37セカンズのレビュー・感想・評価
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特別な話じゃないが体当たり
障がい者テーマはどーしても観てしまう。
身近に居たし関わっていたし友達にも居る。
車椅子の友人と映画を観に行った時、最前列のゾーンしか行けずガッカリしてたら、そこは最前列がオートリクライニングシートになっていて超感動!
そしたら車椅子の友人がそのシートに座りたいということになり、2人でオートリクライニングで観ていたが、友人は嚥下(飲み込む力)が悪く、上映中しょっちゅう唾を喉に詰まらせて、自分は彼の背中を何度も摩る羽目になるという、まあそれも思い出ですが(^^;
冒頭、ドキュメンタリーでも観てる様な錯覚に陥る。
原作者が実演してるのかと思ったら、まさかの素人さん。それが入浴、ベッドシーンと惜しげなく脱いでいく、何なんだこの人!体当たりにも程があるぞ!
前半観てると、「障がい者の性」かメインかな?、ところが後半は寧ろ親子の普遍的な(不変的な)話でもあり、障がい者の親には特に悩ましい話になっている。
しかし最後はすごく前向きなラスト。清々しい。
板谷由夏が良い感じ。板谷由夏は何だか戸田恵子に似てきたね。
全体的にお涙頂戴でないのが良い。
ちなみに車椅子の友人は一人暮らしをしています。
いつもお出かけしたいみたいですが、劇中の大東俊介くらい付き合いの良いヘルパーはなかなか居ない様です。
別件ですが、劇中のホテルで会った車椅子の熊篠さんをモデルにした映画、「パーフェクトレボリューション」を観たい。
温かく、透き通った青空のような映画でした。
素敵な笑顔の無垢で純粋なユマ。
大きな大きな愛情で日々を支える母、
ユマにさりげなく助言をし、影響を与える
2人の女性、ユマを支える介護士の男性。
上映開始から、映された映像がリアルで、
監督、出演者の皆さんの熱い思いを感じ
ました。
素直に演じられた若き佳山萌さん、
熱演の神野三鈴さん、とても格好いい
女性を演じられた渡辺真起子さん、
板谷由夏さん。
帰りの電車の車窓から見えた2月の
透き通った青空のような、そんな
映画でした。
ただいま。おかえり。
すごく良かったです!
過剰なまでに脳性麻痺の娘、ユマのことを守ろうとする母親の姿に胸が熱くなりました。
必死過ぎて周りが見えなくなって結局ユマのことも側にいるのに見失ってしまっています。
そんな母親の束縛からユマは遂に決意の家出を果たします。
ユマが出会う舞がめちゃめちゃパワフルです。演じた渡辺真起子さんぴったりでした!
そして俊哉。
俊哉はどうしてあれほどユマに尽くしたのでしょう?
恋だったらいいなとか単純に思ってしまうんですけど…。でももし同情だったとしてもユマはきっと救われたんだと思います。
でもやっぱり恋だったらいいな(笑)
開始5分からただならぬ雰囲気を秘めたこの映画。
最後は封印した過去と向き合った母親と自分のルーツを辿って母の苦しみと愛を知ったユマの新しい関係の始まりを「ただいま」「おかえり」でうまく表現しています。
清々しい柔らかな光に包まれる母娘。
そしていつかユマの漫画が雑誌に掲載されますように。
佳山さんあっての作品となった
主人公を演じた佳山さんのプロフィールをみて「えっ、自分の後輩」 彼女のインタビュー記事などを追っていくと、関西から愛知県の大学に進学して、社会福祉士の国家試験を通って関西に戻ってきて地域福祉の相談援助を担っている法人で働いていて、この映画のオーディションに参加している 後輩といってもかなり年齢差はありますが、遠い土地に進学して、傾斜のきつい広いキャンパスで4年間学んで、国家試験に合格している 彼女自身
