マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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美しい街と、美しい洋子さん
原作も読みました。
あまり期待してなかったので、よかったと感じました。
小説ではちょっとぐだぐだしたところも(そこが良いのかもしれませんが、、)
映画ではドライになっていてよかったのかな。
大人の恋愛は近くて遠い
数日、数ヶ月の話じゃなくて、
深く心に残る恋愛の後味が、
その年月が、丁寧に描かれていてよかった。
三谷さんは小説では本当に理解できなかったけど、
映画になったら憎めない感じに表現されてて
演出の良いところだなと感じました。
パリとかニューヨークとかちゃんと撮影されてたのが良かった。美しかった。
マキノ夫妻の家はなぜあんなに実家感のある普通の家にしたんだろ、、。
ギターから離れていた時期だったとはいえ、マキノはずっと独り身で自分だけの世界で生きてたはず。
家庭を持っても、もっとスタイリッシュな生き方かと思ってたけど。
洋子の部屋も意外と生活感のある物の多い部屋でびっくりしました。
仕事道具とかでごちゃついてはいるかもしれないけど、もう少しスッキリとかっこよく過ごしてる女性のイメージでした。
ほろ苦い大人の恋愛
大人のビターでほろ苦い恋愛映画。
言葉が交わされるシーンが少ない分ギターの音色が繊細に心の機微を表現しており、福山さんのギターテクを存分に味わえる作品でもある。石田ゆり子さんがお奇麗なのは例にもれず、マネージャー役の桜井ユキさんもとてもかわいらしい人で終始眼福。私の中で特に印象に残っているのがマネージャーの三谷というキャラクターで、アーティストであるマキノを想い自分のすべてをかける女性でいて、このストーリーでは二人の仲を裂いてしまった原因。しかし、彼女の思いや最後の自分勝手なマキノに対する言葉は人間臭く、憎めない人に思えた。この映画の中で一番自分に正直で人間的な魅力を感じられた役だ。
ストーリー全体を通しては、少しご都合がよすぎるくらいすれ違っていく恋愛模様だが静かな夜に楽しむにはぴったりな映画だったと総評する。
全てが下手そうな石田ゆり子だから良い。
キレイな映画。ただそれだけでしたが、
パリやニューヨークが舞台で主演の二人も美男美女。見ていて「キレイだな~オシャレだな~。」と感じましたが、ただそれだけでした。正直、物語の中には入り込めませんでした。
2,3度会っただけの相手に運命を感じて、20年来の婚約者との別れを決めるのって現実的ではないし、ちょっと引いてしまいそう。でもそれをドラマチックな物語にできたのは石田ゆり子の魅力なんだろうなと思いました。
ただ唯一現実的で人間的でドロドロしていたのが蒔野のマネージャーの三谷早苗でした。
蒔野の落としたスマホを拾いに行って偶然蒔野と洋子との関係を知ってしまう。蒔野になりすまして洋子にメールを送り、二人の関係を終わらせてしまう。その時の三谷早苗の葛藤とか罪悪感とかがジワジワと伝わってきました。
洋子目線で見れば人生の一大決心をズタズタにした許せない女ですが、早苗目線で見れば、洋子も許せない存在だったはず。
早苗は人生の全てを蒔野に捧げ、ギター奏者としての蒔野を尊敬し、常に支えてきた。そんな中で洋子が現れ、たった2,3度会っただけで蒔野の心を動かそうとしている。
「蒔野が主役の人生の脇役でいたい」「蒔野が私の人生の目的なんです」そんな早苗にとって洋子はどんな存在だったのだろう。
蒔野だけを見ていた人生に洋子が現れる。蒔野の音楽人生に影響を与えてしまうのでは?蒔野の心が洋子に傾いてしまったら?そんな危機感や焦燥感が渦巻いていただろうと思われますが、後半、早苗の告白によって物語が大きく転換します。
蒔野の再起をかけたコンサート前。この大事な時期に自分に何ができるだろうか。その答えが告白でした。それはつまり、蒔野に必要なのは自分ではなく、洋子だと認める事であり、蒔野との別れを覚悟した上のものだったでしょう。蒔野と、その音楽を愛しているからこその決断であり、ある意味究極の愛の形でもあるなと感じました。
前半格調高く後半は、、、
原作は気になりながらも未読。日本の映画としては、なかなかに格調高く意外と陳腐なかんしもなくよいな、と思いながらみておりましたが、大崎バスターミナルあたりから、下卑た感じになり、ついていけなくなりました。このような格調高く教養高く志高い方にこのようならマネージャーさんがつくか、マネージャーさんも中学生じゃないんだから!と思っていたらますますまさかの展開で、雲上人がいかにして庶民的な信念や魂が薄っぺらな俗人になりかわり適当に結婚したりしてんのか、さっぱり意味不明。映画は最後まで見ると決めているから最後まで見ましたが。マネージャーさんの、ミスキャストかな。好きな役者さんは出てない、でもパリのシーン本当に素晴らしい撮影で圧巻だとか、石田ゆり子すごいよ、と思えた前半分だけの星数で。
このごろ、小説より映画が良かったかもと思う作品がよくあるが、これは...
