キラー・メイズのレビュー・感想・評価
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不条理がまかり通る青春ファンタジー
おそらく無職のダメ男が、段ボールで迷路を作り始めたらとんでもない異空間への入口を作ってしまった!というお話で、創意工夫でポップとグロテスクを行き来するユーモラスな段ボール表現が目白押し。 ビジュアルの楽しさほどにはストーリーが跳ねないし、キャラクターの描き方も深みは感じないが、しかしそもそもが本作のコンセプトはシュールなファンタジーであって、整合性とかリアリズムに重きを置かなかったのは確信犯的な判断だったではないかと、垣間見える映画としてのヘタさも庇いたくなる。 劇中の迷路のすべてが主人公の妄想と自己嫌悪とルサンチマンが顕在化したものだと考えれば、恋人や仲間のサポートのおかげで自分で作り上げた殻から(殻というより蛹がメタファーになってたが)外へと踏み出す王道の青春映画だったんだと合点がいった。理屈は通らないけど気持ちはひしひしと伝わってくる、自分は決して嫌いになれないタイプの好編だった。 あとギョロ目を連発するインド系と思しきヒロインの可愛さも拾い物でした!
バランスもテンポも悪い
全てが紙や布で出来た迷路は美術面ではオオッと感じましたが、設定からギミックから殺人シーンまでコミカルを貫いてるのに、なんでだか演技や台詞だけはやたらシリアス。 バランスが非常に悪く、話に入り込めませんでした。 ギミックや殺人シーンが少ないので、退屈でしたし。
僕は嫌いじゃないよ
男性が居間に段ボールでダンジョン作ったら それが本物のダンジョンになっちゃって出られなくなったから。 皆で助けに行こうぜ~~~♪的な ノリのおバカなふざけた映画を、キャストには真面目に演じさせて、監督はふざけながら作りました! みたいな感じかな? 血しぶきが赤いテープだったり 見せ方としては面白いな~とは思いました。 ハイタッチしようと言うの段ボールの女(名前も忘れた)造形はちょい怖いw
この設定でマジマジと演じる大人達に映画の面白さを見いだせず
家の中の居間にて段ボール部屋を作ったら、何故か内部は以外と広くなり、入ったら出られなくなったデイブ。 恋人のアニーや友人達が段ボール部屋の外で心配する中、やがて皆で段ボールの中へ入る事に。そこは奇妙なギミックいっぱいの迷宮だった。 「何故4〜6畳くらいのダンボールBOX📦が中に入ると巨大迷宮になるのよ?」とツッコミを入れたくなりがちだし、迷宮内部の質(段ボールを貼り付けする前の部屋の状況や材質、予算的な物)でもツッコミを入れたくなる。 (ここは低予算B級映画だからしょうがない感もある。) しかし、それを補う以上の段ボールでの創作センスと演出的センスは光るものを感じた。また「不思議の国のアリス」の様な入り口を抜ければ別世界があるという発想だと思えば満更でもない。 迷宮内容は悪く無いのだ。 「じゃあ、何がご不満かしら?」と言われれば、それは大の大人達が変にマジマジと演じてしまっている所。 脚本が低予算段ボール迷宮に勝てていないのだ。 迷路(迷宮)、お化け屋敷的な所って「入るとどんな所だろう、自分どうなるのだろう?」等を考える期待と不安感、それを良い意味で裏切る冒険感と脱出後の達成感では無かろうか? この大人達ではそれが上手く表現出来ていない。 大人達が段ボールに入る価値を見いだせず終わった。 更に、もし監督がスピルバーグならば(このまま家に段ボール迷宮&大人設定なら)迷宮に入った途端子供に戻るとか。更なる工夫も考えて作品を創るとも思った🤔。 例えB級の予算・作品だとしても。 「子供心の段ボール迷宮と大人達の行動のギャップがこの作品では面白いんだよ。」と言われそうだが、逆にこういう企画や設定を更にキチンとマーケティング出来る人間が大物監督になるんだろうなと感じさせてくれました💦 いやはやこの美術・映像スタッフが勿体ない。
何だか…
YouTubeでありそうなネタだなと思った←「SMOSH」を思い浮かべた(笑)。 退屈しのぎに作った、ダンボールの迷路に翻弄される主人公達。 でも、まぁ こう云った柔軟な発想力は凄いなと思った。 チョッと初めは“ポカーン”だったけど(笑)。 下ネタとかも “ホント、こう云うの好きだよな〜” と思いながら…。 でも、これ以上特筆する事もないかな(笑)。
こどもの発想ができる大人
