ラストレターのレビュー・感想・評価
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生きているのが苦しくなったとき~この場所を思い出すのでしょう。
手紙がつなぐ人生の
きらめきと儚さを
体験する話でした。
光が織り成す美しいシーンと
ノスタルジックな世界観の
ストーリーで
直ぐに作品に吸い込まれました。
中年になっても
あの頃に繋がろうとする
鏡史朗の思いが、
少しあぶなくみえたり、
純粋に見えたりですが
遠い過去の人に
とらわれてしまったり、
何気ない誰かの言葉が
その人の
人生を決めることは
本当にあることです。
鏡史朗が小説家になったように。
だけど
幸せに暮らせず
深みにはまった話には
他人事には
思えませんでした。
そう、これも本当にあるし。
この作品が凄いと
思ったのは、
時間軸のつなぎの妙で
無限の可能性を感じたあの頃を
切り取り
わずか数時間に
表現してしまう凄さかな。
もし、
ああしていたら
という思いを
観る人を誘うようです。
誰もがもつ
大切な時間の引き出しを
開いてくれます。
おすすめ。
ノスタルジック
全体的に何処か昔懐かしい感じがする映画。
今はあまりされてはいない手紙のやり取りで、そんなに多くは語ることはないが、鏡史郎と美咲の関係と裕理の切ない恋が懐かしく、そして悲しく描かれた作品であった。
運命の出会いであったかもしれない二人に何があったのか?そこも多くは語られない所が見ている側に様々な想像をさせる。
なんとも言えない気持ちにさせる内容でした。
見終わって、思った事は映像から感じる安心感と様々な想像を掻き立てる悲しみを合わせ持った映画という印象。
主人公の何処か日常の自分に本当は満足していなくて、少し現実から離れる事が出来る手紙のやり取りの中から様々な感情を想像させる。
松たか子の演技力は見事でした。
福山雅治、神木隆之介に関しては非常似ているって印象を受けるほど、お互いの役にリンクし合っている所も一つの見所であると思う。
また若い二人の女優広瀬すずと森七菜は共に一人二役の難しい役をこなしていた。
広瀬すずは最早一流と言われる女優、凛として堂々とした役と何処か物悲しく、幼さの残る役回りを見事に演じ分けていたのは流石。
森七菜の自然な振る舞いで自由奔放に演じている様に見える演技は大器の片鱗を覗かせる。
この二人を非常に美しく撮っている岩井俊二監督は先見の明ありだと思う。
また豊川悦司や中山美穂を出演させるあたりもさすが岩井監督。
様々な思いを感じる事が出来、岩井俊二監督ファンならずとも懐かしさを感じ、見る側が想像を掻き立てる素晴らしい映画。
今この時代だからこそ見ておきたい作品の一つと言っても過言では無い。
一つ一つ綺麗に描いてる
岩井俊二に慣れていないから…
予告編と違う印象を受ける。最近の映画ではよくあることだからしかたないけど。松たか子演じる大人になった妹の演技は意外とコメディテイスト。後半は福山雅治の切ない思いを前面に泣かせにくるという構成。
でも違和感を覚えるところがいくつかあって、気持ちが乗らないまま終わってしまった。送別会に姉として参加、妹と気づいていたくせにずっと恋してたってメッセージ送信、筆跡の違う2種類の手紙、姉の結婚相手・恋に落ちた経緯など。40歳を過ぎた姉の姿はなく、大学時代の写真で済ますあたり、切ない初恋の思い出がかすんでしまうからなのか?岩井さんって若い女の子が好きなんだなーとは思った。
映像がキレイだったし、演じている俳優さんたちもよかったのでなんとなくいい映画だったなとごまかされてしまった感じがする。それって悪いことではないんだけど戸惑った。ラストレターって結局どれのこと?とか無粋なこと思ってしまう。あー、やっぱり岩井俊二に慣れてない!
始まりは、高校の同窓会から始まった。
やっと福山雅治がキマった気がした
夏の匂いがした。
岩井俊二監督お得意の叙情的作品。
相変わらず匂いを届けられる唯一無二の監督だと思う。
松たかこの浅ましさ、小賢しさにイライラする。
広瀬すずはいつまでこんな純真な役ができるのだろう?
神木隆之介、まだ高校生できるなんて凄いよホント。
しかし今回、一番推したいのは、
なんと福山雅治。
いいじゃん!すごくいい!
