「Disability is a state of mind.」37セカンズ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Disability is a state of mind.
良いとされるものに邪魔をしたくなる…好事魔多し
NHK-BS・国際共同制作バリバラドラマとして劇場公開版とは少し内容を変更して再放映化されたものを見ようとした...しかし、個人的に障碍者に対する潜在的差別心が強いためか、直視することが出来ず断念...でも後日改めてNetflix版を視聴。またHIKARI監督が携わった”A Better Tomorrow (2013)”と” Robo Saints (2015)”の2本のショート・フイルムも同時に鑑賞。特に”A Better Tomorrow”は、トヨタ・レクサスのコマーシャル用に撮影されたのかも知れないが、完成度が高く、また本作でも取り入れられているアニメと実写の融合している表現も使用されていた。個人的には1981年公開の日本映画「典子は、今」と同じ障碍者を描いていることによる共通部分だけでなく、ストーリーの進行具合と構成・起承転結についても似ているように感じる。「典子は、今」の松山善三監督。色眼鏡で見る性格のものにとっては、この人はソシオパス的要素のある方と言える。もうなくなっているのでこれ以上、ツバをかけるようなことはしたくないので....当時のサリドマイド児として生まれた方の半生をセミ・ドキュメンタリー風に描いた映画で本作のように海外での評価が高く、しかも海外の賞を取っているだけでなく文部省や身体障害者の団体からも推薦を受けていた。
PG-12という表現の枠では収まらない、つまり主人公のヌードであったり、アダルトグッズの露骨な描写であったり、と...そこまで見せる必要があるのか?やり過ぎ感が否めないのではないのか?...ということを言いたくなる。前出の「典子は、今」でも執拗に彼女が足で起用に食事をしたり、筆で習字をしたりと...しつこすぎる。この映画では身障者のヌードを見せるシーンであり、「典子は、今」では母親役の渡辺美佐子が主人公典子の足を拭いたタオルで次の瞬間、自分の顔を何気なく拭くシーンにあたる。
そして極めつけは、父親の不在。