「父の愛・母の愛、2人は知っているつもりでも何も理解していなかった子供の心」search サーチ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
父の愛・母の愛、2人は知っているつもりでも何も理解していなかった子供の心
本作は映画の進行の総てがパソコンの画面上で展開する映画と知って、観るのを正直迷っていた。でも観て良かった!今年の完全なダークホースって奴ですね本作は!
まあ期待していなかった分、結果に於いては面白かったのかも知れないが、映画の画面自体がパソコンの画面で展開するのでは映像的に偏りと言うか、変化に乏しくなり、絶対に途中で飽きてしまうだろうと言う私の心配をよそに、良い意味で裏切られた感じで、本当に楽しめる作品だった。
冒頭の家族の構成や紹介を兼ねた娘マーゴットと両親との関係が描かれていくシーンも総てパソコンを覗き込むような形で映画は進んで行くにも関わらず、全く飽きる事はなく、それどころか、ドンドン物語の中心へと引き込まれていった。
人類の大発明であるパソコンと言う四角い箱の中で起きている出来事の総てが真実なのか?
或いは仮想の出来事なのか?何処までが真実で、
何処からがフィクションなのか?
一応本作はサスペンスなので、映画のストーリーに触れるのは良くないので避ける事にするけれど、本作のラストの終わり方も良かったですよ。
人は身近な家族だからこそ言えない事、伝えられない事も有る。父は娘を理解していたつもりでも、交わしていた言葉が本当の気持ちと違っていたら・・・パソコンの中から探し出す娘の本音、真実の愛と、嘘の世界を見破る父親の執念にハラハラドキドキさせられる。
やっぱりこれ位の変化球を投げられたら、きっと誰でも満足するんじゃないだろうか?
伏線の回収の出来栄えも良かったと思いますが、みなさんはどうでしたか?
未だ、ご自分の目で確認していない方は是非劇場で確かめて観て欲しい作品です。