「SFであっても、これはジャッキー映画です」ポリス・ストーリー REBORN ao-kさんの映画レビュー(感想・評価)
SFであっても、これはジャッキー映画です
原題とは関係のない『ポリス・ストーリー』の冠を邦題につけた日本の映画会社は反省すべきである。ストーリーがSF調であろうが、敵が人造人間だろうが、本作はカンフー、スタント、そしてユーモアの三拍子がしっかり揃った王道のジャッキー映画であり、“ジャッキーのSF映画だよ”と胸を張って宣伝して良い作品なのだ。
しかし、悪役がジャッキーに不釣り合いというのは大きなマイナスポイント。見た目のインパクトは強烈なのに“不死身の人造人間”というだけで、カンフーの使い手でも何でもない。3対1で闘いを挑む終盤は『プロジェクトA』を彷彿させてくれたがゆえに、なおさら物足りなさを感じてしまうのだ。その上、本作のアクションは引きの画が少ない。カンフーアクションは全身の動きが見えてこそ、その凄さが分かるというもの。目まぐるしく回る早いカメラワークもカッコいいが、やはりジャッキーのアクションは引きの画で見たいのだ。
その点では冒頭の銃撃戦の見応えは十分。雨で泥々になった足場の悪い場所を滑り回りながら弾丸を装填する動きは流石としか言えず、これまでのジャッキー映画の中でも最上級のガンアクションを堪能できる。中盤のオペラハウスでの闘いが最後のクライマックスだったら、もっと作品全体のバランスが良かったのになぁ。。
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Ao-aOさんのコメント
2018年12月2日
こちらこそ共感ありがとうございます。
『ザ・フォーリナー』はここ最近のジャッキー映画の中でもかなり期待してる作品です。(カナダの知人が絶賛してました)
GWの公開を楽しみに待ちましょう!