は柔らかな声や表情であるが、彼女が歩んできた人生そのものがこの映画の原点、とも思えるような作品でした
障碍者は常に守られる者という教育を受けてきて、特に先天的な障碍者はそういった社会の庇護を一方的に受ける存在と思われてきた その親特に母親は本人と社会に対する責任を感じ、本人の介護や療育などをかかえこんでしまうことも多いと言われている 神野さん演ずる母親の冒頭の入浴や更衣のシーンなどは、日々毎日行っていることではあるけれど、高齢者の介護と異なるのは「母親だから」「私が産んだから」という気持ちが強いからヘルパーではなく自分がしなくてはならないという思いが強いのでしょう
一方的に庇護されることが本人の願いではなく、盛んに言われる「共生」「自立」の意味合いを一層考えるものでした 性描写や風俗店など私たちの生活にはあたりまえのことが描かれているのに、今までこういった映画には似合わないものとして自分の中では思ってきたことに反省 そういった場面で親に反発する主人公に寄り添う渡辺真起子さんの言葉、表情、とても暖かいものでした 渡辺さんこういう役本当にぴったりです
佳山さんの「37秒」、また双子のご家族のことなど、佳山さんご本人の今日までのあゆみが作品の内容に反映されていることも、記事で拝見しました
脳性麻痺という障碍のこと、そしてその母親のこと、佳山さんは女優として「演じた」のだけれど、佳山さんのあゆみが反映されていたような思いをもちました
(2月11日 MOVIX堺 にて鑑賞)
真の強さ
パワフル過ぎるユマに驚く。
思い立ったらどんどん突き進み吸収していく、人間力にあふれているユマ、当然ながらスムーズに事が進まない現実を生々しく描く所に、何故か距離がグッと縮まる。
自分から間口を広めて行くからこそ世界も広がる。ひょんな事からサポートしてくれる人々の、シンプルで垣根の低い人柄が気持ち良い!
特に俊哉の存在が大きい、無駄に近くないのに優しい、素なセリフと声のトーンに人としての凄さを感じた。
ただ隣にいて欲しい存在ってこんな感じだろうか。
変わっていく「37秒」
とても良かった。
俳優も、ストーリーも見事。
泣ける、ではなく心が揺れて涙がにじむ。
人に勧めたい傑作だった。
タイトルの37秒(セカンズ)の意味は、予告編や作品紹介文でしっかり書かれているので、そういう頭で見てしまう。
タイトルに置いたまま、なかなか本編に出てこない37秒のこと。でも見ている私たちは、その意味と、何でユマが脳性麻痺で車椅子なのかを一応知っている、この何とも言えないズレのようなものが、終盤で見事に効いてくる。
中盤のドラアグクイーンの「あなた次第よー」が、この映画の本質を捕らえている。
ユマは、37秒の呼吸停止のせいで脳性麻痺になったが、その37秒のおかげで今の自分がある。
最後の最後で、なるほど見事なタイトルだ、と痛感した。
SAYAKAとの対比、姉との対比、そういう描写も見事だし、わざとらしいくらいの母親の演技が目を見張る。
何より序盤の全裸シーン。「目を背けずに見なさい」という、監督の、ユマを演じる俳優さんの強いメッセージに感じる。
ちょっとハッピーエンドすぎる気もするが、映画館に足を運ぶ価値の十分ある、素晴らしい作品だと思う。
佳山明さんのか細い声に吸い込まれそうになる
とにかく佳山明さんが素晴らしい。特にあの「か細い」声には吸い込まれそうな魅力があります。佳山明さんを見るだけでも映画館に行く価値があります。
設定や筋書きはちょっと唐突感を感じるので5.0にはしませんでしたが良い映画です。
