マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
全322件中、201~220件目を表示
素敵な大人のラブストーリー
まえに原作を読んだので映画を観に行きました。原作とは少しストーリーが違いますが映画も素敵で心に残る作品でした。絵葉書のような海外の街の風景が美しく、全編にながれる音楽は優しく心地よいです。キャリアのある2人が想い合いながら、お互い相手を想うからこそ強引になれず すれ違う。恋愛ってタイミングなんですよね。
大人気の石田ゆり子さんが海外ジャーナリスト役をフランス語と英語を話し好演しています2人のじゃまをするマネージャー役の桜井ユキさんの演技が良かったと思いました。
「未来はいつも過去を変えている」すれ違った2人はその後どうなったのでしょう?
パリのテロ、挫折、トラウマ、すれ違い、涙 シリアスなストーリーですが 後で心地よい
余韻が残りました。
抗わない大人の愛に
未来の有りかたが過ぎた月日を良いようにも残念なようにも変えるのだということ。これは不可抗力とも言えるべきもので、今、この時から刻々と過去になる「今」を精一杯生きることしか結局、人は出来ないんじゃないかと。
マチネの中でも、洋子さんの祖母の死因となった庭石が幼少期のままごと遊びの楽しい想い出に影を落としてしまったエピソード(負への転換)がある一方で、洋子さんの義父が母と自分を捨てた(離縁)とずっと思っていたのが、母の告白により自分達を護るためのやむを得ない事情からだった、義父は母と娘をずっと案じ愛してくれていたという真実に照らされた(正への転換)場面の両方を描いている。
初めて二人が出会った日に意気投合し、不思議な感覚を覚えながら、蒔野が洋子さんをタクシーに乗せ、微笑みながら別れるあのワンシーンでさえ、未来にとっては忘れ難き一瞬になりえる、でも誰にも分からないのだから、その時(今)は。
「今」が「過去」になってから分かりえることがあることを人は誰しも経験する。未来が過去を変えるとは、異なる未来によって受け止め方が変化してしまうということ。とても繊細なものだけれど、決して悲観する必要はないのかなと。
人を愛すること。
心が静かに躍動して行くシーンの美しさに胸をうたれました。
パリやニューヨーク、マドリードの陽光優しい街並みや室内の暗影はフィルム撮影の(映像美)、クラシックギターの美しく包み込まれるような音色(音楽)は、殊、力を入れて作られているのがよく分かります。石田ゆりこさん、福山雅治さんお二人の自然体で魅力的な存在(人間)が、一つの作品に向かって見事に融合され美しい世界観(ハーモニー)を奏でていると感動しました。ラストからの先の続きは、観た人それぞれが自分のものとして感じ入れば良いと思う。わたし的にはあの公園で相手を見つけた時の二人の表情が別々の道を生きていた時間や思いの深さを踏まえた上で、衝撃的な真実を知ってしまったあとの胸の内を物語っていて、あのカットで終わりになるのが心憎く、でもベストだなと。紛れもなく、一瞬が永遠に変わる場面でした(涙、涙)
原作はもっと多重的で二人の背景にある混沌とした世界観も踏まえて洗練された言葉を咀嚼するような楽しみがあったし、映画は限られた短い時間の中で先に述べたような最大限の魅力を堪能できます。組曲『幸福の硬貨』をはじめとした映画のサントラを心ゆくまで楽しみながら余韻を味わうひとときに癒されています。
2時間で無理矢理まとめないで連ドラの様にじっくり観たかったが
みんな幸せに暮らして欲しい
出会ってしまったんだ。
控えめで麗しい大人の恋物語
同じように音楽を主題に何年にも亘る恋愛物語を描いた映画に「 COLD WAR あの歌、2つの心」という作品があった。今年の6月に日本公開された映画だから、観た人もいると思う。1950年代を描いたポーランド映画で、互いに恋人ができ、結婚して子供ができても、それでもなお互いを愛し続けるという、究極の男女の愛の形を浮かび上がらせていて、大変に感動した。登場人物が二人しかいないような、そんな映画だった。
