劇場公開日 2019年7月26日

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「なぜ軍人は酒にも酔わずに勲章を下げて歩かれるのであろう? by芥川龍之介」アルキメデスの大戦 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なぜ軍人は酒にも酔わずに勲章を下げて歩かれるのであろう? by芥川龍之介

2019年8月20日
PCから投稿

軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似ている。
とか、
なぜ軍人は酒にも酔わずに勲章を下げて歩かれるのであろう?

芥川龍之介

国際連盟脱退から、戦艦大和が沈むまでを2時間のフィクションの映画でアルキメデスのパッションでみせ切る。
(計算してる風だけど省略の仕方が上手。アルキメデス風のソクラテスの大戦にしないと映画はもたない。
ロッキー・バルボアの片手腕立て伏せと異音同義。)

アルキメデスのパッションという事は、
数理や定理、原理は通用しないという事。

ファクトやデータでは、
アジェンダすら設定できないし、
ソリューションなんて机上の空論、
なぜなら気持ちが裏打ちされているという当たり前の前提が反映されていないモノは
どれだけ積み上げても砂上の楼閣。

現実はいつでもいい加減

橋本治。

軍部、官僚や一部民間の利益の為の隠蔽、改竄などの暴走、原発や五輪後の日本も薄く射程に入れた、右や左以前のスーパー低次元の私利私欲に唖然とする汚職のみせ方も素晴らしい。

巨大で美しいモノを建造すれば、その力を過信した日本人は必ず暴走を始める。

言いたい事や事実、様々な事を省略する、これまた美学。

過去に何があったのか、色々な形態で記録されるべき事実やフィクション。
それを手掛かりにして考え方、スタンス、他者へのリスペクト、距離感など【気持ちを測る】習慣があれば、未曾有の事案が起こっても思考停止には陥らない。

時も解決してくれない、水にも流せない、元号を変えてもリセット不可になってしまった現代の様々な解決不能の事案に対応する為に自分ならこう考える動く為に記録されるべき検証れいわエンタテインメント映画でした。

蛇足軒瞬平太