最初は低予算のオンボロコメディ作品だと思っていたのに、徐々に巨大化する迷路に圧倒されてしまった。3日間の間に一人で作れるシロモノではないのだ。 アメリカのニートといった感じのカップル。人生を空しく過ごしているという雰囲気は日米関係なくいるんだな。最初は中心部から作り始めた迷路。作っていくうちに自分の妄想がそのまま作られていってしまう。恋人アニーと友人たちはデイブを助けるために迷路に入ってみるが、外見とは違いけた違いに巨大なモノとなっていた。『インディー・ジョーンズ魔宮の伝説』みたいな罠や仕掛けもあり、人を襲うミノタウロスも存在する。折り紙で作った鶴は命を持っているし、実際に死人も出てしまうのだ。グロくない工夫はされているのに、結局死んでしまうところが恐ろしい。 女性器があったり、セクシーシルエットがあったり、遠近法の不思議な部屋もあったり、とにかくバラエティに富んでいる。ピザ屋はいつ来たのか?ホームレスはどこへ行ったのか?などと疑問は持たないほうがいいのだろう。何も考えず、不条理ファンタジーを楽しめる。
超絶プリティムービー
愛嬌たっぷりの超絶プリティムービー。 登場人物の言動も敵もストーリー自体もボケまくりでコントみたいに笑えた。 工作と妄想が掛け合って出来たとんでもないドキドキの四次元ダンボール迷路の造形と仕掛けが好き。 無数の部屋で構成されていて、時にはその場所に合わせて身体が変化したり。 紙人形パートが最高すぎてここは特に笑いが止まらなかった。可愛すぎるでしょう。 危険な迷路でのサバイバル的な前半から、だんだん概念レベルの話に展開していくので若干置いてけぼりにされてしまう。 途中挟まれる白昼夢のようなループのシーンはよくわからなかった。 何があってもこんな自分でも愛し合ってて幸せよね、ということ?二人ともニコニコして幸せそうで楽しそうだったのが印象的。 起きてる事で考えたらわりとシャレにならないんだけど、紙テープの血飛沫や折り鶴など突き抜けてポップに描写してるので悲壮感より可笑しさが勝つ。 意味不明な部分もあれど、みんな可愛くて面白いからまあいっかと思えてしまう愛嬌っぷり。好きである。 これは美術さん大変だろうなと思っていたらやっぱりそのようで。 他の部屋パートを撮ってる間に次の部屋を急いで作っていたとのこと。 ダンボールが途中で足りなくなって近くの業者に貰ったり…涙ぐましい努力の結果がこのトンチキ映画か!と思いつつそれもまた良し。 アイディア勝負の出オチ感はあれど設定にブレが無く最後まで突き通したのが良かったし、造形がかなりしっかりしていたからまず見た目から楽しめたのが何より。 何気に原題は韻踏んでる。
わるかぁーないんだけどねー。
ポップなオープニングと明るいBGMでホラーと言いながらわくわくしながら見始めたのだけど…。なんか消化不良な作り方。 こんな話なら最後はみんな生き返って夢物語にしても良かったかも。 ダンボールオンリーな映像作りはそんなに金もかからなかっただろうからアイデアはいいよね。
アイデアとやり切った努力には感服
紙をテーマにしたアイデアと、そのこだわりをとことん貫いていた絵づくりには、ただただお疲れさま!と言うのみ。段ボールのセットやからくりなどは、見ているだけで非常に楽しい。 これでもっと内容が面白ければ最高だったけれど、何度か眠気に襲われるほどに話はいまいちだった。 そもそものキャラ設定が個人的にはどうもしっくりこなかった印象。もっと段ボールアートを主体にしたストーリーにしてほしかったという勝手な欲求などを催す始末。せっかく力作段ボールアートが、余計な設定で印象が薄くなっているような気がして非常に残念。コミカルにしようという意図は分かるけれど、全く笑えなかったので、余計に段ボールと共に心中してほしかったなーという気持ちになってしまった。
異世界
彼女が久々に彼氏の家に戻ったら、彼氏が自宅リビングに自作した段ボール迷路から出られず3日間経ってしまったと聞いて、友人達と救出に向かうホラーでファンタジーでコメディな話。 中に入ると何故かものすごく迷路は広く、人を襲ったり傷つけたりするブービートラップや生物らしきものまで存在する始末。 結構残酷ながら軽くドタバタな笑いも織り込んだ前半と、ちょっとシリアスな後半という展開。 前半は何が起こるのかというワクワク感もありなかなか面白かったけど、ストーリーそのものに面白さを感じられず後半はダルかったし、コミカルが故に描写に生々しさがなくマイルドでもの足りなかった。
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