やっぱりこの人、かっこいいとか賢い人の役より、
こういったしょぼくれたおっさんの方がよく似合う。
豊川悦司とのシーンもすごく良かった。
沼にズブズブになりきれない中途半端な感じ、
すごく良かった。
やっと会えた未咲の前でボロボロ泣くシーンでもらい泣きした。
いい、やっとハマる役に出会えた福山がとにかく良かった。
中山美穂のずべずべもすごく良かった。
もう2度と利発だとかかっこいいとか美しいとかの役なんてやらなくてもいい。
こういう系の女優さん、すごく少なくなったから、
そこに中山美穂、最高!
とにかく岩井俊二ならではの色、匂い、キャンスティング、そしてオチ。
どれも素晴らしかった。
嫉妬に狂った庵野パイセンを生暖かい目で観られたしw
短く評価/是非観てください
すべての人 すべての年代の人へ
本日私たちは、卒業の日を迎えました。
高校時代は私たちにとって、おそらく生涯忘れがたい、
かけがえのない想い出になることでしょう。
将来の夢は、目標はととわれたら、私自身、
まだなにも浮かびません。
でも、それでいいと思います。
私たちの未来には無限の可能性があり、
数え切れないほどの人生の選択肢があると思います。
ここにいる卒業生、ひとりひとりが、今でも、
そしてこれからも、他の誰とも違う人生を歩むのです。
夢を叶える人もいるでしょう。
叶えきれない人もいるでしょう。
つらいことがあった時、
生きているのが苦しくなった時、
きっと私たちは幾度もこの場所を思い出すのでしょう。
自分の夢や可能性がまだ無限に思えたこの場所を。
お互い等しく尊く輝いていたこの場所を。
丁寧な映画、だったけど
大好きな岩井俊二監督の新作。ずっと観たくて観たくて観たくて、やっと叶えられた鑑賞。日が経つにつれて期待で気持ちが膨らみすぎたかもしれない。それはちょっと、良くなかったかもしれない。
丁寧な言葉と場面の積み重ねで、私の好きな岩井監督の雰囲気は健在だった。途中何度も刺さる台詞もあった。俳優さんたちの自然体に見える演技も光っていて、素晴らしかった。音楽も心地よくて、映像の美しさと相まってノスタルジックだった。とにかくすべてが丁寧な印象を受けた。
ただ、ただ。どうしても自分の、俳優さんへの好き嫌いの気持ちが鑑賞の邪魔をした。苦手だと思う人が主要人物を務めていて、それだけでどこか冷めた目線で画面を眺めている自分がいて、悲しかった。岩井監督作品で初めて感じてしまった気持ちだった。こういうのって、乗り越えられるのだろうか…。
映画『ラストレター』を見てきました。初日にも関わらず、意外にも年配...
期待はあまりしてなかったが
美しく残酷な世界。
最初は、あの住所も書かずに一方的に手紙を送りつけるゆうりの行動に違和感を覚えたが、人間とは時に滑稽なものである。
この映画は、気づくとどんどんと話がひろがっていき、過去と未来を行き来しながら展開していく美しい物語だ。岩井俊二監督の映画をこじらせ、などと評するひともいるけれど、果たしてそうだろうか。
ひとというものの、身勝手さとえぐみ、優しさ、不合理さ、世界というものの酷いほどの美しさを丁寧に描いていると私はおもった。このような行間のある映画というものは、この先作り手も受け手も減っていくのだろうか、とおもう。物事の表面ではなく深みをこんなふうに凝縮して描けることが、やはり映画の醍醐味なんだなぁ、すごさなんだなぁとおもった。
連続もののドラマでは逆に描くことのできない、映画だからこそ伝えられる感覚が確かにここにある。
役者さんたちが、みな素晴らしかったのですが、広瀬すずさんがとても素敵な女優さんだなと気付かされた作品でもありました。森さんのテーマ曲の歌声もとても綺麗でした。ほぼ予備知識なしでみたのがよかったです。
もう一つの人生
恋人とはちょっと見ない方が良いかな?
