search サーチのレビュー・感想・評価
全394件中、161~180件目を表示
父のsearch(愛)が娘を捜す
行方不明の娘を捜す父…というのはサスペンス・ミステリーによくある設定だが、本作はその見せ方が奇抜。
全てSNSやPC画面上で展開される。
まさに今らしい、現代感覚のサスペンス!
本当に何もかも画面上で。
会話のやり取りも、事件の捜査、話の展開も。
Facebook、Twitter、その他にも、写真や動画、それらの投稿サイトや検索画面、TV電話、ニュース映像、隠しカメラや監視カメラなどなどなど。
今の時代、あらゆる手段を使えば、見れないものも捜せないものも無い。
こういう見せ方で一本、映画も作れる。
凄いハイテク時代になったもんだ…。
でも、幾ら斬新でも、話そのものが面白くなければただのアイデア映画になってしまうが、ちゃんと話が面白い!
二転三転するストーリーに文字通り、画面上から目が離せない。
突如行方不明になった娘マーゴット。
家出か、何らかの事件に巻き込まれたのか…?
父デヴィッドは娘のPCからアクセス。画面(捜索)上に浮かび上がってくる娘の知られざる一面…。
娘の学校の友達。が、親しい友は居なかった。娘は学校では孤立…?
SNSには、怪しい人物や特にコンタクトを取っていた人物が。本音を打ち明けた動画が残されていた。
かつては3人家族だった。母が亡くなってから、父とは…。
デヴィッドからすれば何の問題も無い父娘関係だと思っていたのに、娘の本心は違った。
それが今回の行方不明と関係が…?
父と離れたくて家出したのか…?
しかしある画像から、事件に巻き込まれたような疑いが。
警察も公開捜査に踏み切る大きな事件に…!
SNS故、デヴィッドに対してある事無い事言われる。こういうのは何処の国も同じ。
孤立無援…いや、心強い協力者も。
デヴィッドの弟。
そして、捜査担当の女性刑事。
彼女は息子がおり、息子とは以前問題を抱えた事もあり、親身になって尽力してくれる。
その甲斐あって、事件に進展が。
いよいよ解決にも近付く。
しかしそれは、デヴィッドにとって最悪の結末。
が、何かがおかしい。何かが引っ掛かる。どうも釈然としない。
再びアクセス。
すると画面上から、まさかの人物、衝撃の真相が…!
全て画面上なので、デヴィッドの身に危機が襲い掛かるとか、躍動感ある“動き”などは無い。
が、話の面白味のスリリングさは秀逸!
まるでこちらもSNSにアクセスしたり、PCを使ってるような感覚にさせられる。
あれ、この人物、何処かで見た。
あれ、この画像は…。
画面の端々にヒントや伏線があり(2度見た方が面白い)、こちらの興奮とデヴィッドの動かすカーソルが面白いほどにリンク。
そのカーソルすら、時にデヴィッドの心情を表してもいる。
難を言えば、もっとSNSの深い闇の世界に踏み込んでいくのかと思ったら、それほどでもなく。
『渇き。』や『プリズナーズ』のように、デヴィッドがどんどんどんどん狂気に陥っていくのかと思ったら、こちらもそれほどでもなく。焦燥といった感じ。
勿論、ジョン・チョウの熱演にケチは無い。ほぼ画面と向き合うという難しい役所を見事に演じ切った。
新鋭アニーシュ・チャガンティの巧みな手腕は今後も期待大!
真実はSNSの中に。
…という、この斬新な作風に掛けたレビュータイトルにしようかと思ったが、別のタイトルがいいと思った。
事件のその都度の進展も、ちとネタバレだが事件解決も、壁紙にぴったりのラストシーンの写真も、ちゃんと人の生身の感情が通っている。
父の愛が娘を救った。
後味も良し。
非常に面白かった!