ただ、この映画を見て笑うのは良いけれど、泣いてはいけないと思いました。監督も観客を泣かせるために作ったのではないと思いますが。
公開初日でしたので映画館には10人程度しかいませんでしたが、評判を聞いてこれから見に行く人が増えると思います。
切なくて、感動して、赤裸々で、ズコーン!と来る凄い作品です♪
いろんな映画を観てるとたまに好き嫌いは別として、ズコーンと来る作品や突拍子もない変な作品に当たる時がありますが、琴線に触れる所か、琴線を揺さぶられる作品は割りと希で、そんな作品は求めてもそんなに在る訳でもない。
好みもあるし、タイミングもありますが、この作品は全くのノーマークながら、所謂ズコーンと来る作品との評判で期待値を上げて鑑賞しました。
で、感想と言うと…ズコーンと来た。
良い作品かと言うと良い作品。
感動するかと言えば感動する。
でも、インパクトもあるし、いろんな部分で赤裸々。いろんな衝撃的な所も踏まえて、いろんな事を訴えかけてくる。
総じて凄い作品かなと。
脳性麻痺の障害を持った主人公のユマの赤裸々かつ等身大の物語で成長物語でもあり冒険物語。
でも、いろんな事にインパクトがありつつも中盤から胸がキリキリと締め付けられる様な切なさが胸を打つ。
涙が溢れると言うよりも心の涙が滲み出る様な感覚でしょうか。
でも単にお涙ちょうだい物でない所が凄いかなと。
ユマが思い描く事。
それは別に特別な事ではなく、普遍的な事。
漫画家になりたい。それもちょっとエッチな作品の漫画家。出版社に連絡して持ち込みをするがエッチの経験がない事からリアリティーが無いと言われる。
で、いろんな経験をする為にいろんな事に飛び込んで、いろんな人と出会う。
文字で書くとたいした事で無い様な事でもスクリーンを通じて、それだけではない事が分かる。
普通は他人に見られたくないちょっと恥ずかしい部分が一杯。でも、障害を持つ事で何処か他人に見られなければ成立しなかったりして赤裸々。
それだけでもなんか凄いし、なんか偉い感じがする。
ユマを演じる佳山明さんは本職の女優さんではないんですが、物凄い体当たりで演んじられてる。
佳山明 = 貴田ユマかも知れないけど、彼女の持つ心の叫びが切なくいとおしく問い掛けてくる。
障害を持つ主人公を障害を持つ女性に演じてもらう事でリアリティーを追求する以上の何かを求めたHIKARI監督は物凄い監督で物凄いプロデューサーなのかも知れない。
この作品の良い部分は出てくる人達に悪い人はいない事。
強いて言うなら、萩原みのりさん演じるヤサカぐらい。でもヤサカですら、悪い人ではなくて、少し自分に正直で自分自身が優先なだけ。
でも、それは特に珍しい訳でもなく、自分優先は多かれ少なかれ皆にある訳でそれが少し誇張して描かれているだけ。
ユマのお母さんだって、娘可愛さから来るちょっと過剰に感じる愛情からな訳で障害を持つ娘が心配なのは至極普通。
奥野瑛太さん演じる出張ホストだって、仕事であるが普通に優しい。
渡辺真起子さん演じる舞が素敵♪
ユマを偏見を持たずに接していて、それでいて等身大。
懐が深くて姉御肌。オープンな性格が物語に爽やかな風を吹かせてくれている。
大東駿介さん演じる俊哉が何処までも優しくて、かと言ってユマに特別な感情を持ってる訳でも無いのが逆にちょっと難しい。俊哉の見返りを求めない献身的な愛情は何処にあるのかが少し悩みます。
板谷由夏さん演じるエロ漫画雑誌の編集長の藤本が良い感じ♪
最初は冷たく見えても、ラストのあの距離の取り方は有能な編集者で大人の女性。
障害を持つ人が虐げられる描写はやっぱり観ていても心が痛い。
