ごっこのレビュー・感想・評価
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ずれた欲動が生む「誘拐と養育の物語」の系譜
扱いが難しく物議を醸しそうで、それゆえ表現者が尻込みしがちなこの手の題材を描く映像作品が、ときおり登場する。今年だと洋画の「ブリグズリー・ベア」、テレビドラマの「幸色のワンルーム」、かなり前になるが「八日目の蝉」もあった。誘拐の引き金になる動機、衝動はまちまちでも、通常の誘拐監禁と違うのは、誘拐した側が愛をもって育てること。誘拐された側が抱く感情は、ストックホルム症候群の可能性もあり、対等の愛かどうか。描き方も難しければ、観る側も想像力を求められる。
千原ジュニアとヨヨ子役・平尾菜々花の演技はまさに圧巻。熊澤尚人監督もうまく2人の持ち味を引き出し、化学反応を促したように思う。優香は本作と「羊の木」で、タレントから女優への飛躍を印象付けた。それにしても平尾菜々花。今後がますます期待される“小さな大女優”だ。
いびつな映画。
別のマンガ原作の映画を観て、思い出したように投稿。
こちらの映画も原作のファンで映画館に観に行ったが、
やっぱり今考えてもひどくいびつな出来の映画だと思う。
劇中で衝撃の事実を告白するシーンでは、
昭和のバラエティばりに画面がびよんびよん動いたり。
優香さんの関西弁もとってつけたような印象。
エンディングテーマの歌詞が出てくる演出も非常に気色が悪かった。
ただ子役の平尾菜々花さんの存在感は凄まじく、
千原ジュニアさんの演技には違和感があったが
元々社会からした異物のキャラクターのため奇妙にマッチしていたように思う。
総じて良い映画とは紹介できないが、自分は好きな映画。
グッと来たけど、それはない!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
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金銭的な問題で公開が遅れていたとか〜
ラジオでプロの映画解説の方も語っておられましたが
「万引き家族」の高評価の後なので
この作品も違う見方ができるんじゃないか?
遅れたことはかえって悪くなかったかも〜〜
千原ジュニアさんの朴訥な朴訥すぎる演技と
あの商店街の寂れ方(商店街の方、ごめんなさい)が
あまりにマッチしてて、逆にリアルというか〜〜
そういう意味で途中まではかなりグッと来ました!!
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
評価が高い作品なので心苦しいが
う〜〜〜〜ん、やっぱそれはないよな〜〜。
不器用な男だったとしても、
確かに残酷な話だけれど〜〜
やっぱ、それの必然を感じないない〜〜。
私としては受け入れられなかった〜〜。
ラストのラストも
涙の押し売り的な展開で冷めてしまった。
でも、千原ジュニアさんも絶賛する
ヨヨ子役の平尾菜々花ちゃんや
優香さんも安定の演技でした。
@もう一度観るなら?
「悲しいからもういい〜〜」
こんなもんか
SNSでは結構話題になったんですが、どうなんでしょう。引きこもりのニートのおっさんが突然、突然ですよ。夜の遠目に見た女の子に虐待を疑って、衝動的に連れ去って実家で親子ごっこをする。
子役の平尾菜々花がうまい。この子のおかげでこの映画は成功したようなものだ。
小路啓之の同名マンガを千原ジュニアの主演で実写映画化。突然実家に帰ってきたからと言って怪しむ婦人警官。ニートでも1人で暮らしてたんだったら、なんらの生活の糧があったんだろう。10数年ぶりに帰ってきたからって、結婚せずにいた女がいて子どもができてても不思議じゃ無いやろ。設定自体無理やりな気がする。
ラスト、刑務所に面会に行って突然記憶が鮮明になるのか。
皆んな感動したって言うけど、無理設定で感動はあまりしなかった。まあ泣くことは泣くけど。
親やったら、ちゃんと叱らなあかん
何だかストーリーのすべてに疑問符がついてしまう。リアリティを感じるのは年金詐欺とニートがフィギュアを小まめに作っていることくらいだろうか。誘拐、ありえない。臓器移植、ありえない。優香の優しい女性警官、ありえない。記憶喪失気味なのに京大法学部合格、ありえない。父親の自殺理由、ありえない。大事な伏線であるはずのBB弾もありえない。
疑似親子の関係を描く大半は微笑ましくて良かったのに、殺人動機やヨヨ子の行動心理などにすべて不自然。『万引き家族』に便乗して映画化されたとしか思われないのが残念なところ。普通なら年金詐欺だけでアウトなのに、なぜそれ以降も普通の生活ができたのだろう。これはミニスカポリスにも隠ぺいのため罪が着せられそうだ。
