希望もすぐに崩れてしまう

綾野剛、佐藤浩市、杉咲花、3人とも悲しすぎる人生

逃げ出したい。逃げたい。逃げた。逃げたとしても結局、変わらない。

想像していたストーリーとは全然違って、
今最も必要な映画だと感じた。

とても難しく、複雑で悲しい話。
簡単におすすめできるような映画ではないが、
機会があったら是非見て頂きたい。

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サプライズ
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