だから、出会う人達は終始優しい人達であって欲しい。
勿論、物語を面白くする為の演出として、嫌なキャラクターも必要と言うのは分かるけど、物語を面白くする為だけにそういった演出をするのはやっぱり嫌。
そう考えると、ユマがいろんな事を行動して「微笑みの国」タイに行くのは出来すぎかも知れないけど、なんか必然な感じもしました。
家出したまんまでタイに行くのに対して、パスポートはどうしたの?と言うツッコミはご愛嬌w
ラストも良いんですよね。
とにかく未来に向かう光が眩しく感じる。
“落ち込んでたらアカン。頑張らなアカン。楽しまなアカン。”と言ってくれてる感じですw
タイトルにもある37秒がその後の人生を決定付けたかも知れないけど、ユマは別れた双子の姉に気遣う“私で良かった”は台詞にしてもなかなか口に出来ない言葉かと思うからこそ、胸がキリキリと切ない。
障害を持った人を周囲は腫れ物に触る様に扱う事がありますが、それは決して差別でもなく、周囲の人の気遣いでもあり、どう接したら正解なのかが分からないと言うのが正直な所かと思います。
勿論、どうしたら良いかに正解が無いからこそ、この作品は大事な事を教えてくれたかと思います。
この作品をテレビのドキュメントやドラマで見るとまた違った感想を持つかと思いますが、映画作品として劇場で鑑賞出来たのがなんか嬉しい。
やっぱり映画って良いなぁとしみじみ思います。
いろんな感想があるかと思いますが、個人的にはズコーン!と来ながらもお薦めの作品です。
タオルハンカチをご用意下さいm(__)m
泣けます‼とにかく泣ける。
必ずタオルハンカチをご用意の上でご鑑賞下さいm(__)m
障害があることは自体は悲しいことではないと思うが、それによって自由に生きられないことが、悲しい。
母親は、手足が自由に動かせない障害のある娘を守りたい一心で過保護極まりない。着替えやお風呂は全て手伝う。
娘のユマは電動車椅子で外に出掛けるし、親友の漫画家のゴーストライターをしていてちゃんと稼ぎもある。
声も小さく控え目ではあるが、23歳の女の子として普通に(これがとても難しいのだが)オシャレしたいし恋愛や性にも興味がある。
ある日親友の漫画家から無視され少しだけユマは傷付く。
ゴーストライターではなく、自分の名前で作品を世に送り出したくなったユマは、ある出版社にアダルト作品を持ち込むが、撃沈。理由は本当に経験が無いことを描いても、いい漫画は描けない。この女性編集長がとてもカッコイイ。障害があるユマを可哀想と思わないで、一人の人間として見ている。だからオブラートに包まずハッキリとユマに性体験はあるのか?訊ねる。もちろん経験の無いユマは、恥ずかしくて諦めるのかと思いきや、経験しよう!と考える。なんという、ポジティブさ。そして色々あって舞さんという不思議な女性と出会う。怪しいお仕事で若干ぶっ飛んだファッション、姉御肌の彼女もまた、ユマを人として扱ってくれる。どうして車椅子のユマがラブホに一人で居るのか?訊ねないけど、察してくれる。母の束縛から逃れようと家出したユマに居所を与え、気がすんだら母親に連絡するように諭す。知り合いにこんなお姉さんがいたら幸せだよね。
後半はロードムービー。知らされていなかった事も明らかになり、でもユマは怒ることなく受け入れていく。『自分でよかった』一人の人間として素晴らしいと思う。
母の愛が痛いほど解る映画でもあります。
流してる涙の意味を考えてしまう
だいぶ涙もろい私なので
見てる間かなり泣きましたが
その涙は何の涙なのか?
自分に自問自答してしまう
「こんな夜更けにバナナかよ」見た時もそうでした
ちょっとまたしばらく考えますわ!
