アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
全534件中、521~534件目を表示
豪華キャストと壮大な映像効果に満足
近代史にはいまいち疎い私でも、当時の日本が軍国主義へひたすら向かっていく時代の不穏な感覚を体験できたように思う。
教科書でしか知らない 山本五十六 ってこんな人だった?と思ったが、そこはフィクションとして十分楽しめた。
脇を固める名優たちが良かったし、また
何よりも主役の菅田くんが良かった。
戦艦大和 が実際はどのような経緯で作られたのか 知らないが、この、漫画が原作の物語は、その可能性もあるなー と思わせる、ストーリー仕立てであった。
田中泯さん
農業をしながら世界中のストリートで踊ってる変なヒト…と、思っていましたが、平山中将に扮した泯さんは存在感抜群で凄くかっこ良かったです。
「男は自分の顔に責任を持て」とリンカーンは言ったとのこと、まさに、意思の強さと生きざまが刻み込まれた顔でした。
なにかとやり過ぎな顔芸が巾を利かす昨今のスクリーンですが、こういう異才を歓迎したいです。
と、ここまで書いて急に思い出しました。
朝ドラで海水を撒いていた、あの寡黙な塩職人。心情を目だけで語っていた、あの時の演技にもしびれました。
ひょっとしたら、日本アカデミーの助演男優賞候補?
[追記]
実際は2倍近い金額となるにもかわらず、8,900万(今の金額で1,500億円)のニセ見積もりで戦艦大和建造に向かった帝国海軍。当初予算から1,000億オーバーでまもなく完成する『新国立競技場』、85年前も現代も何となく似ているような?
そう言う事!?
最後の最後にそう思った。
ヤマトは依り代だったのか!?
一緒に乗り込んだ三千人もの人々も依り代となってしまったのか!戦争だから?
そう言うことを考えながら、あの巨大な戦艦を作るって怖くないのか!?
日本が滅ぶのを防ぐ方法と信じて!?
怖い話だと思った。
でも、これはフィクション。
実際には、本当にこの戦艦があれば、何者にも負けないと、信じて作ったのだろうね?
改めて戦争は怖い。
戦争を起こそうと考える人は、本当に怖い人達だと思った。
ラスト15分が全て
現在では少し下がりましたが
当初は4点台でしたからね
限りなく実話に近いフィクションとの
下馬評でしたが、全くの創作のようでした
それはともかくも、ラストのアンチテーゼは
監督からの、好戦若者への贈り物でしょうね
男女問わず、早く立派に戦死して靖国に祭られて
累々と涙を流されたいという若輩が跋扈する今日です
鬼畜から一夜にしてギブミーへと
華麗に転進した我が民族の本音
太平の世ならんことへの
監督のメッセージでしょうか
好戦的者にはなかなか理解できない問題かもしれませんが
日本を日本人を壊滅することのないように
少しばかりの軍事オタ知識でマスタべしないで
ほしいですよね
実際に25mm三連装対空機銃での米軍機の撃墜率は
どの程度だったのか知っての、大和魂、今は米軍ラブ
なんでしょうかね
原作未読者にオススメ。ただし、オリジナルのラストには無理がある
自分は、特別原作漫画のファンではありませんでしたが、本作への期待が高まり、事前に3巻まで読んでいました。
非常に面白い漫画で、若き数学者が、己の知己と行動力で、海軍と知能戦を繰り広げる様は、とってもスリリングでした。
ほぼ鶴瓶さんのまんまの"鶴辺清"の登場は、笑いました。
なので、公開が楽しみで、初日に鑑賞したのですが、予習したことをちょっぴり後悔しました。
それは、良くも悪しくも、映画が原作3巻までを、うまくなぞっていたからです。
尺に収めるためか、所々改変されていましたが、知能戦の醍醐味は見事に再現されていました。
