「最高軍事機密『軍機』」アルキメデスの大戦 HILOさんの映画レビュー(感想・評価)
最高軍事機密『軍機』
軍機を振りかざしやりたい放題の大日本帝国(そらあ戦争に負けるわなあ、というか勝つ気があったのかさえ疑わしい ^^;)。まるで江戸時代の武士の切捨御免。大体、部外者ならともかく内部の関係者にすら軍機を盾に全てを極秘なんて大本営にして周囲は敵だらけだったに違いない。そらあ無茶な命令を繰り返せば信用をなくして当然。
天才数学者櫂直大日本帝国海軍少佐は架空です(そうだろうなあ ^^;)。こんな完璧な理論武装した数学者が当時大日本帝国陸海軍に少佐なる将校がいれば大本営が嫌がる国民を徴兵した特攻機に乗せて玉砕せよと命じる事はなかったかもしれない。いや、それ以前に反日左翼の非国民として逮捕して処刑命令が出たに違いない。
原作からなので少し物足りないのは仕方ないのかな。でも映像化するとこんか感じになるのは面白い。これは戦争映画という名の経理物語。諸悪の根源(要は悪役で所謂ラスボス)嶋田繁太郎を演じる橋爪功は役を志願したそうで見事な嫌われ役を演じてる。一番の食わせ者は平山忠道を演じる田中泯。数学者の櫂直と同じく平山忠道も実在しないのでなるほどと思った。要は櫂直と同じタイプのインテリで24で例えるなら櫂直がクロエ・オブライエンなら平山忠道はジャック・バウアー。
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