「ユマに負けてられない!」37セカンズ shinkatoさんの映画レビュー(感想・評価)
ユマに負けてられない!
序盤の入浴シーン。下品な表現かも知れないが「つかみ」として抜群の効力を発揮している。事前情報無しで観賞する人、何かしらがひっかかって鑑賞する人、思い入れを持って鑑賞する人…それぞれがこのシーンで、この先ユマに起こる事をしっかりと見届けてやろうという、気持ちになるのだ。
youtuberアイドル漫画家のアシスタントa.k.a.ゴーストライターとして日常を過ごすユマに次第に芽生え始める自我。エロ漫画雑誌編集長の藤本との出会いでユマのそれは加速する。それからというもの、ユマはただひたすら危うく、それでいてフレッシュであり、観客の我々も目が離せない。
ただ、やはり冒頭の入浴シーンが忘れられない我々にとって、気になるのは母の存在だ。明らかに母からみたら逆行するユマである。しかし、決してそれは反発ではなく、母への愛情、感謝を持ち合わせながらも自身の思いに向けて邁進するその先にあるものは、全ての人間を揺さぶりながらも暖かい気持ちにさせるのだ。
「障害モノ」??ふざけるな!!
彼女を「個性」と言わずして何と言う?!
さあ2020この先彼女を上回る演技できる人いるだろうか??
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NOBUさんのコメント
2020年3月6日
おはようございます。
今作品、とても良い映画でしたね。
毎日、コロナに振り回されていますが、負けてはいられない、とレビュー及びタイトルを拝読して思いました。
では又。