千原の顔芸、優香、平尾菜々花の演技はともにいいし、中野英雄の怖そうなのに真っ当なことを言うキャラもいい。なんだかとても惜しい作品。ついでに川谷絵音のテーマ曲も嫌い・・・
大阪なのが良い
これが東京の映画ならリアリティは皆無だったかも知れない。
大阪の下町の人たちは落伍者であるジュニアにも親切である。柄の悪いおっさんも、スーパーで遊ぶ子供やそれを諫めないジュニアに注意したりと意外とまっとう。考えを見ず知らずのにぶつけるという人情がまだ残っている土地なのだ。
ヤクザでさえも、ジュニアのために年金詐欺で自殺する父親に協力してあげたりと、人情と地獄が東京とは別の文脈で繋がっている。ある意味外国。外国人にウケが良いのは東京より大阪だというのは納得。
ちょっとうーんとなるのは、子供は出会ってすぐにジュニアをお父ちゃん呼ばわりしたりと、一見相当酷い虐待を受けている様子なのだけど、そういう風貌にはあまり見えないし、ちゃんとしたコミュニケーションがすぐにできるということは相手を信頼してる。ジュニアに懐く事で過剰に子供帰りするという風でもない。また、いいとこのお嬢ちゃんにどうしても見えてしまうという感はある。まぁ話がよくできてるからスルーできはするのだけど。
また、ジュニアが働き出して、金がないのでヨヨ子とすれ違うとなるが、あの物流の仕事で家賃もかからないのにそこまで貧乏なのか?と思わざるをえない。貧乏なら児童手当とか今はあるだろうし。
そもそもヨヨ子に双子の妹がいて、臓器移植が必要だからヨヨ子が自殺しようとしていたという設定が明らかに厳しい。5才でそこまで考えれるのか、それも虐待の延長という事なのか。子役の子が役者さんに見えすぎるのもあってリアリティが感じられない。
顔が強い
虐待されている少女をみつけ、誘拐し、本当の家族になっていく話。
千原ジュニアが主演とのことで、珍しいなとなり見ました。
意外と見やすい演技でしっかり見れましたが
虐待と思っていた怪我たちは全て、ヨヨが自傷し、自殺を試みたりしていた結果から来たものでした。
双子の妹が病気で、お姉ちゃんなんだから助けてあげなさいや、お姉ちゃんなんだから!と母親に育てられたこともあり、すごく我慢をしながら育ってきた子なのかな?と思いました。
虐待じゃないけど、もう虐待と変わらないなと。
誘拐された子供を捜索願いも出さない母親も終わってますね。
ぱぱやんは、怒りから来るもので、ヨヨの本当の母親を殺してしまいます。
通報後、ヨヨと共に旅行をしたり、でかけてました。
人を殺してしまった罪にて13年間黙秘のまま刑務所に入っているぱぱやんの元、大学生になったよヨヨが面会に行きます。
ヨヨのために漫画に色をつけ刑務所からずっと本を送っていました。
ぱぱやんを助けるためにヨヨは、弁護士になると決意し、弁護士はなるべくして選んだ大学にも合格していて、感動のシーンでした。
が、千原ジュニアの面会中の表情がすごいひっかかってしまい、笑いがこみ上げてしまって台無しになりました。
ストーリー的にはつまらなくもないが、そんな面白い!!となるわけではありませんが、こういう事件って本当にあるんだろうなって思いました。
千原ジュニアが好きなら見た方が良いと思います。
面会のときの顔で笑います。
なんで?
なぜあそこで 殺すのか?
殺してしまったら あの子ともう暮らせないんだけど?
刑務所に入ってる間 誰が面倒見るのよ。
この子を頼む って
ミニスカポリス優香は じゃあずっとこの子の面倒みて生きて行くの?彼女の人生は?
あまりにも直情的過ぎて
アッタマ来たから殺しました後先考えませんでした、って
それじゃ あんまりだと思って
考えた。
もしあの母親を殺さなければどうなったかを。
あの妹は しばらくしてしまうと移植は出来ずに死んでしまうだろう。
そうなったときに母親は
もう一人の我が子を取り返しに来る。
ここでもう一つの疑問が なぜ 母親は病気の子の方だけに愛情を持ったか。
5歳の子が自分で死んでその臓器を妹にと思い込むほど。
いや そうではないのだ
夫に蒸発され 女手ひとつで 双子を育てる心のキャパシティが彼女にはない。
だからそれをぶつける相手がもう一人の健康な娘。
しわ寄せを一身に受けた、幼い少女。
だとするなら
もう一人が死んでしまった後のフラストレーションは
必ずや ずっと彼女を苦しめ続ける。
たぶん一生。
殺す事が
・・彼にとっては考えた末の事ではないにしろ
最善だった
と言えるのかも知れない。
と言った感じでどうでしょうか?
