いろとりどりの親子のレビュー・感想・評価
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殺人者の家族にカメラを向けたことがすごい
同性愛やダウン症、小人症など6組の家族を取り上げているが、本作が出色なのは、その中に殺人を犯した子どものいる家庭を取り上げたことだと思う。
他の5組の家族は、閉症、ダウン症、低身長症、同性愛など生まれつきのマイノリティだが、殺人者は違う。だが「違う」と安易に除外してしまうことこそ、差別の温床である。ここに取り上げられる全ての家族は普通と違う。だが、世界中の家族は1つとして同じではない。ならば、殺人者の家族を違うと退けてしまう事自体、間違っていると本作は言う。
ただ、よくあるマイノリティ一家を取り上げて幸せはそれぞれだよ、と描いているなら大したことのない作品だったとろうが、息子が殺人を犯したことで苦悩する親にもカメラを向けたことで本作は非凡なドキュメンタリーとなった。監督はあの一家の出演交渉を一年あけたらしい。原作本にはたくさんの家族が紹介されているから、殺人者一家がなくても映画は成立するのに、あえてそこにこだわった点に監督の見識の深さが見える。
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良い映画だなと思って観ていたのだけど、
8歳の子を殺した16歳の家族のところで、この家族無理と思ってそこから先は観られなかった。
東野圭吾の小説「手紙」を読んだときも思ったが、
犯罪者の家族に直接の責任はない
彼らもある意味被害者で、彼らは彼らの人生がある。
と頭ではわかっても、受け入れがたい。
微笑み?浮かべて話す加害者父や妹、
なぜこうなったか色々悔やんだと話す被害者モードの母、
それまで暮らしてた場所にはいられなくなったかもしれないが、
ずいぶん大きい家に住んで、レストランで外食もし、変わらない日常を送ってる(ように見えて)、
被害者がこれ見たらたまらないだろうなと思ってしまった。
刑務所の加害者が母親と電話で話し、最後にI love you と言い合うところ、
たとえ一番罪の重い終身刑であろうと、自分より幼い子の喉を切り裂いて、自分は家族と関わり続けられるってこの人(と家族)は、自分がやったこと(犯した罪)どう思ってんの?と思ってしまった。
これも含めて、いろとりどりの親子????
私には無理でした。
自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった「違い」を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親から子への愛情が描かれる
序盤から号泣。
普通とは
LGBT、自閉症、低身長症、犯罪者とか一般的には普通じゃない子供を持つ家族の話。普通って?幸せって?不幸せって?その境界って曖昧だよね、って話。
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実際のホームビデオで紹介されるから結構感情移入しやすい。特に8歳の子供を殺した子の小さい頃のホームビデオは、傍から見たらほんとに普通の子で、幸せそうな家族。
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そんな子でも8歳の子を殺しちゃうなんて、それは親の教育どうこうって話じゃない気がした。似てるところはあっても子供は親の分身じゃないし。
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でもこの映画被害者の遺族から見たら、限られた時間でも毎日電話出来るってそれだけでも許し難いよね〜向こうは一生話すことも出来ないのに。
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あと、ダウン症の人がアナ雪のエルサにほんとに恋してて、それを障害のせいにしてるようなところはちょっと違うんじゃないかな。
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別に障害持ってない人でもアニメのキャラほんとに好きな人たまにいるじゃん?やっぱ日本ってオタク文化盛んだからあんま気持ち悪いとかは思わなかったけど。
無償の愛
どうにもひっかかる、
虹色
タイトルなし
レビュー書いてて気づいた
涙が滲み出てしまった。
親子の絆があたたかい。
どんな人も笑顔で暮らせる社会がここにある
これは素晴らしい映画で、一人でも多くの人に観て欲しい作品だった
かなり早い段階から泣いてた
ここで描かれるのは、様々な障害や問題を抱えている子と親の姿
ダウン症、自閉症、低身長症、LGBTQ などなど
その中で、とても心に残るのは、マイノリティと呼ばれる彼らは、そうではない人たちが思う以上にとても幸せな生活をしているということ
親たちは「彼らがこんな生活をしているのは私のせい」と自分を責めるけれど、彼らは彼らの生活を満喫している
むしろ「かわいそう」と思うことが、差別であり、偏見なのだ
彼らは「特別な人ではなく、普通に生きる人間」として、接して欲しいと願っている
そして、そのうち、心の許せる仲間を得て、幸せな生活を送る彼らの笑顔はとても輝いていて、心に突き刺さってきた
そんな彼らから教えられたのは、寛容さだった
「LGBT には生産性がない」と言った政治家がいたけれど
彼女には、ぜひ、この映画を観て欲しいと思った
この映画が描く幸せな社会には、そんな「生産性のない社会」とは、真逆な世界があるからだ
国民が暮らしていく上で、みんなが幸せに生きる社会とは
寛容さを持ち、それぞれの個性が認められ、みんなが偏見や差別にさらされることなく生きれる場所ではないかと思う
それは、きれいごとのように聞こえるもしれないけれど、その理想の社会を実現するためのヒントが、ここにはたくさん詰まっている
全く、何の問題もなく、コンプレックスも持たずに生きている人こそが、少数派
だからこそ、多くの人の心に刺さることがたくさん描かれている作品
もしも気になったなら、ぜひ、観て欲しい
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