マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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大人向けの映画とは
大体30〜35歳以上に向けた映画なのではないか。
なのでヒール役のマネージャーに罰は当たらないし、コップの水はレストランでは浴びせない。
この映画を物語たらしめる要素は、一目惚れする男女、スパイス要素にマネージャー。これだけ。
あとは俳優陣と、ロケ地の雰囲気で持たせる。
映画に音楽は重要だが、この映画はギタリストが主人公な為か、クラシックギターのBGMがほとんど。これが私には合わない。
大人向けだからかラストシーンは抱き合わない。キスもない。言葉すらない。
愛情表現をしないのが大人なのか。
落ち着いているのか、シックなのか。
とにかくクラシックギターには情熱は感じるが、愛する人への情熱はあまり感じなかった。
そこが一番の弱点かな。
やはり映画なんだし、どこかで燃え上がって欲しい。
どちらかと言うと退屈な映画でした。
映画化の難しさなのかな
原作では書き込むことができるキャラクターの心情を
いかに説明しすぎず映画として成立させるのは難しいというのはわかる。
しかし彼らが共通の話題を経て惹かれあうところは伝わってきたものの
「きみが死ぬならぼくも死ぬ」的な会話にはかなり引いてしまった。
唐突すぎやしないかと。
この作品において、彼と彼女がいかに惹かれあっている関係なのかをしっかり描かなければただの雰囲気だけのプロモーションビデオに終わる。
未来と過去などの暗示的なセリフなどはかえって浮いてしまっているような。
唯一生生しいのは早苗であり、洋子の夫の投げつける怒りだったりするのは結局、主役の二人とその関係がしっかり描けてないからだと思う。そしてその肝心の早苗はこの作品において「主役の恋を邪魔したあとに今度は反省して結びつける」という非常に都合のいい存在に成り果てたことには驚いた。障害として立ちはだかり、その後彼らを結びつけるべく身を引いてみるというのはあまりに虫が良すぎるだろう。
ご都合主義的なにおいと、説得力不足はなかなかしんどい。
パリでの石田ゆり子のブルーのシャツと緑のスカート、はめてた指輪はかわいかった。
好きな人と結ばれるべき!
タイトルなし(ネタバレ)
福山雅治老けたな〜〜〜って感じ。
蒔野はかっこよくなきゃ成立しないと思うけど、お世辞にもそうは思わず、ますます見てられない。FC会員だけど、キツい。孤独を武器にしたナルシスト、以上。って感じ。
蒔野というキャラとして見ようとするんだけど、ちょいちょい福山雅治が顔を出すからそういう意味でも集中できず……
中盤の三谷の件は良かったけど、その前後はお腹いっぱい。
個人的にはリチャードがただ気の毒。
大人な空気感のラブストーリー
未来によって過去の思い出が変わる・・・
私にはピンとこないフレーズだったけど、
ラブストーリーはベタでもやっぱりいい。
人の不幸の上に幸せは成り立たないんだよね、
善人であればあるほど。
もっとワガママで自分のことしか考えない人間なら
桜井ユキも幸せになれたのに?
名高い名役者の演技が素晴らしい!
欧州映画のような会話劇
未来が過去を変える、ああ、今まで考えたことがなかったが、なるほどです。
過去の出来事は変えられないけど、その意味合いは何度も更新されていく。
スジ的には、桜井ユキの行動はバレるリスクが高く無理があると思われる事と、
福山雅治はあれほど運命と思った彼女をなぜ板谷由香ルートで探さなかったのか、
桜井ユキは復帰コンサート前の大切な時期になぜ動揺させる行動を取ったのか、考えるところはないわけでは無い。
しかしそれらをカバーするのが、美人と言っていいのか悩むが間違いなく魅力的な石田ゆり子と(注:大好きです)、
ギターテクはもちろん癖を抑えた福山雅治による、欧米の風景とギター音楽をバックにした、ちょっと日常生活から浮いた会話劇だ。
大人のスターを使ったこんな日本映画もたまにはいい。
意外にドロドロ
胸糞、サイコ女
とんでもね〜自己中女に
もてあそばれる男女の物語
人を傷つけてもへっちゃら
だってあの人の為なんだもん
私一人が悪者になれば良い、的な
さすが大人の恋愛ですね〜(笑)
すべてわかった後の周りの反応も
結局、容認してるし
挙句の果てに、実家に帰ってるから
何してもいいよって。。。
みんなアタオカ映画でした。
「映画」として完成された作品
天才ギタリスト(福山)と女性ジャーナリスト(石田)のラブストーリー...
事実は小説より奇なり運命なり!
原作の小説は、事実をもとにしてプライバシーに配慮して架空の設定で描かれているそうです。
フィクションも含むとはいえ、なんてすごい運命なんでしょう。
ーーーーー
冒頭の数分が本当に素晴らしいと思います。
人付き合いが面倒で小難しそうな蒔野が、初対面の洋子に心をひらいていくかのような変化。洋子はずっと前から蒔野のことを知っているが、蒔野はただの尊敬している憧れのギタリスト。その二人の様子を見てただならぬ空気を感じたマネージャーの三谷。
他の人のレビューで、三谷が洋子の邪魔をするほど蒔野を好きかだなんてわからなかったとあるのを見ましたが、十分散りばめられていたと思います。
レコード会社との打ち合わせで「蒔野が、蒔野のために、蒔野は…!」どれだけ必死やねん笑、単なる仕事のパートナーではない感情がのってたし、バーで蒔野と洋子の間に割って入ったこと、方言トークで蒔野に会話に加わらないようにしたこと。思い出すのはそのくらいですが、十分伝わってきました。
ストーリーの展開も素晴らしかったです。
20年来の恋人でフィアンセのことは、多分もとからあまり愛情はなかったのかもしれません。40 歳前後という自分の年齢、社会人として立派である彼氏、自分のことをよく知っているであろう彼氏。彼氏は仕事人間で自分の仕事の出来を話すばかりだから、心からの愛情を感じるには足りなかったのかもしれません。
そこに、蒔野と会うのはたった2回だったとしても、自分の心を穏やかにしてくれる、不安なときに寄り添ってくれる、遠いのに包み込んでくれるような愛情を与えてくれる(恋人ではなくても)ところに、惹かれてしまうのは仕方のないことだったのかもしれません。
早苗のしわざによりすれ違った二人。
2019年はラインの過去のトークはスマホが新しくなったら引き継げなかった時代だったのかな。ラインの僅かなやり取りだけで自分の心を塞いでしまう。それ以上詮索しないのは、大人だからなのか…
早苗の告白ラインを見た蒔野、台所での演技は圧巻でした。
コップを割ったかと思いきや割ってなかった…ちょっと見てて紛らわしかったです
なんで早苗と離婚しないのか疑問だったけど、他の人の検証ブログで「蒔野は子供を愛しているから、今の幸せを壊したくないのではないか」になるほど〜と思いました。(とはいえ、早苗を憎くないのか??よく、普通に接していられるね?!)
私は、二人がセントラルパークで再開したあと結ばれるんだろうと思ってましたが、先のブログの方はこう考えていました「蒔野も洋子も自分の子供を愛している。子供を大切に思うので、自分たちが結ばれる選択はできない。お互いに、心で強く結ばれ愛し合っていることを確認できたことで、それぞれの場所に戻って生活しているだろう」とあって、とことん大人だなぁ、と思ったのでした。
とても素敵な映画でした。
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