最後に
清水富美加事件(敢えてこう呼ぼう)
によって埋もれそうになったこの作品が
ちゃんと世に出て 良かった。
大切なニートだった彼の「ごっこ」
40間近のニートが向かいの家にて虐待されていた少女を見つけ、実家に戻り2人で生活するお話。
虐待されていた少女をさらってしまう件は「万引き家族」と被ってしまい、昨年公開では埋もれた勿体ない映画となっていた。幼児虐待、誘拐だけでは無いのだ。
最初は主人公としては趣味のフィギュアと同じ感覚で少女を軽く拉致してしまったのかも知れない。
しかし、少女と触れ合う、地元の商店街に帰る事によって人間らしさを育んで行く点に心奪われた。
じゃんけんグリコ遊び、あやとり、道路にチョークで落書きなど昭和生まれなら懐かしい遊びも出てくる。
子供との接し方に工夫も観られる。
また、子供には教えても、自分としては大人のプライドが許さない、ましては子供の前では見せたく無いもの。「ごめんなさい」や「ありがとう」のキチンとした表現。
子供には見せかけだけでは無い、親としての自分を見せてあげる事も大事なんだと再認識。
良い話で話が終わると思いきや、ある事件で急展開に。
「一番最初のシーンはそっちの理由かよ!」と。
(この事件なくても許可得て、普通に養子縁組して養ってもいいんじゃないと思ったのは私だけ?)
主演の千原ジュニアも流石ですが、子役の平尾菜々花ちゃんが素晴らしい。
残念なのは、警察官が一斉に銃を出すなよシーンとジュニアが泣き喜んでんだか、普通に泣いてんだか分からないラストシーン。
いゃあ〜レビューが少し堅苦しくなりましたが、昨年話題の幼児虐待(精神的に追い詰めても虐待だと思う。)といい、今年話題になりそうな就職氷河期ニート再就職のお話といい、年金不正受給、幼児ポルノなど社会ネタが色々詰まっていて見どころありました。
エンドロール後にまた一言ありますので最後までご鑑賞下さい。
ほころびだらけの愛おしさ
原作未読です。
まず公開までの道のりが大変だったそうで…。
作品そのものも、きっとほころびだらけで。
細かい設定が気になり、スクリーンからふっと心が離れそうになった時はあった。
でもまぁお話なんだからと意識を着席させ。
そこから完全に引き込まれるまでわずかだった。
城宮の独特の輪郭も、愛おしく思えてきて。
城宮がカレーを作るシーン。直前まで吹き出していた私、でも彼の両手はあのように動いてしまう。どうしようもない。
ラストシーン。
そこまで一字一句答え合わせしなくてもと感じましたが、あの場面は破片となった人生にチリのように浮かぶ希望をすべて集めた物かも。
だからきっと幻なのかも…でもどうか、夢でありませんようにと切に願っていた。
駅までの帰り道。歩道のタイルに、ちょこんと揃えた赤い靴が描かれていて(横浜だったので)何とも言えない余韻をもらいました。
少しの間、映画の魔法が解けないまま歩く楽しさ。街の中にある映画館の魅力を思い出した日でもありました。
ずっと観たかった作品を上映して下さり感謝。
グッと来たけど、それはない!
金銭的な問題で公開が遅れていたとか〜
ラジオでプロの映画解説の方も語っておられましたが
「万引き家族」の高評価の後なので
この作品も違う見方ができるんじゃないか?
遅れたことはかえって悪くなかったかも〜〜
千原ジュニアさんの朴訥な朴訥すぎる演技と
あの商店街の寂れ方(商店街の方、ごめんなさい)が
あまりにマッチしてて、逆にリアルというか〜〜
そういう意味で途中まではかなりグッと来ました!!
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
評価が高い作品なので心苦しいが
う〜〜〜〜ん、やっぱそれはないよな〜〜。
不器用な男だったとしても、
確かに残酷な話だけれど〜〜
やっぱ、それの必然を感じないない〜〜。
私としては受け入れられなかった〜〜。
ラストのラストも
涙の押し売り的な展開で冷めてしまった。
でも、千原ジュニアさんも絶賛する
ヨヨ子役の平尾菜々花ちゃんや
優香さんも安定の演技でした。
@もう一度観るなら?