対して本作品は21世紀の日本の大人の恋の物語。ポーランド映画の傍若無人な主人公たちと違って周囲に気を遣うこちらの二人は、存在も控えめなので脇役の活躍が結構目立つ。特にトリックスターとして物語を歪めてしまう桜井ユキ演じる三谷早苗が大きな役割を果たす。おかげで愛の成就がスムーズにいかない主人公だが、ふたりとも恐ろしく寛容で理性的で、誰のせいにもせず、誰も責めない。叫ぶことも暴れたりすることもなく、担々と物語が進んでいく。
福山雅治演じる蒔野が石田ゆり子の小峰洋子に対して一度だけ言う非常識な台詞「あなたが死んだら僕も死ぬ」が本作品の肝になっている。一体どれだけの女性が、男性からこんな台詞を言われているだろうか。それもチャラチャラした若い男ではなく、分別のある40代の男からである。心を動かされない女性はいないだろう。このときの石田ゆり子の表情は、大人の女性らしく非常に複雑だ。平静な大人の食事のシーンで波乱万丈な会話が繰り広げられているところが素晴らしい。
クラシックギターを引くシーンは流石にギターの上手い福山雅治らしく実に堂々としている。とりわけ最後の演奏で弾く「幸福の硬貨」は感動的だ。大人の恋物語は控えめで静かで麗しい。観終わってホッとして、優しい気持ちになれる佳作である。
変わるのは今なのかも
年齢層高めのカップルは是非見るべし(夫婦可)
たった三度でも、そんなに愛せるのは、石田ゆり子だから…
福山 主演だったので、観に行きましたが、予告編で「たった三度会ったあなたが、誰よりも深く愛した人だったー」ってのを観た時から、もやもやとしてました。三度しか会ってないのに、そんなに愛せるの?っていう思いと、そんなに簡単に愛せるなら、誰でも簡単に愛せるんじゃないの?って思いと…。あと、愛せたとしても、映画では、表現しきれないでしょう?っていうのも思っていました。実際の映画では、三度って言う割には、メール等いろいろ交流もあったので、納得できなくはなかったですが…。まあ、石田ゆり子、いい女でしたからね。三度でも十分ですかね。いい年した大人の男が、本能のままに行動できるって、ある意味、羨ましいです。
桜井ユキちゃん、凄かったですね。最低女でした。ラスト、本当のことを打ち明けましたが、あれってどうなんでしょう?子供もいるから、自分たちが捨てられることはないと思ったのか…。捨てられてもいい、薪野のためと思ったのか…。その後の結末がなかったので、気になりました。
この映画で印象に残ったのは、未来が過去を変えることもあるってセリフですかね。そういうこと、無意識に分かってはいましたが、言葉にしたことなかったから。違う言い方をすると、縁起物とかが、これにななるんでしょうね。私は、お気に入りのハンカチが、ある時、ある事が起こってから、使えなくなりました。そういうことなのかな…と。
大人のラブストーリー、悪くはなかったです。…が、大絶賛するほどでもなかったかな。これ、きっと、原作の方が、楽しめる気がします。
石田ゆりこさん素晴らしい!
個人的には原作で感動した小説の映画化作品って自分のイメージがあるので消化するの難しいんですよね。
キャストもこの役はこの人ではない!とか(吹き替えの声優さんとかも、特にキツかったのはLIFE!の吹き替え版で主役ベンステイラーをナイナイの岡村さんが関西弁でやった時!)だいたいイメージよりも客受け、観客動員とか考えてのキャスティングだったりするので余計そう感じるんですよね、、。本作はというと福山さんは(個人的には)主人公のマキノとはイメージ違うけどさすがに上手く演じていらっしゃいます。石田ゆりこさんはピッタリで良かったです!今回はホントに石田さんの存在感に圧倒された。歳を重ねれほど輝きを増す稀有な女優さんです。パリで再会してカフェでランチする場面とか自分のお肉をマキノのお皿にハイってあげるシーンとか男なら誰でも、惚れてまうやろー!!となります(^^)
原作にかなり忠実に作られており、特に秘書が嫉妬心から作為的にやってしまった携帯のすれ違いシーンなどかなり良く映像化できてました。キャスト陣も素晴らしく、音楽もとても良かったです。小説では表現しきれない映像でパリ、NYの素晴らしい街並みも見られてとても感動的で良い作品でした。
全体的に大人の恋の雰囲気に包まれて
マチネの終わりに
あらすじよりも考えさせられたとこ重視!
石田ゆり子の小さな頃の岩で遊んだ記憶
その岩で祖母が死んでしまう。
それについて福山雅治のマネージャーは自分をそんなに責めないでくださいという。しかし、石田ゆり子は自分を責めているのではなく、楽しかったあの記憶がその事件によって歪んでしまったことに悲しんでいるのでいる。つまり、[未来によって過去が変えられてしまった]のである。そして、福山と石田ゆり子の出会いの記憶もまた、未来によって変わってしまうのではなかろうか…
運命ならば結ばれる
石田ゆり子はミスキャスト
原作を読んでいたので石田ゆり子で大丈夫かなと心配しながら見に行ったら、やっぱり残念、ミスキャストだった。
国際的に活躍しているジャーナリストには絶対に見えない。ただ恋する女性でしかない。せめて離婚後に仕事再開の面接を受けるときジャーナリストの顔になってほしかったが、フニャッとしたまま。同じ映画に出ていた板谷由夏が演じた方がまだましだと思った。
反面、福山雅治はよかった。原作の蒔野そのもののイメージだった。彼の心の動きが伝わってくる演技力に驚いた。福山雅治はこんなに役者だったのだとビックリした。
初めて会って心引かれた場面、PCで話す場面、パリを訪ねた場面、どれも押さえようもなく小峰洋子に引かれているのがよくわかった。ギタリストとしての苦悩は映画の構成上あまりなかったが、まあ仕方ない。
石田ゆり子でやるならパリやマドリッド、ニューヨークでロケするほどの映画ではなかったかな。小峰洋子を石田ゆり子がやったので女性側の存在感が薄くなって自立した大人の男女の恋には見えず残念だった。
すれ違いがあって互いに結婚し子供を持ち、(原作では)でもまた巡り会ってしまって、長い時間を経て大人の恋が漂泊して人間として深く結び付く、その読後感が良かったのだけど、映画では恋の成就で終わりにされたみたいで、私としてはうーん!!!だった。
遠い日の記憶中に
久しぶりに嫌な女を観た。
私の人生にも1人居た。
人を罠をかけて幸せ掴んだ女。
そしてその罠にかかった私。
好きにしていいから。
ヘドが出そうになるくらいに、
こういう女は、絶対の自信の中で
いかにも自分が可愛そうであるかの様に
こういう事を言ってくる。
でも、現実は謝ったりしない。
私を悪者にさえして
被害者ぶって今日も生きてる。
だから私の人生の中では、
数年経ったけど、
まだ再会してはいない。
きっとしない。
映画だから。
そう、映画だから再会した。
そう言い聞かせて寝よう。
せめて夢の中で再会しよう。
そんな古い辛い恋を思い出した。
#マチネの終わりに
うまくいかないのが良いのかな
若い男女じゃなくても、一目惚れってあるのかな。
洋子さんも惹かれていたとは。
婚約者と別れてでも、その人の胸に飛び込もうとしたのは凄いなと思った。
マネージャーの想いと、罪悪感分かる気がする。
腹が立つけど、運命が彼女に味方した。
ラストの終わり方、それぞれに想像してって事かな。
でも、彼は妻の元に帰るだろうな。
ギターの音色が心地よかった。
福山さんはカッコいいし、石田さんは可愛かった。
全322件中、201~220件目を表示