『ラストレター』の本当の意味とは。
同監督の『Love Letter』と対になっている作品。
というか『Love Letter』は「もちろん既に観てるでしょ感」(ドヤっ😎)がとても良いなと感じた(笑)
観たあとは何とも言えない、とてもしんどいストーリーだと感じました。
遠野美咲の紆余曲折な人生に、生きる意味を考えます。
冒頭のシーンと最後のシーンが繋がるのですが、最後の最後で『ラストレター』というタイトルの本当の意味がわかり、観ていて本当に苦しかったです。
自分が一番輝いていた(で、あろう)時に書いた高校時代の卒業生代表の挨拶が、まさか未来の娘へのラストレター「遺書」になるとは。
卒業式でその未来を、誰が想像できただろう。
人生の良い時、悪い時。
後者のその映像は流れませんが、この挨拶の言葉を遺書に遺した美咲の心情を想像するとゾッとします。
(その流れで、個人的には遠野美咲の遺影はカメラに映らない方がいいなぁと思いました)
しかし、映像が綺麗なのでそこに心を持っていかれ、最後は切なく爽やかに気持ちが中和されます。
学生時代のキラキラとした同級生たちの面影が懐かしくなり、みんなどこで何してるのかなぁ、元気にしてるかなぁ、と映画館を出て不意にそう思いました。
追記
岩井俊二監督の撮る少女の美しさは異常。
あとは滝も怖くて恐ろしく綺麗でした。
一人の女の生きた足跡を描く映像詩
遠野未咲という、自死した女の生き様、生きた足跡を、他者の視座から描いた作品で、予告編やTVCMのようなラブストーリーではないと思います。
物語は自死そのものには触れないまま、自死後の現在、そして30年前の未咲の日々を忠実に粛々と記録して進み、そこには苦渋や屈折や挫折といった重苦しさは一切ありません。
画を捉えるカメラは、前半は松たか子扮する裕里の視座でややコミカルに姉・未咲の足跡を辿り、後半は福山雅治扮する乙坂鏡史郎の深刻で重々しく、悔悟の心情が込もった目線で描き出しています。
そのメリハリはあっても、従い、映画は裕里と乙坂のセンチメンタルジャーニーを追いつつ、各々己が今在る原点を探ることにより、己の人生を見つめ直し覚醒していきます。
比較的ローアングルカットも多いのですが、画像に威圧的な印象はなく、寧ろ被写体の人物、特に乙坂の意思の強さ、確固たる決意と行動力を感じさせます。
裕里の視点の時は、手持ちカメラが多用され、不安定なカットにより裕里の揺れ動く不安な心情が漂います。一方で乙坂の視点では、カメラはフィックスで比較的長回しも多く、乙坂が確信を持って固い意志と決意で行動していることが画面から滲み出てきます。これまでの半生の間、無自覚的に韜晦してきた己の原点、即ち原罪を探り当て、徹底的に自省し自戒することにより、新たな自己の創生を希求する、その強烈な意思が湧き出ていました。
広瀬すず演じる遠野未咲の、そこに実存しているかのように儚く時空を行き交って物語の舞台回しをしていく役割は、将に幽玄であって物の怪の如くであり、翻弄されて一旦は自己を見失う裕里と乙坂は、過去に行なってしまったこと、行なえなかったことに引き摺られ、縛られてしまっている現代人を表象し、その苦悩と悔恨を体現しているようにも思えます。
ストーリーはあるものの波瀾もどんでん返しもなく、極めて淡々と静かに時間が進んでいく、この映画は、岩井俊二監督による、一人の女の清冽にして激烈で無器用な人生を謳い上げた、いわば映像詩といえるかもしれません。
その視点で遠野未咲を見てみると、故・辻邦生氏の初期の小説の代表作「夏の砦」の主人公、支倉冬子と重なり合うように感じます。
岩井監督のラブレターの進化系?
同窓会に行ったことのない私が姉のフリして鑑賞
公開前に予告を観て、絶対に観に行こうと決意。
あまりにも楽しみにし過ぎた結果、二月になってしまったので急いで観に行きました。
青春時代の初恋だとか人間関係だとか、そういう甘酸っぱくも苦い思い出を全てブラウン管を通して経験してきた私にとって、この映画あまりにも眩しすぎました。当然、同窓会に呼ばれたこともないし、恋人も姉も子もいない。でも、そんな私でもわかることがある。
イケメンは正義ってことだよ!!