しかし、だからこそ最も重要な展開のオチが全て分かってしまい、スリリングさを感じられませんでした。
また、漫画の方がもう少し時間の流れがゆっくり感じられるので、1つ1つの展開の意味が理解しやすく、スリリングさが際立っていた気がします。
また、映画は原作と異なる終わり方をしますが、その部分の台詞は見所があります。
ただ、戦争と嫌う櫂直が、海戦やむなしとどうして納得したのか描かれていないので、オリジナルの展開には、少し無理を感じました。
ですが、これはあくまで原作既読者の感想であって、初見の未読者は予想のつかない展開を、原作の魅力そのままに楽しめるかもしれません。
俳優陣の演技は申し分なく、菅田将暉のフレッシュさは、生意気で青臭い天才にピッタリでした。
ヒロインの浜辺美波は、本当に美しく、原作以上に出番が多いのが嬉しく、キスシーンがないのが安心しました。
佐藤直紀の音楽はとても好きなのですが、会議シーンの冒頭の劇伴はないほうが緊張感が保てたかもと思いました。
日本が負けた敗因がはっきりと描かれている
本作品ですが、第二次世界大戦のお話ではなく、第二次世界大戦前のお話です。
また、戦争映画に見えますが、戦争映画でもなく、戦闘シーンは冒頭にあるだけで、人間ドラマです。
まず、冒頭、戦艦大和の戦争シーンがあり、大和の戦闘から沈没するシーンまでが描かれていますが、大変に迫力があり、良く出来ています。
特に大和が傾きかけるシーンは、よくここまでリアルに再現したなと思うわせる程の力作になっています。
その後、第二次世界大戦になるまでのお話になり、戦闘シーンは一切なく、天才と言われた数学者が、大型戦艦の制作を数学の観点から止めさせる模様を描いた作品です。
しかし、全編、大変に良いリズムでお話が進んで行くので、大変に楽しめる内容で、本当のお話ではないんだろうが、要所要所は本当のお話をエピソードとして織り交ぜ、お話が展開していきます。
実話ではありませんが、本作品には、第二次世界大戦の始まりのきっかけが有り、第二次世界大戦で日本が負けた敗因がはっきりと描かれています。
また、出ている役者さんも大変に演技力がよく、監督の演出や編集力、お話、俳優さん、一貫して素晴らしい作品だと思います。
当時の時代だから仕方がないですが、日本の愚かな人達を知る上でも見応え十分な作品です。
戦艦大和の迫力がすごかった
序盤のシーンから映画の世界に引き込まれました。
戦艦大和のすごさ、迫力がとても伝わってきました。
数学がメインの戦争映画はあまりないので、見ていて面白かったです。
そして、映画の最後で菅田将暉さんが大和を見て泣くシーンが印象的でした。
戦争映画の新しい切り口
戦争映画は久しぶりにみた。
菅田将暉が好きなのでどうかな?という感じだったけれど、
とにかくストーリーがよかった。
シンプルでわかりやすく、演技派が演じていたので説得力があり
よかった。
菅田将暉の変人ぷり炸裂!
試写会に行ってきました。
めちゃめちゃ良かった!そして面白かった!💯
私もそうだけど、戦争映画はちょっと苦手…😅って人は結構いると思う。
でもこの作品は全然違う!!
戦場での戦いとか死とかは描かれてなくて(多少、冒頭にありますが…)戦争を起こさせない為に天才数学者が奔走する話。
とにかく、菅田将暉の変人っぷりが見事!
相方の柄本佑との掛け合いも最高。
菅田将暉が数式を黒板に羅列していくシーン。
柄本佑が戦艦大和の特徴を無表情に早口で語るシーン。
田中泯の心の内を隠すように眼鏡が白く光るシーン。など、挙げればキリがないほど良いシーンが満載!
冒頭の圧巻のシーンからラスト全てが明らかになるシーンまで、緊張感の中にも笑いがある見応えたっぷりの作品!
山崎貴監督のVFXも健在で今作も凄すぎる!
是非、映画館で観て欲しい。
そして菅田将暉の軍服姿は美しい!!
