泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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悔しさをバネにした、熱い青春の思い出
試写会での観賞。重松清原作で、甲子園を目指す熱血教師と生徒の感動の物語。
試写会には男性も多く、終了後は拍手が沸き起こっていた。
野球だけではない、高校時代の青春、部活動全てに当てはまる内容だと思った。
自分の高校時代を思い出した。熱血教師と頑張る生徒と挫折する生徒、ダラダラ練習していたとき、試合で負けたとき、理不尽な怒り、言葉、態度にあの時は先生を恨んだものだ。
でも、今思うと、悔しいという気持ちををバネにして勝つことへ集中させるためだったのか?と。
ストーリーはわりと平坦で、聞いたことのあるような内容だが、先生の生徒の本当の気持ちを理解していないやり方や、生徒も先生の意図が理解できていないという話は、まさに自分の経験と重なり、共感してしまった。
ラストシーンは、恩師の顔を思い浮かべながら涙が止まらなかった。そして、無性にあの頃の恩師と仲間に会いたくなる、そんな作品。
重松清氏の小説に幾度も感動し涙したことを思い出し、またいろいろ読み返してみようと思う。
重松清ファンと青春を部活動に捧げた人にお勧めです。
自分が重なれば刺さります
幸運にも試写会に参加でき、一足早く鑑賞してきました。予告からわかっていたことですが、高校野球の監督とかつての教え子の絆を描く感動ストーリーで、クライマックスシーンでは劇場のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきました。
物語は、堤真一さん演じる高校教師が、柳楽優弥さん演じるゴルゴというあだ名の教え子と偶然再会し、彼が末期ガンであることを知り、当時の回想を織り交ぜながら、二人の関係を描いていきます。ストーリーそのものはわりと平坦で、どこにでもありそうなものですが、それがかえって観客の経験と重なり、共感しやすいのではないかと感じました。自分には、家庭を顧みない働き方、厳しい部活指導、近しい人をガンでなくす悲しみ、すれ違う思いと裏腹な言葉、教師と教え子の絆など、思い当たるものばかりで、スクリーンに映し出される映像やセリフや竹原ピストルさんの歌が、心に刺さりまくりでした。
キャスティングでは、主演の堤真一さんは部活指導にすべてを捧げる鬼監督ぶりがよく出ていたし、川栄李奈さんも献身的な妻役を見事に演じていました。少年ゴルゴを演じた子も、よく知らない子でしたが、とてもいい演技をする子で、見入ってしまいました。そして、その少年からバトンを引き継ぐ、大人ゴルゴを演じる柳楽優弥さんの演技が、とにかくすばらしかったです。彼なくして本作は成立し得ないほど、圧倒的な存在感を放っていたと思います。
ただ、やはり淡々と話が進む展開は、どうしても地味な印象を与えます。現在と回想シーンの切り替えも、もう少しわかりやすくスムーズに描かれているとよかったです。他にも、少年ゴルゴが去ってからの監督の行動、監督の家族の思いなど、気になるところもいくつかありました。とはいえ、自分を重ねて浸れれば、細かいことは気にせず、感動できるのではないでしょうか。
昔を思い出す映画
ストーリー自体めまぐるしく展開せずゆっくりめに話がすすんでいく。
音楽もあまり流れず、ドラマをみているような感じ。
捻ったり予想外の終わりではないけれど、最期のサインのシーンでは涙がでた。
野球部ではないけどキツいノックとか
レギュラー争いの感じとか
リアルに描かれた作品だと思って見てた
部活をがんばったことが全部美談に思えないこともあるしあっていいんだなと思えて、本題とは違うところで得るものがあった映画でした。
柳楽優弥の演技力に感嘆
試写会で拝見いたしました。
甲子園出場の夢を監督として追ったが、くたびれ果てて夢を見なくなった老教師の再生話。
ストーリー展開は、文字にするとありがち。
野球部のレギュラーだったのに、なまじ才能があるだけにサイン無視に練習サボりが常態化した生徒を、奮起させるために叱ったら、生徒がやる気をなくして退部、退学。
という過去をもつ元教え子と、病院で再会。
教師自身は転勤で進学校に行き、指導する意欲を失っていて……
しかし、元教え子は20代後半~30代前半に若くして、末期癌と判明し……
ここで、元教え子を励ましながら、今の学生たちと甲子園を目指すようなら、昔のドラマにあったパターンなんだけど、それが違うのが本作(原作)のいいところ。
具体的に書くとネタバレになるので、ここまで。
正直、感情の吐露セリフの応酬で、さほど魅力ある画面にはなっていない。
むしろ映画化における演出が凡庸かも。
それでもこの映画を観てよかった。
すげーなーと感心したのが、助演の元教え子役、柳楽優弥。
難病ものによくある、長く闘病したのに顔が艶々ふくふくで病人に思えない外見なのに。
柳楽優弥の演技が、手や目の動きだけで死にゆく重病人に見える!これがすごい。
主役の、堤真一さんの安定感があってこそでもありますが。
俳優の無駄遣い
内容はわざわざ映画にしなくてもいいレベル。
過去と現在の切り替えがうまくいってなくてイライラした。
だいたいガン末期をなめてるとしかいいようのない甘い演出。
ただひとつ、柳楽 優弥の目力というか色気に満ちた視線にやられました。
脚本が残念な作品
完成披露試写会に参加。堤真一さんはスタイルが良くてのスーツ姿がほんとにカッコいい、若手の柳楽優弥さんのスーツ姿を凌駕。未だ関西弁にも好印象。でも作品は非常に残念。表現力が不器用な熱血野球部顧問が教師人生に禍根を残す記憶に残る生徒としての物語が薄い。もちろん尊い教え子への想いはあるが唯一無二の教え子???と思うとラストシーンも希薄な印象。脚本が残念な作品。
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