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新しい才能の登場
監督はgoogleグラスで撮影された動画で有名になったアニーシュ・チャガンティ。その動画がきっかけでgoogleに入社しCM制作に携わった後にこの映画で監督デビューを果たした。シリコンバレー出身の新世代の映画監督と言っていいだろう。
PC画面だけで進行するという、「ギミックありき」の作品かと思いきや、プロットが抜群に優れており、画面に釘付けになる。監督はクラシックなスリラー映画をたくさん研究したそうだが、ギミックが奇抜な分、ストーリーはむしろオーソドックスで、SNSなどの現代要素を上手くブレンドした感じだ。PC画面を1時間40分も観続けるのはさすがに厳しいのではと思っていたが、全く気にならなかった。むしろPC画面の情報量の多さに驚いた。普段からPCを使っているくせにこんなに多くの情報があることを改めて気付かされた。
現代人は多くの異なる顔を、インターネットの中に持つ。それがそのままスリラー要素として上手くはめたセンスが素晴らしい。
今後の映画作りの一つの基準となるであろう物語革命
オープニングからエンディングまであらゆるシーンがPC画面上で展開する。そんな画期的な手法を駆使しつつ、決してギミック本位に陥らず、しっかりとストーリーを伝える。それも普遍的で重厚なストーリーを。本作でまず驚かされるのはそこであり、最終的に行き着く場所もやはりそこなのだ。弱冠27歳の作り手が、いくらgoogleに所属していたとはいえ、従来のストーリーテリングの文法をこれほど巧く革新してみせたことを手放しで称賛したい。そして我々も、日常の何気ないPC操作やスクリーン動作が他の何にも増して自身の人生を描き出していることに気づかされるのだ。
冒頭5分で泣かされ、ミステリーとサスペンスが濃厚に絡み合い、いつしかカタルシスへと転じていく構成力にも目を見張るものが。今後もこういった作品は増加の一途を辿るだろう。しかし重要なのは物語や人の感情を伝えようとする力。その意味でも本作は一つの基準となるはずだ。
ギミックだけじゃない正統派サスペンス
全編がパソコンやスマホの画面で進行する映画、というギミックに特に興味が持てない、もしくはむしろ邪魔だし惹かれないという人もいると思う。自分の中にも少なからずそういう部分があった。ところがこの映画は、もちろんアイデア勝負に打って出てみごとに勝ちを収めたトリッキーな作品ではあるのだが、実際に受ける印象はしごく真っ当で良質なサスペンスミステリーなのだ。
ちゃんと面白いストーリーが骨子としてあって、その上で、どう見せれば新鮮かつ刺激的なのかを練りに練っている。モニターやSNSといった要素は現代の社会とリンクするためのアイテムであって、ハイテクとかハッカーみたいな要素がほとんどないのも等身大の説得力に繋がっている。
そりゃ都合がよすぎる展開が皆無とは言わないが、本作はまったくキワモノじゃないし、ジャンル映画を活性化させてくれるカンフル剤の役割を果たした功績も、大きく評価されていいんじゃないだろうか。
パソコンの画面上で全てを完結させる現代的映画
娘が失踪し、警察に加え父親が自ら事件を解決に導いていく。
途中に濃厚な演出で伏線になるであろうSNSの人物が、やはりキーポイントになった。
だがそこからどんでん返しがあり意外な方向に。
まず映し方が現代的かつ斬新。
それでいて最初から最後まで飽きさせず、最後まで集中して見れた。
お勧めできる映画。
新しい映画言語
パソコンの画面で話が進む斬新さ
父親が突然失踪した娘をsnsやパソコンをたよりに手がかりを掴んでいく。
パソコンの画面だけで話が進んでいくのが斬新で、あの画面なのに飽きる事なく最後まで引き込まれていった。
ネットの知りたい事をなんでも知れるという利点と、知りたくない事まで知ってしまうという欠点の皮肉が上手く使われていた。
文章考えて消してまた打ってと自分もやったことあるのでリアルに感情が伝わってきた。
