劇場公開日 2020年2月7日

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「特別な話じゃないが体当たり」37セカンズ クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5特別な話じゃないが体当たり

2020年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

難しい

障がい者テーマはどーしても観てしまう。
身近に居たし関わっていたし友達にも居る。

車椅子の友人と映画を観に行った時、最前列のゾーンしか行けずガッカリしてたら、そこは最前列がオートリクライニングシートになっていて超感動!
そしたら車椅子の友人がそのシートに座りたいということになり、2人でオートリクライニングで観ていたが、友人は嚥下(飲み込む力)が悪く、上映中しょっちゅう唾を喉に詰まらせて、自分は彼の背中を何度も摩る羽目になるという、まあそれも思い出ですが(^^;

冒頭、ドキュメンタリーでも観てる様な錯覚に陥る。
原作者が実演してるのかと思ったら、まさかの素人さん。それが入浴、ベッドシーンと惜しげなく脱いでいく、何なんだこの人!体当たりにも程があるぞ!

前半観てると、「障がい者の性」かメインかな?、ところが後半は寧ろ親子の普遍的な(不変的な)話でもあり、障がい者の親には特に悩ましい話になっている。

しかし最後はすごく前向きなラスト。清々しい。
板谷由夏が良い感じ。板谷由夏は何だか戸田恵子に似てきたね。
全体的にお涙頂戴でないのが良い。

ちなみに車椅子の友人は一人暮らしをしています。
いつもお出かけしたいみたいですが、劇中の大東俊介くらい付き合いの良いヘルパーはなかなか居ない様です。

別件ですが、劇中のホテルで会った車椅子の熊篠さんをモデルにした映画、「パーフェクトレボリューション」を観たい。

クリストフ