「初恋厨二病拗らせちゃった系男子と雰囲気映画」ラストレター 映画オタクの戯言さんの映画レビュー(感想・評価)
初恋厨二病拗らせちゃった系男子と雰囲気映画
題名の通りです。
まず、中年になった2人とその子供を中心に話が進みます。
よく映画やドラマである「この人のここが好き」がなく、福山雅治の高校時代、神木隆之介は学年のマドンナ広瀬すずの顔を好きになり、そこからずっと好きです。どこが好きかは言えませんが、とにかく好きみたいです。そして色々あったけど中年になって「25年間ずっとすきなの」と手紙を送りますが、広瀬すずの妹の森七菜が中年になった松たか子が姉のかわりに手紙を送る…そのような話。そこでもいろいろあるのですが、とにかく、くさい。
初恋を引きづらずに結婚して子供を育てている松たか子(森七菜)はともかく、福山雅治は高校時代に好きだった理想の女の幻を今でも追い続け、自分でも「まだ君の幻を見る」とか言っちゃう。大学時代にあっけなくふられてそこからずっとすき。多分結婚してない。出した小説も女のことを書いた一冊のみ。
いろいろあってあとで「もっと早く結婚しておけばよかった」と周囲含めて後悔しますが、その周囲もネチョネチョしててわけわからない。普通に考えて初恋拗らせてる中年男子がいきなり家に押しかけてきて「結婚しておけばよかった」なんていったら気持ち悪いでしょう。
あと、広瀬すずは生徒会長役ですが、おしつけられたようにしかみえない。マドンナっていわれてたのも、周りがそういうことによって囃し立てるためのものでは?と思ってしまう。
人気者の生徒会長っていうよりも、面倒くさいことは押し付けられるタイプ。
もう少し高校時代の描写が欲しかったですね。森七菜とかいろいろわからないことも多いので。
いろいろありますが、とにかく是枝監督のような良さげな雰囲気出しておいて中身は気持ち悪くてねちょっとしている青春引きずった厨二病のお話です。
主題歌も森七菜が歌っているけれど、あのラストシーンの後はミスチルでしょう。
女性の声は合っていない。
果たしてここで歌手デビューさせる必要があったのか。せっかくいい女優さんなのに、勿体ない。
主役でもないんだから、ここまでゴリ押ししなくても、と思う。
剛力彩芽ルートにならないといいな。