「悲しいからもういい〜〜」
『Mother』の
松雪泰子さんを千原ジュニアに変えただけだと思った。
『Mother』では、松雪さんが愛菜さんを誘拐して新生活を始めるが、この映画は、千原ジュニアがヨヨ子の実母に手を掛ける。
家族とは、愛とは何かと言う事を考えさせられた。
平尾菜々花ちゃんの目力に、驚いた。
第2の芦田愛菜さんと言っても過言はないと思う。(←何様(笑))
無理あったかなー
漫画原作らしい話。きっと漫画で読むとめっちゃいいんやと思います。だから話の流れとかセリフが舞台っぽいというかなんというか、、芝居してるわ~て感じてしもてきつかった。
まーでも最後のオチはきれいに決まって、いかにも千原ジュニアが好みそうな上手いこと言いな終わりやったけど、泣けんかったなー。
エセ関西弁もひっかかった!優香はだめ!神出鬼没すぎやし! あと13年前にiPhoneあったんかな?とか・・
集中できひんことが多過ぎたね。
千原ジュニアのリキんでない時の演技は味があって良かったから、またなんか映画出てたら観てまうかも
父親になりたかった主人公の思いよ届け
原作未読。引き籠りの城宮が、虐待児だと思い込んで見も知らぬ女の子・ヨヨ子を実家に連れ帰ってしまったことから始まる、親子ごっこのような二人の共同生活を描くハートフルドラマ。ほんの数ヶ所、話の流れからすればちょっと強引(唐突)に過ぎる無理筋設定があったのがちょっと惜しいと感じましたが、全体としてはなかなか心打たれる良いお話でした。ラストの場面では周囲の観ている人からも結構鼻を啜る音が... 社会から落伍してしまった城宮ですが、ヨヨ子のおかげでちょっぴり一人前らしくなれました。子供は親の背中を見て育つと言いますが、親もまた子育てで成長するもの、そんなことを改めて感じました。大阪の下町が舞台ですし、千原ジュニアの人選は納得、ただここまで演じてくれるとは思いませんでした。最後の場面の彼の眼力はもう怪演の域でした。それとやはり子役の女の子・平尾菜々花ちゃんの存在を抜いてこの作品を語ることは出来ません。大阪出身のようですから関西弁はお手の物としても、可愛らしさと太々しさが同居する彼女のキャラクターは魅力。今後も是非活躍して貰いたいものだと思いました。舞台が弁天通りと言う割には大阪では見慣れない川が映っていたりして不思議だったのですが、同じ名前の通りがある前橋市内で撮影が行われていたようですね。コテコテの関西映画作品ですが、結構製作はハイブリッドだったのも興味を惹きました。
凄い子役‼️
何者❓この子役。末恐ろしい❗ジュニアは前半の素の演技がハマってた。ただ後半無理に演技した感じは漫画チックで好きではなかったな。優香他キャストもいい演技。後半のストーリー展開が急過ぎて極端だったかな。全体的にはいい映画‼️
いや、酷いぞ。
序盤はとても良かった。主人公と少女の絆がしっかり描けていた。微笑ましく応援したくなる。
しかし後半からは酷い。後半に急に少女はこんな子でした、攫った背景にこんなことが、と教えてくれるわけですがこの映画、伏線がない。だからスムーズじゃない。
シンプルに展開も酷い。主人公はバカなことして大きく話が展開するわけですが、全く同情出来ない。まずなぜ主人公が引きこもりになったのかも教えてくれない。終盤のクライマックスシーンは説明セリフばかり。映像で伝えてくれ。後半全くついていけなかった。
目で演技するってこう言うことね
泣いた。号泣です。マスカラ落ちました。
ストーリー的には誘拐ものあるあるって感じやな、と思ってしまったんですが役者さんの顔が素晴らしいのです。。
子役の平尾菜々花さんの佇まい、強い眼差し。言葉数は少ないですが、表情で全てを語るのです最高です。
大女優誕生の記念すべき作品を観れたこと、嬉しく思いました。
ジュニアさんは演技が上手かと聞かれたらそうではない気がします。ですが、この役はジュニアさんしかできない、ジュニアさんだからこそしっくりきました。
ベンチで抱きしめあうシーン、最後の面会のシーンの表情は本当にボロボロ泣いてしまいます。
今まで人に愛されてるって感じたことがなかったり、
自分の人生を大切にしていない人って結構いるんじゃないかなぁと思います。
自分の人生を生きなきゃなんですけど、そーゆー人は他人のために生きることで強くなっていくんじゃないかとちょっと思いました。
上手く言えないのが悔しいんですが、自分の人生を捨てても守りたいものがある主人公が羨ましくなりました。
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