泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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もっと早く観ればよかった!
一言「生徒にとって先生は。いつまでも先生なんだな」
正直あらすじで、「きっと生徒は死ぬんだろうな」って結末読めるし。
重松清さんの短編が原作・・・覚えてないなあ。
なんて思ってHDの海に沈めていた自分に、喝!
◎よかった点◎
・家でも野球優先、ノックをすれば左右に無茶ぶり=野球バカの赤鬼。
こんな野球部顧問っていたよなあ。
だけど年を経て、その情熱もなくなっている教師役。
堤真一さんがビンゴ。うまいよねえ〜。
・サード候補斉藤(あだ名ゴルゴ)が野球部にいた「赤鬼時代」と。
ゴルゴが病気になった今が、交互に進む内容だけど。
過去の時は暦年を挿入したりして、わかりやすい。
・部活動の意味。それは「悔しい」気持ちからどう先に進むかを学ぶこと。
チームメイトはライバルでもあり、仲間でもあること。
そうだったんだなあ、と元帰宅部の私は納得。
・涙成分いっぱいの終盤からのラスト。
赤鬼の表情がなんともよかったなあ。残された人は、先に逝った人に教わるものがあるのでしょう。
△いまいちな点△
・なし。
教師を目指す学生さんに、見て欲しい1作です。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「本気だから怒るんだ」
今出来ることはなんじゃろ
原作は短編とのことなので、映画のボリューム換算で考えた場合、尺をかけて俳優陣が演技しているのが良くわかる。
もちろんその演技にバタ臭さは微塵も無く、プロのお仕事を堪能できる。
ゴルゴの妻役を演じた川栄さんは、映画の全体像が分かっているのか、それとも監督の手腕なのか、いい意味で物語に溶けていたのが印象的でした。
ええ歳こいてAKBのファンになるかもしれないなんておもたよ。
ゴルゴは赤鬼が好きだった。というより、母子家庭という環境からか、ゴルゴは自らの父親像を赤鬼に求めたんだろうと思う。
赤鬼は自分本位に甲子園を夢見ていたから、そんなゴルゴの心をわかってあげられなかったってことか。
泣くな赤鬼
タイトルとあいまって、最後赤鬼が泣くシーンが最高潮。
ゴルゴの『死ぬ前にやり残したことが野球なんてな。野球なんて高校でやりきっとけよって感じだよな』というセリフがとても良い。今好きなことができてるのは当たり前じゃない。死ぬ時に後悔しないように。
亡くなる描写を直接的に描かないのが良い。
そのままでいろ
映画としてはありきたりなんだけど、不器用な男たちに感動して泣いちゃうんだな、これが
どんなことでも努力したら無駄にはならないけど人につたわるかどうかは難しい、いつもそう思います。
ゴルゴと赤鬼の不器用さには、自分を投影して、何だか笑いながら泣いてしまう。
ああ、そうなんだよな、そんな感じです。
幾分、二人は出会いに恵まれているので、とても羨ましい、そんな気もする。
癌で早世するんだけど、赤鬼と邂逅する場面を観て、死は宿命だけど、良い人生だった、なんて、感動して、泣くことしきりでした。
でも、死にかけのやつにあんな遠いノックするなよな、不器用なんだから、笑ってしまった。
高校生役も素晴らしいし、みんな、演技が素直で良かった。
ノックの場面でスーツ着てきたやつも、思い立ったという感じで、泣けてきた。
とにかく、ずっと、泣いてた。
熱いばかりが能じゃなく
典型的知名度低い佳作
挫折と再生
話は単純で、特にひねりはない。
だが、私も単純なので、単純に泣けた。
幼子を残して死ななざるを得ない無念、悔しさ、想像するに余りある。
その状況だけで、泣くには十分だ。
心に残ったのは、「先生の夢のために僕たちを利用した」だ。
将にそうだと思う。