このごろ、小説より映画が良かったかもと思う作品がよくあるが、これは違った。原作は、緻密な描写のリアリズムで説得力があるが、映像にされると、「んなことないでしょう?」と違和感を覚えてしまうご都合設定多々あり。それに、美男俳優代表の福山雅治がいつもに比べてもうひとつ美男に見えない。これはもしかしてわざと? あまりに美形どや!で恋愛ばっちりじゃ嫌味だからとか。美女のほうもなんだかいまいち。もっと夢のように美しく映せるでしょ?だからわざとかなと思ってしまう。全体の映像のつくりもあまりどうってことなく。原作が、うわ、マジで圧巻恋愛小説って、すごいなあ、と感心していたので映画も楽しみしていたが、映画的に面白みのないものだった。
美男美女
恋愛における、すれ違いは感情移入すればする程、胸がギュッとなります。
福山さんマネージャー役の桜井ユキさんが、いい味出してましたね。
個人的には、この後二人はどうなる?と想像させる、エンディングは好きです。
女々しくて、女々しくて、女々しくて、辛いよ…😢
有名ギタリストの薪野と、フィアンセのいるジャーナリスト洋子との、40代男女の恋愛を描くラヴ・ストーリー。
ギタリストの薪野聡史を演じるのは、『ガリレオ』シリーズや『るろうに剣心』シリーズの福山雅治。
ジャーナリストの小峰洋子を演じるのは『もののけ姫』『コクリコ坂から』の石田ゆり子。
洋子のフィアンセであるリチャード新藤を演じたのは『るろうに剣心』シリーズや『翔んで埼玉』の伊勢谷友介。
40代の恋愛という、若者のそれとは明らかに違う複雑な事柄を描いた「大人」なラヴ・ストーリー。
ここでいう「大人」とは、「大人が夢見る大人」という感じのものであり、正直リアリティとかはない。
こんな大人いる訳ねぇだろ!
まあ、あくまで映画はフィクションなんだから、リアリティが有れば良いというものでもないしね。本作は一種の御伽噺として観るのが正解。
とはいえ、ある程度年齢を重ねた大人なら、薪野や洋子の様な体験…はなかなかしないかもしれないが、彼らの感情や心情は理解出来るし、共感するところもあると思う。
薪野という男、福山雅治が演じているからカッコいいのであって、実際はかなり女々しい男ですよ!
