劇場公開日 2020年2月7日

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37セカンズのレビュー・感想・評価

全166件中、121~140件目を表示

4.5特別な話じゃないが体当たり

2020年2月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

難しい

障がい者テーマはどーしても観てしまう。
身近に居たし関わっていたし友達にも居る。

車椅子の友人と映画を観に行った時、最前列のゾーンしか行けずガッカリしてたら、そこは最前列がオートリクライニングシートになっていて超感動!
そしたら車椅子の友人がそのシートに座りたいということになり、2人でオートリクライニングで観ていたが、友人は嚥下(飲み込む力)が悪く、上映中しょっちゅう唾を喉に詰まらせて、自分は彼の背中を何度も摩る羽目になるという、まあそれも思い出ですが(^^;

冒頭、ドキュメンタリーでも観てる様な錯覚に陥る。
原作者が実演してるのかと思ったら、まさかの素人さん。それが入浴、ベッドシーンと惜しげなく脱いでいく、何なんだこの人!体当たりにも程があるぞ!

前半観てると、「障がい者の性」かメインかな?、ところが後半は寧ろ親子の普遍的な(不変的な)話でもあり、障がい者の親には特に悩ましい話になっている。

しかし最後はすごく前向きなラスト。清々しい。
板谷由夏が良い感じ。板谷由夏は何だか戸田恵子に似てきたね。
全体的にお涙頂戴でないのが良い。

ちなみに車椅子の友人は一人暮らしをしています。
いつもお出かけしたいみたいですが、劇中の大東俊介くらい付き合いの良いヘルパーはなかなか居ない様です。

別件ですが、劇中のホテルで会った車椅子の熊篠さんをモデルにした映画、「パーフェクトレボリューション」を観たい。

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クリストフ

4.0温かく、透き通った青空のような映画でした。

2020年2月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

素敵な笑顔の無垢で純粋なユマ。

大きな大きな愛情で日々を支える母、
ユマにさりげなく助言をし、影響を与える
2人の女性、ユマを支える介護士の男性。

上映開始から、映された映像がリアルで、
監督、出演者の皆さんの熱い思いを感じ
ました。

素直に演じられた若き佳山萌さん、
熱演の神野三鈴さん、とても格好いい
女性を演じられた渡辺真起子さん、
板谷由夏さん。

帰りの電車の車窓から見えた2月の
透き通った青空のような、そんな
映画でした。

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こころ

4.5ただいま。おかえり。

2020年2月12日
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鑑賞方法:映画館

すごく良かったです!

過剰なまでに脳性麻痺の娘、ユマのことを守ろうとする母親の姿に胸が熱くなりました。
必死過ぎて周りが見えなくなって結局ユマのことも側にいるのに見失ってしまっています。

そんな母親の束縛からユマは遂に決意の家出を果たします。
ユマが出会う舞がめちゃめちゃパワフルです。演じた渡辺真起子さんぴったりでした!
そして俊哉。
俊哉はどうしてあれほどユマに尽くしたのでしょう?
恋だったらいいなとか単純に思ってしまうんですけど…。でももし同情だったとしてもユマはきっと救われたんだと思います。
でもやっぱり恋だったらいいな(笑)

開始5分からただならぬ雰囲気を秘めたこの映画。
最後は封印した過去と向き合った母親と自分のルーツを辿って母の苦しみと愛を知ったユマの新しい関係の始まりを「ただいま」「おかえり」でうまく表現しています。
清々しい柔らかな光に包まれる母娘。