世に言う熱血教師のかなりの部分がこういうサイコだと感じている。
赤鬼はその典型だろう。
けがをした娘の部屋の前で言った言葉も、決して許せない。
ゴルゴもその犠牲者と言っていい。
警察を出た際の態度も教師にあるまじき非道だった。
だから、ゴルゴが赤鬼を結構好きだったというのは理解できない。
それでも、野球を通じてゴルゴも赤鬼を挫折し、
最期の最後にはやはり野球を通じて再生していく過程は心に沁みる。
赤鬼を再生するために現れたゴルゴ、そんなファンタジックな雰囲気さえ漂った。
柳楽の演技はさすがだし、堤、川栄も申し分なかった。
原作も読んでみたい。
赤鬼良きでした
なんてことはない話だが野球って素晴らしい
原作未読
劇場で観たかったがスケジュールが合わず観ることができなかった作品のうちの一つ
期待していたのとは違い全体的に薄味だ
原作そのものが悪いのか脚本が悪いのか
堤真一は声がいい
死にそうになっている柳楽がいい
離婚してくれと言われたときの悲しい表情の川栄がいい
野球部の生徒にとっては迷惑な企画かもしれない
でも長い目で見れば得るものはあったはず
それにこれで要望通り監督が本気になってくれたのだから
サラリーマンになったサードは監督が会いに行ったとき「自分たちは監督の夢を叶えるための道具」なんて言ってしまう
かつての恩師にそんなこと言っちゃうかなあ
ありえないんですけど
映画の監督は野球嫌いなのか?高校野球が嫌いなのか?野球に対する愛情が無いのに野球映画のメガホンをとるような奴なのか?
観てるこっちは一気に冷めてしまった
それでも彼はグランドに現れた
ゴルゴに熱い声援を浴びせグローブを託され自分もノックを受ける
現役のころ嘘をついたことを謝る
いい話になった
なぜあれで野球を投げ出してしまったのか
僕には全く理解ができなかった
監督の指導方針が彼には合わなかったのだろう
はじめから感動させようという謳い文句が強いとそれに白けて全く感動ができない
末期癌という設定がありがちで陳腐な感じがするし野球好きなのに共感も感情移入もできなかったが話としては悪くはなかった
最高で星が5つなら星3つがこの作品に対する正当な評価だと思う
あと一歩先を
可もなく不可もなく
誰もが思い出せる何か…
赤鬼と呼ばれた小渕先生
ゴルゴと呼ばれた斎藤
努力家の和田
過去の出来事についての後悔は誰しも持っているもの。
見る立場で随分と考えも違ってくる。
小渕先生は当時の斎藤に期待していたが粘り強さのなさから、和田を斎藤のポジションにコンバートして発奮させようとするが、斎藤はふて腐れてドロップアウトしてしまう。斎藤は学校すら辞めてしまい、先生はそれを止める素振りもみせなかった。先生をそんな気持ちにさせる甲子園とはなんだろうか?
斎藤は高校中退後は整備工場で働く労働者になったが、母子家庭を引きずり、ダメな父親を重ねている。オマケにガンが見つかり余命短い。
当て馬から正サードになった和田は持ち前の努力で大きな会社で営業になっている。しかし当時の斎藤にウソを言って斎藤の退部を後押しした気分の悪さを抱えている。
世の中にはありふれた人間関係ではあるが、改めて会って話が出来る機会は少ない。それをストーリーとして観たら、この作品になるのだろうと思う。
多感な高校生の時期にもっとも身近な大人として存在する先生の判断に正解はないのだろう。
あちらを立てればこちらが立たずとバランスも難しい。
目標を持ち努力する事は必要、だが納得出来るまで頑張った結果で諦めがつくし、新しいきっかけになる事もある…後悔しない人生などあり得ないけど…前を向いて進む力にはなると思う。
ラストの悔しいは様々な悔しいと取れる。
見終われば、自分自身の悔しい…は何だったろう?と思い返す機会になるかな?
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