返信がない洋子に対して、メール送りまくってましたからね💦
でも、この薪野の女々しさ、男なら共感出来ちゃうんだよな〜。この辺りの人物描写はかなり絶妙👍
会って2度目で心中の話題を持ち出す薪野。やはりこの男、ヤバい奴である。
ここが後半の伏線になるかと思いきや、そんなことなかった。
というより、洋子にフィアンセがいるという問題は割とあっさり解決してしまう。というより、問題ですらなかった。そこでもっと拗れると思っていたのだが。
はっきり言って、本作で一番の被害者は伊勢谷友介である。なんか振られたと思ったら、なんか復縁している。そりゃ夫婦仲も悪くなるわ。
洋子がジャーナリストという設定も、後半になるにつれ活きが悪くなる。もっと話に絡めても良い設定だと思うけど。
シナリオは正直ありがちな感じ。出会って恋に落ちて恋敵に邪魔されて別れて…、みたいな。
とはいえ、お約束というのはやはり大事。意外性は無いがしっかりとしたラヴ・ストーリーを観たな、という感想かな。
本作は役者の魅力がかなり作品のクオリティを底上げしていた。
ともすれば嫌味にも映る様なキャラクター設定の2人だが、石田ゆり子と福山雅治の演技のバランスが良かったので、気持ちよく鑑賞することが出来た。
またこの2人の魅力のおかげで、リアリティのない物語にも拘らず、何処かリアルな感じが出ていた様に感じられた。
本作のためにクラシック・ギターの奏法をマスターしたという福山雅治。流石である。
石田ゆり子が英語とフランス語を頑張っていた。健気である。
「マチネ」とはフランス語で朝・午前という意味。舞台やバレエ、オーケストラで使われ、午前の興行をマチネ、夜の興行をソワレというらしい。ふーん。
マキノとコミネ、合わせてマチネ…。駄洒落かっ!?😅いや、まあそれはいいんだけど。
2人の出会いと別れ、そして再会こそがマチネ。いや、そこに至るまでの40数年間がマチネであるというべきか。
映画のラストシーンから人生の後半、すなわちソワレが始まっていく。だから『マチネの終わりに』というタイトルな訳だ。原作が文学作品なだけあって、キザなタイトルですねえ😏
東京、パリ、ニューヨークをロケ地に使う贅沢な作品。ロケ地はさることながら、映像がパリッとクールな感じでオシャレ。何処となく高級感がある。
ラヴ・ストーリーは得意でないので、正直かなり長く感じたが、鑑賞後に嫌な感じもせず、結構スッキリした気分になれた。
男性でも割とイケるタイプの映画だと思います。
最後に一つ、親の離婚で振り回されるのは子供たちですので、ご結婚は計画的に…ということで。
すれ違い…コント。
美しい映像と音楽で
しっとりさせてくれるけど、
ガキの私にはアンジャッシュのすれ違いコント!
しかも壮大!と思ってしまった。
チャップリンの寄りで見たら悲劇も俯瞰で見たら喜劇
と言う言葉も頭を巡って、コントに見えてしまった。
大人は感動するのだろうな。
本当に愛した人と結ばれずにヤキモキするのだろうな。
だけど私には、
伊勢谷友介の気持ちが分かるし、
早苗はひどいやつだし、
しかも結婚するんかい!と思っちゃったし、
大人の恋愛が分からなかった。
正直自分には
福山雅治も石田ゆり子もどうでも良くて、
早苗が気になって仕方なかった。
どう言う四年を過ごしたのだろう?
悪いやつだけど辛かったろうな…と
なので「薪野が全て」と言う言葉にはズシンと来た。
結婚も略奪したかったわけでなく、
薪野のためにやってた事を薪野が勝手に惚れてくれた、
薪野が子どもを欲したから生んだ。
ずっと受動的に生きてきたのだと思うと
一番愛すべきキャラなんじゃないだろうかと
思いました。
早苗を誰か抱きしめてやって下さい。
自分にはまだわからない。。。
胸に沁みる大人恋愛映画、お見事!
福山雅治さん、石田ゆり子さん、桜井ユキさんで織りなす至極の大人恋愛を描く。
世代が同じと言うだけで入れ込み気味に鑑賞😅
こんな切ない大人恋愛をどれだけの人が経験するのだろう。
ほとんどいないよねぇ〜
だからこそこういうのいいな〜って思いながら観られるんだなぁ。
これぞ映画!これぞドラマ!
自でやったらややこしすぎます🤣
作品終始、アコースティックギター🎸のサントラで進み、シックな雰囲気に取り込まれる。
福山雅治さんの良さを出しすぎず、石田ゆり子さんの魅力もギリギリに、でも2人が一瞬にして惹かれあう。
観ているものの殆どが「あ〜😞」と劇中何度となくため息混じりの感嘆を心の中で叫ぶだろう。
やっぱりなんちゃってではなく、福山雅治自身がアコースティックギターを演奏してるところもこの作品の質感が上がる。
楽器を弾ける人ってホンマ、カッコええわ。
ズルい!🤣
キャストの実力を余すところなく演出し、監督、脚本のコンビネーションが抜群にハマった。
井上由美子さんの脚本はホントにいい!
ドラマも大好き。
福山作品のラストレターでショボかっただけに、これでスッキリしました😊
最後に。
いい作品なのに、これもテレビ放送は程遠いかお蔵入りか。
伊勢谷友介でてたな。
もったいない😤
すれ違いに翻弄される大人の恋。原作は知らないがこのストーリーを紡ぐ...
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