新橋探偵物語
劇場公開日:2019年3月16日
解説
東京・新橋を舞台に、セックス探偵とその仲間たちが繰り広げる大活躍を描いた青春ラブコメディ。ピンク映画の撮影現場から女優ユミカが連れ去られた。ユミカに一目ぼれした俳優ハテナシは彼女を救うため、新橋に住む伝説のセックス探偵に弟子入りする。相棒のリトルチャイナガール・ななや美人捜査官の彩とともに調査に乗り出した彼らに、謎の組織の魔の手が迫る。第1回OP PICTURES新人監督発掘プロジェクトで優秀賞に輝いた横山翔一監督のピンク映画デビュー作。R18+の成人映画版「絶倫探偵 巨乳を追え!」を再編集。ピンク映画制作会社・大蔵映画が一般劇場向けにR15+バージョンで製作した作品を集めた「OP PICTURES+ フェス 2018」(18年8月25~9月14日/東京・テアトル新宿)上映作品。19年3月に単独劇場公開。
2018年製作/85分/R15+/日本
配給:オーピー映画
日本初公開:2018年8月27日
スタッフ・キャスト
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2019年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
これは面白かった。
売れない俳優ハテナシタマオは、ピンク映画の撮影現場で出会った女優ユミカの優しさにふれ恋をした。しかしユミカが失踪。ハテナシはセックス探偵となりユミカの跡を追った。
ユミカ(春原未来)とその姉(卯水咲流)、そしてハテナシを何かとサポートするナナ(きみと歩実)。女優陣の個性が際立ち魅力的だった。ハテナシを演じた長野こうへいもまったく嫌味がない。
なにせテンポがいいんでストレスがない。バカバカしくて思わず笑ってしまう。ピンク映画を観たことがない方におすすめしたい快作だ。
ちなみに上映後、横山翔一監督、長野こうへいさん、滝本より子さんの舞台挨拶がありました。彼らの映画愛をしっかり受け止めました。
2019年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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上野オ-クラ劇場でのピンク映画をリエディションでレーティングダウンしたOP PICTURES+ フェス2018の作品群の一つ。
フェス中はそこそこ気になってはいたのだがタイミングが合わなかった。今回単独上映とのことで鑑賞。
鑑賞前のイメージは、『俺たちは天使だ』、『探偵物語』、『傷だらけの天使』等の日テレアウトロー路線のピンク版を想像していたのだが、やはりそこはオークラ作品、ドタバタ喜劇メインのグズグズ作品に成り下がっていた。
主人公の男の挙動不審具合は大根演技なのか、それとも演出なのかとにかくグダグダである。妄想が強すぎてリビドーが直ぐフィジカルに出てしまう特異体質を、小さい頃からの多数の映画鑑賞に起因させている件はハッキリ言って必要がない。一例を挙げたが、徹頭徹尾こういったどうでも良い説明シーンが多くて、枝葉のせいでストーリーにスマートさが感じられない。その性で肝心の悪
の組織が矮小化してしまっていてクライマックスに迫力不足が否めない。展開としても、主人公の成長物語からの、実は男尊女卑を伴う差別主義という社会問題を問う流れは組立てとして悪くはないのだが、組立てのジョイントがヘナヘナしているので強固に出来ていない。音効としての相手からの電話口からの音が加工されていないし、心の声の演出もフワフワ。なによりも素人がやったんじゃないかと訝しむ程の乱暴なカット繋ぎの編集、数え上げたらキリがない。確かにそもそもがピンク映画なのだから、濡れ場がメインであることで、それを再編集してストーリーメインにすることは、都合4日程の撮影ではどだい無理なのかもしれない。結局、事件解決後の改めての濡れ場撮影シーンも、AVのカラミの方が余程レベルが高い。笑いとエロは“混ぜるな危険”である。作品内にキチンと敷居を設けて、笑いを取るところとエロを強調するところの棲み分けをしないと、結局何を観て欲しいのかメッセージがぼやけてしまうのではないだろうか。ロールエンド後の取って付けたような続編を匂わすシーンも、キチンと続きを保障されている企画でなければ笑えないギャグでしかない。というかその次回作の内容を今作に入れ込むことは可能だった筈。“セックス探偵”とかいうネーミングのダサさも鼻につくし、本当に鑑賞していて困惑するばかりである。それは、せっかくストーリー構成、世界観、メッセージ性等のコンセプトが良かったから、それを具現化に失敗してしまっている事への苛立ちなのである。映像技術共々、映画制作の習練を努めて欲しいと願うばかりである。
ピンク映画だけど、エロばかりということでなく、
笑えた。