日本人は負けを。。
戦艦大和 最大の駆逐艦が戦争を忘れさせません、日本が戦争に突き進んで行ったときに冷静に意見を言える状況だったかどうか。。映画の始めから息を詰まらせて観ました。状況がリアルだった、、さすが永遠の0の山崎監督、私たちが見る事の出来ない戦艦大和が
どうやって出来たのか。その費用は莫大なものでも国と国との比較は比べものならない事を分かっていた櫂直役の菅田将暉、素晴らしかったです、また、冷静な造船中将であった、平山を演じる田中泯、格差があったことを冷静に見ている日本人でありました。最後に田中泯が演じる平山が話していた事は私の心に沁みました。確かに日本人は。。
日本人は戦争はもうしてはいけませんね。。呉に沈んでいる戦艦大和、原爆も落ちた事を絶対に忘れてはいけない、この傷痕をいつまでも残して日本人は将来を考えなければいけないとつくづくと思ったのでした。
いい映画でした。
変人vs.軍人。映画オリジナルの結末がなかなかうまい
昭和20年4月、大日本帝国海軍が誇る浮沈巨大戦艦大和は、米国の機動部隊の攻撃により沈没した。
遡ること、12年。
昭和8年、日本は欧米列強との対立を深め、軍拡路線を進み始める。
海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は、「これからの戦いは飛行機が主流になる。必要なのは航空母艦だ」との信念を持っていた。
老朽化した戦艦に代わっての新艦建造の会議で、航空母艦を具申するが、対立派からは巨大戦艦の建造が提案される。
それも、設備が軽装な航空母艦よりも安価な建造費で。
安価な建造費は捏造であると感じた山本は、正確な建造費算出のため、「100年に1人の数学の天才」といわれる元帝大数学者の櫂(菅田将暉)に協力を仰ぐことにした。
が、櫂は軍嫌いの数学オタクの変人だった・・・
といったところから始まる物語で、「変人vs.軍人」の対決が繰り広げられる。
なので、華々しい戦闘シーンは冒頭の5分少々のみ。
戦争アクションを期待すると当てが外れる(そんなひとはいないと思うが)。
また、戦艦大和が沈んだことは歴史的事実なので、結末はわかっている。
どんなに主人公が頑張っても、大和は建造されるというわけで、「え、大和が造られるの?」と思うひとはいないと思うが。
ということは、物語の結果はわかっている、という映画としてはかなりのハンディを負っているわけだが、これが意外に面白い。
とにかく、主人公の変人ぶり、これに尽きる。
彼に振り回される役どころ柄本佑扮する少尉とのコンビネーションも悪くない。
軍と戦争を嫌悪している主人公が、大和建造に対して腑に落ちるラストは、映画オリジナルだそうだが、うまく出来ている。
これは、艦船設計責任者の平山少将に扮した田中泯が劇中で異彩を放っているせいもあるのだが。
というわけで、戦闘シーンの極めて少ない低予算(たぶん)戦争映画としてはなかなかの出来かなぁ(ま、中盤は、ほとんどコメディですけど)。
追記>
海軍省のロケは、都内・旧法務省だそうです。やはり、低予算。
冒頭VFXとオチが見どころだが中身が薄い
さすがは山崎貴監督、VFXのこだわりは半端なく、冒頭の戦艦大和のシーンは迫るものがある。ただやはりそこに重心が置かれているからか、ストーリー展開にやや物足りなさを感じてしまう。
原作は最初の数巻しか読んでなかったが、言ってみれば戦艦製造の見積もりの不備を計算して指摘するというものだから、正直地味な内容を壮大な人間かけ引きドラマにできるかが見どころ。
『永遠の0』と異なり、緩急をつけて笑いも混ぜようとしたのか、少し浅はかなやりとりや展開になってしまっている。前半の美しいものを見ると測りたくなるのくだりはあんなにしつこくいらなかったのではないか。
ただ(これは原作自体の素晴らしさかもしれないが)、敵対していた両者の思惑が交錯するラストは深く心をえぐられる。
ちなみに完成披露試写会で観たが、出演者登壇のステージ演出はちょっとやりすぎで引いた(水と炎)。苦笑
しかし、菅田将暉はいろんな役をこなせて楽しそうだなー
美しいものを見たら測りたいというのが人間の本能(?)
完成披露試写会にて鑑賞。
とりあえず菅田将暉さんの滑舌の良さ、演技力に改めて感動し切りでした。田中泯さんの寡黙ながら芯の通った軍人の姿も非常にかっこよかったです。ラストの櫂との会話シーンは、狂気的な設計士と数学者の深いところでの意思の疎通にゾッとしました。柄本佑さん演じる田中のまっすぐな軍人の姿も心に響きました。計算が終わった時のあの腕の角度、最高です。
作品としては、重厚な部分と軽くしてる部分のバランスが取れていないように感じました。歴史ものとしてどっしり作られた会話に突如挟まるゆるコメディ感が気になったり、あまりにも現代らしい台詞が浮いていたように感じました。永遠のゼロや海賊と呼ばれた男では、一貫した重厚な造り、という印象を受けていたので少し驚きでした。
巨大戦艦の本当の目的を知った時、ヤマトを送り出す時の菅田将暉さんの表情見事でした...
全534件中、521~534件目を表示