「そんなちっちゃな本に収まるもんじゃねぇんだよ」ラストレター shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなちっちゃな本に収まるもんじゃねぇんだよ
クリックして本文を読む
映画「ラストレター」(岩井俊二監督)から。
普段、頻繁にメールをしているにもかかわらず、
レター関連の作品は好きで、溢れるくらいのメモが残った。
「誰かがその人のことを想い続けたら、
死んだ人も生きてることになるんじゃないでしょうか」
「うん、そうかもしれないね」・・と会話をメモした時、
あれっ?、先日観た映画と同じ発想?と、やや残念さが残った。
(「記憶屋 あなたを忘れない」(平川雄一朗監督))
若い頃、交際をして好きだった人をモデルにして、
さらには小説のタイトルまでつけた小説「未咲」は、
それなりに話題になり、売れたようだ。
しかし、その呪縛から逃れられずいた小説家に向かって、
前夫を演じた、役所広司さんが、こう言い放つ。
「(あいつが死んだのは)俺のせいだ。だがお前のせいじゃねぇ。
お前はな、あいつの人生に何ら影響を与えてねぇんだよ。
あの小説は俺とあいつからのプレゼントだ。
お前の人生に贈ってやった、偉大なる贈り物なのさ、違うか?
人の人生なんてな。
そんなちっちゃな本に収まるもんじゃねぇんだよ」と。
自叙伝、自分史など巷ではブームだけど、
この台詞、けっこう心に響いたなぁ。
コメントする