そしていつかユマの漫画が雑誌に掲載されますように。

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はるたろう

4.5佳山さんあっての作品となった

2020年2月12日
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鑑賞方法:映画館

主人公を演じた佳山さんのプロフィールをみて「えっ、自分の後輩」  彼女のインタビュー記事などを追っていくと、関西から愛知県の大学に進学して、社会福祉士の国家試験を通って関西に戻ってきて地域福祉の相談援助を担っている法人で働いていて、この映画のオーディションに参加している  後輩といってもかなり年齢差はありますが、遠い土地に進学して、傾斜のきつい広いキャンパスで4年間学んで、国家試験に合格している  彼女自身
は柔らかな声や表情であるが、彼女が歩んできた人生そのものがこの映画の原点、とも思えるような作品でした
障碍者は常に守られる者という教育を受けてきて、特に先天的な障碍者はそういった社会の庇護を一方的に受ける存在と思われてきた その親特に母親は本人と社会に対する責任を感じ、本人の介護や療育などをかかえこんでしまうことも多いと言われている  神野さん演ずる母親の冒頭の入浴や更衣のシーンなどは、日々毎日行っていることではあるけれど、高齢者の介護と異なるのは「母親だから」「私が産んだから」という気持ちが強いからヘルパーではなく自分がしなくてはならないという思いが強いのでしょう
一方的に庇護されることが本人の願いではなく、盛んに言われる「共生」「自立」の意味合いを一層考えるものでした  性描写や風俗店など私たちの生活にはあたりまえのことが描かれているのに、今までこういった映画には似合わないものとして自分の中では思ってきたことに反省   そういった場面で親に反発する主人公に寄り添う渡辺真起子さんの言葉、表情、とても暖かいものでした  渡辺さんこういう役本当にぴったりです
佳山さんの「37秒」、また双子のご家族のことなど、佳山さんご本人の今日までのあゆみが作品の内容に反映されていることも、記事で拝見しました
脳性麻痺という障碍のこと、そしてその母親のこと、佳山さんは女優として「演じた」のだけれど、佳山さんのあゆみが反映されていたような思いをもちました
(2月11日 MOVIX堺 にて鑑賞)

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chikuhou

4.0真の強さ

2020年2月11日
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鑑賞方法:映画館

パワフル過ぎるユマに驚く。
思い立ったらどんどん突き進み吸収していく、人間力にあふれているユマ、当然ながらスムーズに事が進まない現実を生々しく描く所に、何故か距離がグッと縮まる。

自分から間口を広めて行くからこそ世界も広がる。ひょんな事からサポートしてくれる人々の、シンプルで垣根の低い人柄が気持ち良い!
特に俊哉の存在が大きい、無駄に近くないのに優しい、素なセリフと声のトーンに人としての凄さを感じた。
ただ隣にいて欲しい存在ってこんな感じだろうか。

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パプリカ

4.5変わっていく「37秒」

2020年2月11日
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鑑賞方法:映画館

とても良かった。
俳優も、ストーリーも見事。
泣ける、ではなく心が揺れて涙がにじむ。
人に勧めたい傑作だった。

タイトルの37秒(セカンズ)の意味は、予告編や作品紹介文でしっかり書かれているので、そういう頭で見てしまう。
タイトルに置いたまま、なかなか本編に出てこない37秒のこと。でも見ている私たちは、その意味と、何でユマが脳性麻痺で車椅子なのかを一応知っている、この何とも言えないズレのようなものが、終盤で見事に効いてくる。

中盤のドラアグクイーンの「あなた次第よー」が、この映画の本質を捕らえている。
ユマは、37秒の呼吸停止のせいで脳性麻痺になったが、その37秒のおかげで今の自分がある。
最後の最後で、なるほど見事なタイトルだ、と痛感した。

SAYAKAとの対比、姉との対比、そういう描写も見事だし、わざとらしいくらいの母親の演技が目を見張る。

何より序盤の全裸シーン。「目を背けずに見なさい」という、監督の、ユマを演じる俳優さんの強いメッセージに感じる。

ちょっとハッピーエンドすぎる気もするが、映画館に足を運ぶ価値の十分ある、素晴らしい作品だと思う。

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kamehir0

4.5佳山明さんのか細い声に吸い込まれそうになる

2020年2月11日
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とにかく佳山明さんが素晴らしい。特にあの「か細い」声には吸い込まれそうな魅力があります。佳山明さんを見るだけでも映画館に行く価値があります。
設定や筋書きはちょっと唐突感を感じるので5.0にはしませんでしたが良い映画です。

ただ、この映画を見て笑うのは良いけれど、泣いてはいけないと思いました。監督も観客を泣かせるために作ったのではないと思いますが。

公開初日でしたので映画館には10人程度しかいませんでしたが、評判を聞いてこれから見に行く人が増えると思います。

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PAK UNTIK

4.0切なくて、感動して、赤裸々で、ズコーン!と来る凄い作品です♪

2020年2月11日
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泣ける

難しい

幸せ

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松王○

5.0タオルハンカチをご用意下さいm(__)m

2020年2月11日
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泣ける

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momo8

4.0流してる涙の意味を考えてしまう

2020年2月11日
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泣ける

楽しい

萌える

だいぶ涙もろい私なので

見てる間かなり泣きましたが

その涙は何の涙なのか?