何だか凄い映画を観てしまった感じ。
ふらっと観に行ったんだけど当たりクジを引き当ててしまった満足感。
生まれつきの脳性麻痺で車椅子の生活を送るユマの成長物語。
過保護の母親。
ユマを利用する女性漫画家。
エロ漫画の女性編集長。
介護ヘルパー。
姉妹。
色んな人が絡み合って良い作品に仕上げられた印象。
ユマ役の佳山明さん。
本当に障害のある方らいしんだけど、迫力ある演技で本当に素晴らしい。
共感とか感動とかそんなレベルの作品ではありませんでした。
観られた事に感謝しかありません( ´∀`)
どこに心をおいて観たらいいか分からなかった。
作品の良さは分かるし、知らない世界の姿を見せてくれたりもした。
ただ私自身、どこかポカンと眺めている気がしていた。
いや、むしろソコに居る加害者としての自分から遠ざかろうとしていたのかも。
障害のある方々が、皆謙虚で礼儀正しく慎ましやかでなければならない理由などない。
でも、心のどこかで「そうあって欲しい」とは思っている。
それは、たまたま健常者であることに由来する、我々が「ほどこす側」としてまるで上に立つかの様に思っているからなのかも知れない。
そんな自分と向き合う映画なのかな…と。
だからこそ、私にはそのステージに立つ勇気が持てなかったのかな…と。
で、私の人間としての経験値が低いから、きちんと咀嚼し飲み込むことはできなかったんだろう、と。
「でも…私で良かった。」
そんな私にとって、こんなに心が痛む言葉はない。
良い映画ですかと聞かれたら答えは「YES」
好きな映画ですかと聞かれたら答えは「NO」だ
言葉でうまく伝えることができないのは歯痒いけど、ホントそういう感じ。
衝撃!!なんと、あのシーンは実在の人物!!
映画を見た後公式サイトを見て、衝撃の事実に心が震えました。
素晴らしい映画です。
邦画界を揺るがすのではないでしょうか。
物語クライマックス部分、なぜタイ?なぜ、生き別れの双子の姉?って思っていました。
色々なレビューでも、ちょっと展開が大げさとか書かれていたし、私も少しそうかな?と感じていたのですが、後から公式サイトのプロダクションノートを見ました。
なんと、あの設定は、主演の佳山明さんに本当に実在する方なんですね!!しかもタイで学校教師をされているというのも本当だとか・・!
しかも本当にお姉さんは健常者らしいですね。。!
納得しました。
多少の脚色もあるでしょうが、佳山明さん自身の境遇だったのですね。だからそこまでリアリティを追求するためにその境遇を映画に追加したのでしょう。だから彼女はあそこまで魂のこもった演技ができたのでしょう。いやあ・・監督あっぱれです。
納得しました。
NHKドラマ版で描かれていた大東さんがなぜ彼女にあれだけ献身的なのかということが少しわかるような彼が抱えている闇の部分のシーンと、
まいさんが風俗嬢を始めた理由、それが描かれていなかったのが残念です・・尺の問題だったのでしょう。
ぜひみなさんそちらも観ていただきたいですね。
あとはパスポートかな?こっそりお家にとりに帰った、もしくはパスポート作成にかかる8日間色々あったんだよーっていうことにしておきましょう。笑
それ以外は文句の付け所のない作品。
魂が震える素晴らしい映画です。
映画界を揺るがしましたね。
2回目観て分かった監督が込めた思い
1回目は感情移入し過ぎて涙で見えなかったのですが、2回目は監督が映像の各所に込めた小さなメッセージが見えてきました、例えばカメラ目線が車椅子の方の目線だったり、小さな段差や様々な利便性の悪さやストレス、エレベーターが動かず「すみません…誰かいませんか…すみません…」と叫んだシーンも、実は心の中でそう叫んでいる人は沢山いるんじゃないかと思いました、パンフレットの中でも監督の様々な思いが綴られていましたが、自分にも何か出来ないかなと思いました。
37seconds
19本目
たった37秒
されど37秒
健常者は障害者にはなれないし、障害者は健常者になれない
その大きな隔たりがたった37秒
その37秒を経験して殻を破って出てきた一言が「私でよかった」
映画館で涙が止まらんかった
語彙力が死滅した
素晴らしい映画をありがとう