低予算サスペンスの革新
低予算映画の金字塔。
日本でも”カメラを止めるな”という、低予算インディー映画が話題となったことで衝撃を読んだ去年ですが、同じ年の世界でも、100万ドルという低予算ながら、7500万ドルもの驚異の興行収入をあげたサスペンス映画が公開されました。それがこの作品。私も、日本に吉事帰国した時に劇場で予告編を観て、知ったのですが、前編パソコン上で繰り広げられるサスペンスというのがこの作品の特徴です。アイデア、クオリティがまさにお金を使わず、頭を使った見事な革新的作品だと思います。
まず最初に見ていきたいのは、サスペンス映画としての質。サスペンス映画は、昔から映画界の遊撃手的な立場で、映画業界の発展に貢献してきました。オーソン・ウェズル、ヒッチコック、デヴィッド・フィンチャーなど素晴らしい監督が名を連ねるジャンルです。今作もかなりピュアなサスペンスです。親子の関係性と、ネットの情報社会の影の部分をテーマとした、子供の失踪次元を扱うサスペンス映画です。サスペンス作品を作る要素として、省都と事件を細かく繋げた脚本は見事でした。人間のサガをも巻き込む事件は、まるで東野圭吾作品を読んでいるような、日本人には受けるであろうストーリーです。一方で、これまで、偉大な映画監督が作ってきた作品には、サスペンスのスリラー要素以外にも、サイコロジカル的な部分がキャラクターを描いてきたため、サスペンスは発展してきたのだと思います。この作品にも少なからず、親子の愛情や、思春期の距離感みたいなものはありますが、サスペンスに結びつけるには、少し現実から離れ過ぎていて、視聴者の心から離れないネッセージみたいなものを残すことはできなかったのかもしれません。
そして、この作品の最大の特徴である、すべての画面がパソコンのスクリーン上で繰り広げられるというアイデア。100万ドルという低予算の中、彼らの用いた方法は、ポストプロダクションに時間をかけるということ。撮影自体は、16日間。そして、編集作業には1年以上の年月をかけたのだとか。Premier Pro, After Effects, IllustratorというAdobeの製品を最大限に利用した本作。Adobeのダイナミックリンクという機能を使って、9割以上のものを0から作り上げています。ウィンドウから、1つ1つのアイコンまで、Illustratorでデザインし、そのベクターファイルをAfter Effectsでアニメーション化する。さらに、そのコンポジションをシークエンスとして、Premiere Proで編集する。まるで、アニメーターのようなことをしています。これもまた、デジタル映画のとっつきやすさが叶えた、新たな時代の始まりといっても過言ではありません。どうやって時代がこの流れに息を加えていくのか、とても楽しみです。
斬新といえば
全ての画面がpcの中で描かれる。
嘘ではないけど。考えてみれば劇場の映画の画面をpc越しに検索画面諸々携帯、ニュース映像、監視映像とか全部組み合わせれば画質は荒くなるけどそれらしき見えなくもない。
子供は親の所有物ではない。
わかっていてもそれをオンラインで見せる、
どんどん見せる。
今に時代ってオフラインではなくオンラインで全部見えてしまうのか。
ちょっと怖いけど。
最後は親の愛。
よかった。
それがあったからこそ見応えがあった。
テンポが最高の出来
個人評価:4.1
テンポが非常に良く、文字の速さ、ウィンドウの切り替え方が心地よく、編集が素晴らしく上手い。
事件解決をPCだけで実行しようという父親が今を表し、新しいサスペンス物だ。しかし、SNSや他者(世界)と情報共有するという本当のネットワークの力で事件解決するという内容ではなかったので、やや表面的なネットの世界観と感じる。
お父さん役の演技がとても良かったが、刑事役の女優の演技がB級くさく、映画の雰囲気を落としているのが残念。
新世紀版ユージュアルサスペクツ
なんとなくあるような題材で、なんとなくあるようなストーリーテリングではあるが、画面上で全てが進んでいくという1つの土台のおかげでまったく既視感のないものに持ち上げる。中身は、従来の映画と同じくわかりやすくただ重厚なものを使い、枠だけ新しくするというちょうどバランスの良い作品。
ひらけた空撮の時に、あ、ここまでが画面上でここからは本編かとちょっと行き止まりを感じたであろうスタッフを想像して鼻で笑いそうになったが、それもニュース画面という。。。笑ってないよ!思ってたよ!と必死でフォローするも、最後はやられた感すら覚え前のめりで観てた。
英語・字幕なしでも面白い
飛行機内で英語・字幕なしで鑑賞。
その環境でも十分理解できるうえ面白かったので、相当面白い作品だと思います。
むしろ字幕があると、注目すべき点を自分で探す楽しみがなくなるので、字幕なしの方が面白いかもしれません。
謎も二転三転して最後まで楽しめる。
感情揺さぶられつつハラハラもでき、かつ理にかなっている謎解きで最後まで違和感なく鑑賞できました。
(2回目鑑賞後)字幕つき鑑賞
字幕がついた事で主人公の焦りや怒りがより理解できました。
ほか…
・ウィルスで画面がメチャクチャになるところで笑ってしまった
面白かった!でもデイビッドにイラッとした。
最初からオチの話をするので未見の方はそっと画面を閉じてください。
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
ーーーーーーーー
担当刑事とその息子が犯人とは思わんかった!
ほんまにPC画面だけで進むんやなーとか、
デイブのスタンドプレーうぜーなーとか、
弟ピーターとマーゴが出来てる的な飛躍はないやろなー、
とか思ってたら、まんまと全然わかりませんでした。
ハンナは刑事の息子が演じてた架空人物で、母をなくしたマーゴは優しい子だからお金を援助しようとしたんだね…
マーゴかわいそうすぎるわ。
すごくミステリを見慣れてる(読み慣れてる)とまた感想が違うかもしれませんが、ライトユーザーは超楽しめますね。
ええ、面白かったです。とっても。
と、いいつつ、デイブうぜーなーって気持ちが、最初から最後まで絶えずありまして(パムが生きてた頃は除く)、2割くらいはずっと不愉快を噛み潰していた感じです。
妻の死がよほど辛かったのでしょうが、努めて平常にしようとしたことがマーゴの塞ぎ込みというか、パパに気持ちを話さなくなった原因でしょ?