自分に自問自答してしまう

「こんな夜更けにバナナかよ」見た時もそうでした

ちょっとまたしばらく考えますわ!

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BAMBi

3.5何だか凄い映画を観てしまった感じ。

2020年2月11日
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ふらっと観に行ったんだけど当たりクジを引き当ててしまった満足感。

生まれつきの脳性麻痺で車椅子の生活を送るユマの成長物語。
過保護の母親。
ユマを利用する女性漫画家。
エロ漫画の女性編集長。
介護ヘルパー。
姉妹。
色んな人が絡み合って良い作品に仕上げられた印象。

ユマ役の佳山明さん。
本当に障害のある方らいしんだけど、迫力ある演技で本当に素晴らしい。

共感とか感動とかそんなレベルの作品ではありませんでした。
観られた事に感謝しかありません( ´∀`)

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イゲ

3.5どこに心をおいて観たらいいか分からなかった。

2020年2月11日
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作品の良さは分かるし、知らない世界の姿を見せてくれたりもした。

ただ私自身、どこかポカンと眺めている気がしていた。
いや、むしろソコに居る加害者としての自分から遠ざかろうとしていたのかも。

障害のある方々が、皆謙虚で礼儀正しく慎ましやかでなければならない理由などない。
でも、心のどこかで「そうあって欲しい」とは思っている。
それは、たまたま健常者であることに由来する、我々が「ほどこす側」としてまるで上に立つかの様に思っているからなのかも知れない。

そんな自分と向き合う映画なのかな…と。
だからこそ、私にはそのステージに立つ勇気が持てなかったのかな…と。

で、私の人間としての経験値が低いから、きちんと咀嚼し飲み込むことはできなかったんだろう、と。

「でも…私で良かった。」

そんな私にとって、こんなに心が痛む言葉はない。

良い映画ですかと聞かれたら答えは「YES」

好きな映画ですかと聞かれたら答えは「NO」だ

言葉でうまく伝えることができないのは歯痒いけど、ホントそういう感じ。

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キレンジャー

5.0衝撃!!なんと、あのシーンは実在の人物!!

2020年2月11日
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泣ける

難しい

幸せ

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yurika

5.02回目観て分かった監督が込めた思い

2020年2月11日
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泣ける

幸せ

1回目は感情移入し過ぎて涙で見えなかったのですが、2回目は監督が映像の各所に込めた小さなメッセージが見えてきました、例えばカメラ目線が車椅子の方の目線だったり、小さな段差や様々な利便性の悪さやストレス、エレベーターが動かず「すみません…誰かいませんか…すみません…」と叫んだシーンも、実は心の中でそう叫んでいる人は沢山いるんじゃないかと思いました、パンフレットの中でも監督の様々な思いが綴られていましたが、自分にも何か出来ないかなと思いました。

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ねこさんぽ

3.5前向き

2020年2月11日
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な彼女の姿勢に頭が下がりますね。でも、一部の人を除いて周りの人が親切で良かったですね。最後の急展開はびっくりしました。

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ごっとん

4.037seconds

2020年2月10日
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泣ける

幸せ

19本目

たった37秒
されど37秒

健常者は障害者にはなれないし、障害者は健常者になれない
その大きな隔たりがたった37秒
その37秒を経験して殻を破って出てきた一言が「私でよかった」
映画館で涙が止まらんかった
語彙力が死滅した

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いとーさん

5.0素晴らしい映画をありがとう

2020年2月10日
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ひょんなきっかけで「観てみようかな?」と軽い気持ちで観てみたら、とんでもない作品に巡り逢えた。