ひょんなきっかけで「観てみようかな?」と軽い気持ちで観てみたら、とんでもない作品に巡り逢えた。
なんですか?これ?めちゃ泣いたんですけど。
出産時に37秒無呼吸だったために障害を負った主役の脳性麻痺のユマちゃんがめちゃ愛おしい子なんです。
うちの娘と同じ23なんです、ついつい重ねてしまう。
そりゃ、年頃だもん。オシャレもしたいよね、お化粧だってしてみたいし1人でブラブラ出かけてみたいよね。
何かと干渉するお母さんは確かに過保護でしたが、親だって完璧なんかじゃない。あんな過去を抱えていたとは…
「自立したい!外に出たい!」
ユマちゃんの勇気で周りが、世界が変わっていく展開が見事。
とにかくユマちゃん、困り顔に、弾ける笑顔、泣き顔、全て可愛いんです。上手いんです。
他の俳優陣も素晴らしい演技。
お母さん役も上手いけど、特に娼婦の舞さん素敵だわぁ。
こんな女の人に憧れるわぁ。
詳しくストーリー知らずに観だ方がいいですね。
まさかのタイだったし。まさかのあの再会にも泣けたし。
思わずパンフレット買って来ましたよ。
最近ではジョジョくらい。珍しいことなんです。
あたたかい涙のあとは、生きる勇気をもらえますね。
いい映画をありがとう。
完成度の高い作品で驚きました。
全く予備知識なく、レビューの高評価のみを頼りに見ましたが、最近の邦画では間違いなく楽しめて感動できる一級作品。
この映画を完成させる為に結集したスタッフと出演者の皆さんに感謝します。
主演の意外性だけでなく隅々まで気を配り完成させた監督の力量はお見事です。
今からでも多くの方々に見て欲しいと本心から思える作品。
青春とは何だ!を現代の女性の目線で。
アイデンティティを探し求め、親からの自立を目指して、いろんな世界に飛び込もうとする。誰もが17〜18歳から22〜23歳の頃に経験する辛くも甘酸っぱい時代。それは、障害があるひとも同じってことを描いていた。
ユマさんの演技が自然で、戸惑いながら前に進もうとしている姿にぴったり。よく見出したなあ!
☆☆☆★★★ これは思わぬ拾い物の秀作。 オープニングの、東京の風...
☆☆☆★★★
これは思わぬ拾い物の秀作。
オープニングの、東京の風景を細かく切り取るカットの繋ぎから。都会の中で生きている1人の障害を持つ主人公が映る。
すると(入浴の為に)主人公の彼女がいきなりオールヌードになる驚きのシーンが。
障害を持つ女性の話なのは、予告編を観ていたので大体は把握してはいたが。いきなりのオールヌードには本当にビックリした。
以降、母親に子供扱いされるのを嫌い。(言ってみれば)相棒に「裏切られた…」との思いから、自立する事を決意する彼女。
「男とヤッタならまた来なさい!」
まさかのエロ本漫画家への転身をするにあたり、新宿二丁目の徘徊。
渋川清彦(まさにピッタリの役柄)の仲介から、思いがけずに渡辺真起子との出会いまでは、本当に面白かった。
特に渡辺真起子は、最近だと人の良い役が多かっただけに。この作品の様に、見るからに怪しい女を演じさせたらもう絶品!
「こんなサバサバした渡辺真起子を待ってたんだよ!」…と、思っていただけに。渡辺真起子のコンサバ感(もはや死語💧)が充分に発揮されていた中盤までは、「この子…この後どうなっちゃうんだろう?」…と、スクリーンから目が離せなくなって行く。
それだけに。渡辺真起子が人の良さを示し、画面から消えてしまってから。母親との確執から彼女が或る人物を探し始める後半は、少しばかりありきたりな展開になってしまった感じがしてしまう。(驚きの事実はあるものの)
もしも、映画全編で。《障害者の性問題》を最後まで徹底的に扱ったとしたならば(しかも女性側の目線で)とんでもない位に凄い作品になったのでは?…との思いを持ちました。
主演の彼女は本当に素晴らしかった。今後も女優活動を続けて行くのだろうか?もしもそうならば、かなり役柄が限定されてしまうのだろうけれども…。人知れず応援させて貰おうと思います。
2020年2月9日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン3
全166件中、121~140件目を表示