福山雅治だから何とかなったけど、私が乙坂役だったら最初のバス停の時点で詰んでたからな?本来はこの役こそ庵野監督に演じて頂くべきところでしょ。「夜にバス停で女性に声を掛ける」「住所の家に来ちゃった」「人の家のポストを漁る」「廃校内を徘徊」「女子高生の写真を撮る」、どれをとってもヤバい画にしかならなかったはず。だって福山&神木というイケメンで好感度の高い俳優ですら、「シンプルにヤバいやつ」の香りがビンビン出ていましたからねw
個人的には、優しすぎたかなと。
ストーリーについてですが、これだけ素材が揃っているだけに不完全燃焼感がありました。広く一般に楽しんでもらえるよう、マイルドにしたのかな?やはり、全体的にもう一歩踏み込んでも良かった気がしますね。おそらくその辺りが、未咲の人物像をイマイチ掴みきれない理由だと思います。ただ、もう一歩踏み込むと人間としての暗い部分なども浮き彫りになってしまうので、この作品にとってはこのぐらいが丁度良いのかも。
映像はとても良かったですね。語彙が無いので適切な表現が出来ませんが、「田舎の祖父の家の匂い」みたいなものを感じました。男の私ですら観ていて飽きない福山雅治の演技。そして、21歳とは思えないほど自然な女子高生を演じた広瀬すず。他のキャスト陣も含め、映像が良かった。
鑑賞前は「人間関係がごちゃつくラブストーリー」だと考えていたのですが、実際はストーリーが薄味で、キャストの演技と映像と音楽で真っ向勝負してくる、抜群の雰囲気映画でした。
岩井俊二最高傑作
デビュー作「Love Letter」からずっと好きな監督でしたが、岩井俊二節の真骨頂、最高傑作だと個人的に思いました。
物語、脚本、音楽、演出だけでなく、主演俳優さん一人一人の仕草から声のトーン、緻密な描写で芸術的と言う言葉が相応しいこだわり抜いた作品だと思います。
これまでの青春を美しく描く岩井俊二ではなく、年齢を重ねて青春、朱夏、白秋…3つの人生の季節を見事に描いています。
また森七菜&広瀬すずの壊れそうな瑞々しい美しさ、神木隆之介の直接手紙を渡せないいじらしさ、福山雅治の不器用な中年男性と松たか子の母として、また憧れの先輩との再会などの女性としての感情の起伏や距離感をおきながらも手紙を送ってしまう姿など俳優の演技とはこうまで自然に描けるのかと思うほどでした。
(庵野さんは多分、素だと思うけど)
岩井監督作品にはいつも胸の奥底が疼くような感覚が呼び起こされ、セリ...
岩井監督作品にはいつも胸の奥底が疼くような感覚が呼び起こされ、セリフひとつひとつの重みで感情が昂ぶってしまう。神木隆之介と広瀬すずの表情は高校生そのもの、中山美穂と豊川悦司は歳を重ねた味がある演技。また数年後に観るのが楽しみな心に残る作品だった。
もう、映画は(邦画は)これでいいよ。
派手な映画は、ハリウッドや、韓国にまかせておいてイイ。
邦画の地味だけど、キレイな映像と、静かなセリフと
役者さんの自然な演技。
それだけで、充分価値があると感じる。
世界の映画界は、まだこの魅力に気がついていないとさえ
思える。
そりゃ、他人をけ落として、生きなければならない社会に住んでいる、世界中のほとんどの人類には、
まだまだ理解できない世界観なのだ。
浮世絵が、ヨーロッパの絵画に多大な影響を与えた事は
だいぶ知られてきた。
現実に、日本映画も、ハリウッドの監督らに認められてきている。
七人の侍やら、ゴジラやら、そうだろ?
邦画のこの世界観も、世界の民度が上がれば、
必ず再評価されるはずだと思う。
いいやついっぱいあるよ。
まあ、簡単ハリウッドにも負けないド派手なのも、そういうヤツ好きな人々は、頑張って作って欲しい。
広瀬は、今回、ヤッパよかったね。
森もよかったし、松だって、あの天然具合で、映画の
幅広げてるし。演出なのか、演技なのか、
わからないが、スゴイよ。
映像もキレイだから、映画として見られて幸せな時間。
細かい疑問も、少しあるけど、そんなの吹っ飛ばすくらいの全体の出来は、素晴らしい。
追伸
だけど、コレは幸せな学生生活を送って、初恋の淡い思い出のあるような人々にとっての映画。
この映画が心に染みる自分は、決して良い思い出ばかりではないものの、つくづく幸せだと思う。
今は亡き両親と、先輩、友人達に感謝したい。
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