弱さを、見せる人のほうが強いと思う。
隠すよりも、ないことにするよりも、これがつらいねんって言えるひとが強いと思う。
大人がその姿を見せてくれないと、その背中を見る子どもは悲しんではいけないって思うんじゃないかな。
って思って怒ってました。
ピーターやアイザックのママや周りの人はデイブに手を差し伸べていたのに。うざがって振り払うから…もう。
まぁ、ほんとはデイブを責めるべきではないですが。被害者なんだし。すみません。
刑事さんの過保護はこれを機にましになることを祈ります。
刑事さんは終身刑とかかもだけど息子は絶対いつか刑務所から火宅の人に戻されるからさ。
WindowsXPの画面、懐かしかったです。
2004年に社会人になった私には仕事を覚えた懐かしきOSですんで。
アメリカではなんでノートパソコンをラップトップってゆうんですかね?英語勉強しろって?おっしゃる通りで。
マーゴはなんで友だちあんまりいなかったのかな?
いい子なのにね。
ママがいなくて、元気にしてられへんかったんかな?
とりあえずマーゴ生きててよかったよ。
ネットの画面だけで作るという挑戦が刺激的だった。タイプを途中まで打...
ネットの画面だけで作るという挑戦が刺激的だった。タイプを途中まで打って消すという表現で気持ちをあらわすなど、ネットのあるあるネタが盛り込まれてる。時代の雰囲気をうつしているという意味でも、意義が100年後とかのちのちまで残りそう。タイトルをサーチにしたのも、ネットとは?をよく表してる。最後、助かるだろうというのがなんとなく分かった状態で、どういうカットが来るかなと思ったが、なるほど、予想を超えた構成でした。
独創的な表現と、目を離せない展開
この作品の特徴として、パソコンのデスクトップ上のみで、ストーリーが進んでいくことが挙げられるだろう。FaceTimeでのやり取り、送信せずに消したメール、SNSを頼りにした捜査といった、この作品ならではの表現が素晴らしかった。
またストーリーそのものも非常に良く、二転三転する状況に目が離せなかった。
正直あまり期待せずに見始めたが、大きく期待を裏切られた。
普遍性の中にある新しさ
まず全てがPCやテレビなどのモニター画面のみで物語が展開されていくというアイディアが秀逸。
しかもアイディアだけで終わらずに、それを表現する手法やサスペンスとしてのストーリーテリング、込められたメッセージ、どれもが素晴らしい。
親子の愛とすれ違いという普遍性のあるテーマを今の時代だからこその表現で描く、完璧な映画だと思う。
途中、Macの待機画面で光がゆらゆらと揺れているシーン、いつも見ている身近で何気ないものが、この映画ではものすごく不穏で恐ろしいものに見える。物の見方を変える事こそがアートだと思うので、エンタメとアートと両方を兼ね備えているという点でも文句なしだ。
ストーリーが自分とだぶっていてやばかった
留学している娘に家族で会いに行った帰りの飛行機で観た。
最初は「ずっとこのままPCかよ」「何ですぐに直接会いに行かないんだ」と思ったが、後の主人公父の凄い行動を見て、納得できた。
ネット社会、SNS社会のデジタルネイティブの時代に生まれた子供達は、我々アナログネイティブ世代が想像できないほど周りに気を使い、生きている。それを我々アナログ親が察知してあげないといけない。そうしないとデジタルネイティブは突然萎んでしまう。
今娘が欧州に留学しており、今回娘に会いに初めて欧州に行った。言葉が通じない以外に、これほど怖い、常に周りに気を配らないといけない(スリや窃盗など)場所に日々いるのだと思い、この映画が他人事に思えなかった。幸い妻は健在で、今回も娘にずっと寄り添ってくれていたが、「本当に苦しかったらいつでも帰っておいで」という逃げ場を作ってあげなければいけないんだということを、わかっていてもなかなかできないそのことを、この映画は教えてくれた。特に親父は「娘は一生懸命自分の夢を叶えるためにがんばっているんだ」と思い込んでしまう。
もう一つわかったのは、すべてがデジタルになる近未来の日本の社会はこうなるのでと思った。WEBからすべてがわかることは便利でもあり、怖さでもあることを理解した。
帰国して日本の安心さを実感しつつ、この映画のことを妻とも共有し、今後も娘にできる限り寄り添っていこうと思った。
pc画面で進む物語。
発想の大勝利!そんな映画があり得るのか…と思っていたが、ストーリーもわかりやすいし、更にどんでん返しがあって面白い!もっとだれるかと思っていたが、進行速度も早くて全く飽きなかった。
pcという誰もが持っている物を通じることで、より父親の緊迫感、焦燥感が伝わる映像になったのでは。
全394件中、161~180件目を表示