見せるアイディアは面白い
ミステリーサスペンスが好きなら絶対に観ておくべき作品
素晴らしいミステリーサスペンス映画
これこそミステリーサスペンスと呼ぶにふさわしい
基本的にパソコンの画面で物語が進む主人公の追体験
主人公と同様に細かなヒントから事件を読み取っていく
なんでもないように場面が伏線となっていて後で気持ちよくなれる
見せ方もとても巧妙かつ美麗で何度もミスリードさせられた
そしてツッコミ所一切なし
こうしろああしろなんて文句は一つも思わなかった
そしてただのサスペンスではなく現代社会の問題や皮肉も物語内で消化されていて実際に同様の被害になったらどうなるのか等違った局面でも楽しめた
観終わったあと思わず感嘆の声を上げてしまった
最初から最後まで飽きることなく、退屈する間もなく楽しめた
ミステリーサスペンスが好きなら絶対に観ておくべき作品
凄まじい完成度
うまくできてる
SNSでは埋まらない。
2024
112本目
ストーリー自体はよくあるストーリーではあるが、観せ方や解決までのプロセスが面白い。
最初はパソコンを画面をメインで展開してく事に違和感を感じていたが、なかなか面白い。
吹き替えはオススメしません。
字幕でみましょう。
さて、
娘と言えど、知らない事ばかり。
親は知った風で、自分の子供はそうではないと信じたい。
だからこそ、溝が生まれていく…
SNSを通じて会話をしているが、そんなものはやはり一片にしか過ぎないな…
そんな関係性の親があらゆるSNSを使い娘を調べまくり解決まで導く。
その過程でログインしまくる親に引きました…笑
が、親の執念ですよね。
自分も同じ事をすると思う。
会話はホントに大事。
なんでも決めつけは良くない…とは思っているが
身近に人ほどわかってると思いたいし、
わかって欲しいと思う。
ストーリー自体は至って難しいものでは無いが、
普通の映画より刺さるものがあった。
あきらめねぇド根性、、、
他人のPCの中を見る好奇心
アイデアの勝利!最初から最後までPCの一画面のみで進むストーリー
デジタル世代の危機管理
まず、何か知りたいことがあるとしよう。それを調べるのに最初にすることはなんだろうか?
昔なら、知っていそうな人に聞く、図書館や新聞で探す、関連の高そうなところに電話する、みたいな方法だっただろうね。
でも今なら間違いなくGoogleだろう。取っ掛かりの部分は検索ウィンドウにアバウトに打ち込んで、あとはURLを踏むだけである程度のことはわかる。
今作はそんな現代のリアリティを前提に作られた傑作サスペンスだ。
行方不明になった娘を探す父親、というどんな時代にも通用するメインストーリーと、全編PC上で展開する超イマドキな演出の融合。
サスペンス部分だけでなく、登場人物のバックグラウンドまでPC上のデータで見せてしまう。
懐かしいUIが時代を感じさせ、撮影者に話しかける演出がアットホーム感を伝える。斬新なだけでなく合理的。
パパは娘を思うあまり彼女のSNSアカウントへのアクセスを試み、そこから少しずつ自分の知らない娘の姿を発見することになるのだが、それがまた興味深い。
映画の本質的なテーマからは逸れてしまうが、例えば家族や恋人、親友が死んだり行方不明になったりしたとして、彼ら彼女らのデジタルな遺品はどうなるのだろう?本体だけでなくデータやアカウント、契約の詳細は一体誰が把握してるのだろうか?
電子商取引や仮想通貨があったとしたら、それってどうなるのか?
どんなに近しい人だったとしても、知られたくないことはあるだろう。でも、自分のデジタル財産に誰もアクセス出来ないというのは不便なことも多々ある。
映画が面白かったと同時に、これからの危機管理、という面でも興味深い。
とりあえず、自分のアカウント情報くらいは一番近しい人が調べられる状態にしておいた方が良いのかもしれない。
この映画凄い…
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