なんですか?これ?めちゃ泣いたんですけど。

出産時に37秒無呼吸だったために障害を負った主役の脳性麻痺のユマちゃんがめちゃ愛おしい子なんです。
うちの娘と同じ23なんです、ついつい重ねてしまう。
そりゃ、年頃だもん。オシャレもしたいよね、お化粧だってしてみたいし1人でブラブラ出かけてみたいよね。

何かと干渉するお母さんは確かに過保護でしたが、親だって完璧なんかじゃない。あんな過去を抱えていたとは…

「自立したい!外に出たい!」
ユマちゃんの勇気で周りが、世界が変わっていく展開が見事。
とにかくユマちゃん、困り顔に、弾ける笑顔、泣き顔、全て可愛いんです。上手いんです。
他の俳優陣も素晴らしい演技。
お母さん役も上手いけど、特に娼婦の舞さん素敵だわぁ。
こんな女の人に憧れるわぁ。

詳しくストーリー知らずに観だ方がいいですね。
まさかのタイだったし。まさかのあの再会にも泣けたし。

思わずパンフレット買って来ましたよ。
最近ではジョジョくらい。珍しいことなんです。

あたたかい涙のあとは、生きる勇気をもらえますね。
いい映画をありがとう。

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Mariko

5.0完成度の高い作品で驚きました。

2020年2月10日
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全く予備知識なく、レビューの高評価のみを頼りに見ましたが、最近の邦画では間違いなく楽しめて感動できる一級作品。
この映画を完成させる為に結集したスタッフと出演者の皆さんに感謝します。
主演の意外性だけでなく隅々まで気を配り完成させた監督の力量はお見事です。
今からでも多くの方々に見て欲しいと本心から思える作品。

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Yoji

4.5青春とは何だ!を現代の女性の目線で。

2020年2月10日
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アイデンティティを探し求め、親からの自立を目指して、いろんな世界に飛び込もうとする。誰もが17〜18歳から22〜23歳の頃に経験する辛くも甘酸っぱい時代。それは、障害があるひとも同じってことを描いていた。
ユマさんの演技が自然で、戸惑いながら前に進もうとしている姿にぴったり。よく見出したなあ!

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こばりん

3.5☆☆☆★★★ これは思わぬ拾い物の秀作。 オープニングの、東京の風...

2020年2月10日
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☆☆☆★★★

これは思わぬ拾い物の秀作。

オープニングの、東京の風景を細かく切り取るカットの繋ぎから。都会の中で生きている1人の障害を持つ主人公が映る。
すると(入浴の為に)主人公の彼女がいきなりオールヌードになる驚きのシーンが。
障害を持つ女性の話なのは、予告編を観ていたので大体は把握してはいたが。いきなりのオールヌードには本当にビックリした。

以降、母親に子供扱いされるのを嫌い。(言ってみれば)相棒に「裏切られた…」との思いから、自立する事を決意する彼女。

「男とヤッタならまた来なさい!」

まさかのエロ本漫画家への転身をするにあたり、新宿二丁目の徘徊。
渋川清彦(まさにピッタリの役柄)の仲介から、思いがけずに渡辺真起子との出会いまでは、本当に面白かった。
特に渡辺真起子は、最近だと人の良い役が多かっただけに。この作品の様に、見るからに怪しい女を演じさせたらもう絶品!
「こんなサバサバした渡辺真起子を待ってたんだよ!」…と、思っていただけに。渡辺真起子のコンサバ感(もはや死語💧)が充分に発揮されていた中盤までは、「この子…この後どうなっちゃうんだろう?」…と、スクリーンから目が離せなくなって行く。

それだけに。渡辺真起子が人の良さを示し、画面から消えてしまってから。母親との確執から彼女が或る人物を探し始める後半は、少しばかりありきたりな展開になってしまった感じがしてしまう。(驚きの事実はあるものの)
もしも、映画全編で。《障害者の性問題》を最後まで徹底的に扱ったとしたならば(しかも女性側の目線で)とんでもない位に凄い作品になったのでは?…との思いを持ちました。

主演の彼女は本当に素晴らしかった。今後も女優活動を続けて行くのだろうか?もしもそうならば、かなり役柄が限定されてしまうのだろうけれども…。人知れず応援させて貰おうと思います。

2020年2月9日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン