海獣の子供のレビュー・感想・評価
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映像はキレイ。理解はできない。
前半は良い。水族館の雰囲気も夏の空気感も周りに馴染めない主人公も良い。海の少年達も良い。不思議な雰囲気、祭と呼ばれる何かが起こりそうな雰囲気も良い。クジラに飲まれてからがサッパリわからない。なんかヴァーってなってドゥワーってなってシュバシュバしてシャラシャラしてまたヴァーってなってうちに意識が遠のいて夢うつつに…やっぱり「映像が素晴らしい」と言われて抽象的とかスピリチュアルとか言われるような映画は合わないな。映画には明快なストーリーが欲しい。
米津玄師ですべてを察した
映像が綺麗で映画館で水族館にも行けた気分。
ただ、すべての発言が抽象的すぎて「いや、だから…?」ってなりがち。
米津玄師の曲が流れ、歌詞を聞いた瞬間やっとこの映画の意味がわかりました。
深い。
理解
映像、音楽、描写、
内容にはやはり眼を見張るものがあります。
この作品を見て
ほかの方の感想を見て
たしかに普通にみんな日本語なのは
違和感。
まぁそこは予算的な都合なのか
そういった案がなかったのか
はたまたあえてわかりやすく
皆さん綺麗な日本語にしてくれたのかは
わかりませんが。
この映画の題材
星、星々の話。生命の物語。
宇宙における星、
地球における人。
星と人は同じ生命。
人間はこの世の全てを握ったつもりで
この世界のすべてを知ろうとしている。
けれどもどこから来たのかわからない
二人の少年を止めることはできず
どことなく消えていく。
人が眺める流れ星のように。
宇宙は未知に溢れていて、
けれども
知らないから未知なのか
知れないから未知なのか。
暗黒の中で輝く星々
星々の中で星は蠢き輝き
星の中では光るモノたちが。
いつか消えてしまうから、
星も人も等しく物語を生きている。
だからあなたは
あなたの物語をー。
… … … … …
冒頭、海岸の壁の上を走るルカ。
エンドロール後に壁の内側を歩くルカ。
壁の合間から海の"歌"が聞こえて
その声に耳を傾け、
そして生命の誕生に遭遇する、
生命を断つ。
あの壁が"海と空"とルカが暮らす世界との
境界線であり、
けれども"海と空"がいつも隣あうこの世界。
君は君の物語をー。
けれども私たちはいつも君の物語を見ているよ、と。
正直あんまり理解できてないです。
だからこそ原作を読んでみたいなと
思わせてくれる物語でした。
映像の圧倒的な密度
111分間、最初から最後まで超密度の映像を見せ続けられます。そのせいで見終わった直後頭グワングワン、頭痛と眠気に襲われました。
難解だったと仰る方が多いですが、劇中でも宇宙の話で「宇宙の90%以上は観測できない暗黒物質なんだ」とアングレーダが言っていたのを思い出せば、この作品に理解できない部分が多々ある方が寧ろ自然なのではないでしょうか?
クライマックスは、大雑把に言うとパンスペルミア説。その中の個々の場面も、空やアングレーダ、デデの話を拾うことでなんとなく理解できる気がします。気がするだけかもしれませんが。
最後に、今回声を当てていた役者さん達の演技が本当に素晴らしかったです。ほぼ情報を入れずに観に行ったのですが芦田愛菜さんや稲垣吾郎さんが声をあててるとは思いもよりませんでした。その他の方々もめちゃくちゃ良かったです。
子供だからこそ楽しめる、宇宙の物語
海は星の産み親で、祭りは星を生む儀式という設定は自分の世界観を少し広げてくれた
海と空は祭りのゲストを連れて来る係、そして実際に星の産み親となる係だと考える。
今回のゲストは主人公のるかで、るかが隕石(現実にも生命の起源とされる)を腹のなかに宿し、宇宙を産み出すシーンは圧巻だった。
ゆらぎが収束し、ビッグバンを起こし、クオークがぶつかり合い、元素を産みだし、星が産まれる過程は、子供の頃宇宙図鑑を読んで想像したシーンそのまんまだった。ビッグバンをこれほど鮮明に劇的に描いた映像は今だかつて無いだろう。
また、宇宙のあり方が人間の思考に似ているという空の言葉、最近の研究で脳細胞と宇宙の星の分布の形がよく似ているという話があったがそれをモチーフにしているのだろうか。火の鳥未来編のミクロの世界とマクロの世界を見せられるシーンにも通ずるものがある。
子供の頃宇宙について初めて知ったときのワクワクが思い出されるような素晴らしい映画だった。理科好きな子供、ペンギンハイウェイの主人公のような子供にこそ是非見て欲しい。
自分ならこうする
米津さんのpvのあまりの美しさに映画を観ることを決めた。原作は以前から気になっていたこともあり映画を観る前に読んでみた。
その状況からの映画感想。
うーん、原作をどう切り取って2時間の内容に納めるか・・・
後半の「祭り」の描写に、監督も結構悩んだのではないかと勝手に推測した。
色々モヤモヤが残る。
中途半端に少女の心情に沿うよりは、原作の所々に入れられている「海の挿話」のような、海の怖さ・不思議さをもっと強調しても良かったのではないかと思った。
あと、この短時間に色々な人物を入れるのは消化不良を起こす。
アングラードなんて、ただ意味深なことを呟くお前なんやねん的な人物でしかない。キャラ的に空とだぶるし。
自分だったらアングラードもデデもカットして、ジムの過去「海の少年との出会い」を描く。
ルカが海女の家系であること、母が子供の頃の海で経験した約束も入れる。
アングラードの存在をルカに託して、海・空と同じ「ニオイ」のする少女へのかすかな嫉妬をジムに抱かせるぐらいの変更もありでは?
詩的な言葉もいらない。ジムの過去で、島の古老が呟く「星の、星々の・・・」の言葉を入れたらそれで充分ではないかな。
あとは最低限な科学的なことをジムに語らせて・・・軍事関係者との云々もいらないわ。
空いた時間で、世界中の魚たちが光となって消えていくこと、世界各地に出現する海の子供たちの存在を描いた方がもっと不気味さと海の深遠さが表現されて面白いかも。
あとせっかく米津さんが椅子の歌詞入れてるんだから、椅子のエピソードも入れて欲しかった。そしたら、さして人物の内面描写が無くても、ラストで椅子の映像見てキュンと出来るのに。
後半の祭りは、原作をそのまま忠実に再現した方が、妙に受胎の映像入れるより迫力が出たと思う。
映像美がものすごくクオリティが高いだけに残念だった。
ただそうなると、空や海の子供たちがバラバラに食い散らかされたり、海がルカの口に手を突っ込んで隕石を取り出して飲み込んだりと、かなりグロい内容になり(だがそこがいい)映画化そのものが頓挫する恐れあり。
五十嵐さんの作品はグロさや怖さが魅力なので、そういった方向に思い切り振り切って孤高の道を突っ走って欲しかった。
原作が以前からずっと気になっていて、でも少年二人と少女一人の三角関係的なウザい話だったら嫌だなとずっと手をこまねいていたので、今回の映画化をきっかけに、原作を手にすることができて、そういう意味でも、映画には感謝です。
海の幽霊
EDのシーンは原作にある「椅子を外に置いて一晩おくと、海の幽霊がきたとき、何かを置いていく」話からです。米津さんもそのシーンを意識して作詞したとか。
作品はもう、音と視覚で感じてください!
海と命と宇宙。
ただただ圧巻されます。
人を選ぶ作品・主婦または美大生向け
表題の通り人を選ぶ作品。
注目ランキング上位ということもあり賛否両論だが、個人的に既婚女性または美大生のような芸術家肌の人向けではないかと感じた。
作品の魅力としては圧倒的なビジュアルだろう。壮大なスケールの海の表現は非の打ち所がなく、映像作品として十分に観る価値があると言える。
また音楽もジブリで有名な久石譲氏。重厚な世界観に見事にマッチした曲は思わず物語の世界に引き込まれるかのようだ。
高評価である点は特にこの部分であると思う。
一方で不満なのが脚本。主人公の女の子はすぐにキレるトラブルメーカーで、冒頭では部活の試合で問題行動を起こす。
しかしそれが伏線となることはなかった。海と空の二人の男の子とのふれあいにしても激しい喧嘩をすることもなく素直に打ち解けていく。
その二人との不思議な体験によって主人公に心の変化や成長と言ったものが特に無いため、作品の主題が何なのか非常に分かりづらいものとなってしまった。
映像から推測するに、海は母なるものの象徴で生命の誕生や神秘と言った抽象的な表現が主題だろうと感じた。これはやはり男性か女性かで感受性の差があるため、美しいものに感動するのは女性の方が多い。また、自らの出産の経験から言葉には言い表わせられない感動を映像から受け取ることができるのだと思う。
もしくは美大に通う学生など芸術家肌の人だ。映像からはアニメーターの美への探求心がひしひしと伝わってくる。
作品に何を求めるかによるだろうが、男性目線だと物語の主題を論理的に求めるため、このような抽象的な映像が続く映画は何が言いたいのか分からない印象を受ける。
それは会話にオチを求めるかどうかといった男女差とよく似ている。
恐らく、この作品は主人公の女の子やその周りの少年に感情移入するのではなく、母親目線で登場人物全体を俯瞰するような立ち位置で見るような作りになっているのではないか。
主婦として家事をしている最中に、子供は学校での生活はどうか、旦那は職場でどうか、と言った普段見えない部分をこの映画を観ることで共感を得られるのかもしれない。
セールス的な観点でも6月は大型連休が無く、映画館は平日の集客にどうしても主婦層を頼りにせざるを得ないだろう。そういう意味でもこの時期にこのような作品が登場し話題を集めているのも納得できる。
米津玄師とか要らなかったのに
きっと原作に惚れ込んだ監督やそのスタッフ
は、そのまま五十嵐大介の世界を表現したかっただろうに、商業映画として成り立たせるには、少女の成長物語としてのジャンルにねじ込むしかなかったのだろう。
アートスティク要素に伯をつけようとして選んだ米津玄師?は、五十嵐大介作品全て読んだのかな?面白いよね、の重めなセリフを集めた詩に過ぎない。
原作でさえ、ほんの少し入れたそのおべっか要素が、映画ではさらに邪魔をして、この作品の賛否に繋げているのではないか。
本来なら、人間としての宇宙へのスイッチを入れれる程に理を解説してくれた原作が、
映画では、エンディングにもなってまだ
何故自分が?などど呟くルカに違和感しかなく。
よって、あのような世界の宇宙の理を体感してもまだ友達にちゃんと謝れるかどうかレベルの主人公が、原作にはもうそぐわない。
海、空、宇宙、命、誕生、
それだけの部分を繋いだ映画なら、私DVD買います。
だって、私も命の宇宙トリップできたもの。
ちんけな少女の物語、要らないです。
申し訳無いけど、芦田愛菜の良い子感では、原作のルカが開いた宇宙には到達できません。
そして、アングラードの天才少年の成人感、あの声では表せてないです。
そして一番は、ジムの声が田中泯。
田中泯大好き。だけど、ジムの声では絶対無い。
なぜ白髪でハゲ登頂で、ジムを初老感だしたキャスティングしたんでしょう?
なのにわりと若めって言うのがジムの魅力だと思っていたのに!
声でいうと、内野聖陽辺りに頑張ってもらいたかった。
それでも、
海、宇宙の描写は圧巻で、
でも一番は
ソラを探しに行き着いた町の描写。
朽ち果てて、まだ住んでるの?もう誰もいないの?って立ち止まりたくなる街並みは、
一番圧巻でした。
五十嵐大介好きに
難しいストーリー
五十嵐さんの作品では、はなしっぱなし、そらトびタマシイのあたりの作品が好き。海獣の子供の原作は、はじめのうちだけ読んでいたので、最後どうなったかは知らなかった。
映像は素晴らしいと思った。五十嵐大介の独特な画風、世界観を最新のCG技術を駆使してできるだけ再現しようとしている。
自然の雑多さ、わびさび、空気感、食べ物へのこだわりが大事にされている。
作品全体の評価は難しい。少なくとも僕は大きく感動できなかった。人によってはすごくはまるのかもしれない。
五十嵐さんの作風は、既存の漫画の価値観にはまらないところが魅力と思っているが、本作はメジャー作品になろうとして結局なれなかった感じにみえてしまう。
後半の展開は意味不明で、結局「祭り」とはなんだったのかわからないまま。原作を読めば解明できるのだろうか? 最後がわけわかんなくなるところは2001年宇宙の旅に似ているように思えるが、2001年の方は、スターチャイルドという謎を提示している分、まだ考える対象がある。海獣〜では結局何も変わっていないように見えるので、結局この一連の事件はなんだったのか、という感想になってしまう。
理屈でなく感じろ、的な作品であることは間違いないが、にしてはストーリーの核心部分を結局言葉で説明してるかんじで、むしろ理屈っぽく見えてしまう。
隕石が精子で、海が卵子である、というのを言葉ではなく映像で表現してほしかった。
科学とか言葉では人は宇宙全体を理解できない、ということが本作のテーマの一つだと思うが、ダークマター、ダークエネルギーの話とか、DNAや原子のイメージとか、超深海の生物のイメージとか、逆説的に我々のもつ宇宙のイメージというのは、結局科学の知見や視点を根拠にせざるを得ないんだな、ともやもやして、変なところで冷静になってしまった。
序盤の友達を怪我させてしまったところ、「私は悪く無いのに」という気持ち、がストーリーにどう絡むのか気になっていたが、最後に体裁だけ伏線回収した感じになってしまってるよう…。
映像はとにかく良かった。映画化に向いた原作は他にもたくさんあると思うので、これからも五十嵐作品が映画化していってほしい。
異世界トラベルしたあとに主人公が成長してる話
江ノ島水族館のような気がするけど、海は、めちゃくちゃきれいでサンゴ有るし、南の魚が居るし伊勢エビも緑色の南海だったから特定できなかった。
あとは、海君と空君と研究者が導いていくんだけど、
何度も「これ実際にやってたら死んでる。何十回も死んでる。命がいくつあっても足らない」シーンがありました。
始まりの頃に水族館の黒黄色黒黄色パイプに頭ぶつけて見ただけの幻覚なのかなあ。
空君が先に消えて海君と主人公がクジラの中で星のかけらのやりとりをし。
クジラのビジョンが見えたり、銀河そのものになったり、流れ星のかけらをめぐって海の生き物が集まってて。
地球が子宮、流れ星は精子。
人は星で銀河で宇宙で、みんな生きている同じもの。
宗教的だった。
両親は飲んだくれの母と水族館で働く父で、桃を食べたら赤ちゃんができちゃう。エッチシーン無し。
海君も消えて
主人公だけ海に漂うところを両親が保護。
部活の仲の悪い子供と仲直り。
最後のシーンで1年後成長したお姉ちゃんになる。
人は自分のことも宇宙のことも分かっていない。
命や文化は受け継ぐのが綺麗だとおもわないかい。
世界はときどき異世界に切り替わりますよ。
信じる信じないはあなたに任せられています。
あなたが大切だと思う物やことは、相手には通じませんが、相手が大事にしていることに気づけたらステキな家族になれます。
絵と音楽は素晴らしいo(^o^)o
このクオリティで、他の作品を見たい。
と言うのが、この作品の個人評価
この映画のキーワードの
本当に伝えたい事は、言葉では伝わらない..
と言う言葉に、自ら甘えてませんか?
色々説明不足で支離滅裂な印象です。
原作を読めば、印象は変わるのでしょうか?
コミュニケーションは、伝える努力や気持ちが無ければ、相手に届かないと思う。
この映画には、それらが無いかな(^-^;
綺麗な映像を観れた
レビューを見ると難しいかな…と思いましたが、綺麗な映像を見せたくて小学生の子供ふたり連れで観に行きました。(小1と小4)
ストーリーは大人でもよく分からない部分が多いですが、とにかく海中の映像が綺麗なので、観た後に夢に出そうなくらい残ります。
小1の娘も途中飽きた様子でしたが、直後に感想を聞くと
「面白かった!どうなるのかな、、と思った!」と言っていました。
これでストーリーがもっと大人も分かるようならもっと良いと思いますが、きっと原作も難しいのだろうなと思うので、仕方ないのかなと思います。
Webで1巻だけ試し読みできたので読んでみましたが、原作では鯨のソングの音がないのでショックを受けたルカの心情が分かりにくいですが、映画では音があるので、よく再現できているし、自分には漫画より分かり易い部分でした。
原作を読んでないので分かりませんが、
なぜルカが選ばれたゲストなのか、
なぜルカとウミ・ソラ達が似ている匂いがあるのか
がもっとこちらに伝わるといいなと思いました。
あとは
どっぷりと夢のように綺麗な海の中に
いるような時間を味わえます。
うん
評価低いの知ってて、でも観たいと思って観てきました。
原作知らないけどレビューします。
内容はどこが悪かったんだろう?
個人的に残念だったとこ
・海は宇宙を孕むとか精子とか、人間は宇宙とか何回も言わなくていいよ、しつこい
・いきなりのキスシーン
・海が隕石食べるシーン、エグイ
・オチがすっきりしない、信じて待つって何を信じるって話だっけ?
・米津さんのED、ようつべPVで観て素晴らしいと思ったのに、映画では椅子!?って拍子抜けした、ハイビスカスは良かったけど
こんな素晴らしい曲付けてもらったのに映像ないんかいって憤怒
・母子家庭で(あれ離婚してたよね?)二子めはクソ親で胸糞
原作も胸糞なのかな?
叩かれすぎてるから擁護しようと思って何がダメだったのか書き出してみたらダメダメだったわw
でも擁護したいから☆5(内訳は曲が☆5ってことで)
絵は素敵、ほんひどい
ほんがひどい、ストーリーがむちゃくちゃ、アニメだから片っ端からなんでもありじゃない。
ファンタジーと現実味の境目をしっかりだして欲しい。絵がすごい。ラストの20分くらいでメディア芸術とかだしたほうがいいくさい、
原作好きだと結構きついかも?
もともと原作も難しいほう?なので、正直原作知らない方がそのまま見れると思います。
なんというか分厚い原作5巻を2時間以内にまとめるのは無理あったよなっていう印象。
個人的にここ大事って部分がすべからく端折られていたので余計にそう感じたのかも。
端折られるのはしょうがないけど登場人物の役割変わってるのがなぁ。
あと端折られすぎててみんな言動が唐突な感じが否めない。
微妙にグロっぽいところ所(口から水)とかは色々アウトだったんでしょう。キレイな表現に置き換えられていました。
終盤のシーンは正直「えええぇ〜(苦笑)」って感じでした。
この監督はこういう解釈なのねって思いながら見てましたが
どや!すごいやろ!圧倒やろ!って感じがすごくてですね。きつかったです。あとそれ特等席じゃないよねっていう。さらにルカ余計なことしてるやんっていう。
【良かったところ】
・水やクジラ、魚の表現は素晴らしい 映画オーシャンズを思い出したくらい綺麗です。
・五十嵐さんの絵柄を表現できたのは凄いの一言。魔女もアニメで見たくなりました。
・久石さんの音楽は雰囲気とぴったり
・アングラードは焼き討ちされず美少年のまま終わります。
【微妙だったところ】
・空とアングラードの棒読みっぷりが結構きつい(ミステリアスっぷりが皆無に)
・海(ocean)にまつわる証言もない
・登場人物間の確執も薄味に
・エピローグも大幅にかわってる
原作知ってる人はダイジェスト版として、
知らない人は何も考えずわからないままに
映像美と音楽を見ることをおすすめします
完全解説!
ってタイトルつけたら読んでもらえるかなぁ(希望笑)
原作も知らないでCMにつられて鑑賞しました。
こういう原作のあるのは中途半端なことを書くと
判ってないって怒られますが
映画を独立した作品として解釈するのもアリですよね。
以下はネタのバレバレです。
読むと自分で考える楽しみが減ります(笑)
ネタバレ①ウミとソラは何者か?
2人とも精霊です。
ソラは「空」ではなく「宇宙」ですね。
宇宙のどこかで爆発して消えた星の精霊
星のかけらが地球に落ちてきて一緒についてきた精霊
ウミは地球の精霊
ソラを迎えに具現化した精霊
ジュゴンに育てられたと言われているけど
学者たちはずっと成長を見ていたわけではないでしょう…?
ネタバレ②祭りとは何か?
生命を受け継ぐ儀式です。
宇宙のどこかで爆発して消えた星の命を地球が引き継ぐ儀式。
引き継いだことにより地球は新たな進化を遂げます。たぶん
ネタバレ③鯨の歌の意味は?
海の中では何千キロも歌が伝わると言われているように
宇宙空間の波動も人間以外の生物は感じることができます。
星が消えて地球の進化へと繋がる波動を鯨たちは感じたということ。
ネタバレ④ルカの役割は?
ウミは地球の精霊、ソラは消えた星の精霊
ルカは地球生命の代表ですよね。
宇宙の歌を聴けない生物が代表というのも変ですが
ソラが選んだので仕方ないです。
最初はジュゴンを選ぶ気だったのかもw
ネタバレ⑤ルカの飲み込んだモノとクライマックスの意味は?
ルカが飲みこんだのはソラの星の隕石で
それが精子の役割を果たして受精が起こります。
できた子供は新しい星か?
地球の新たな生命エネルギーか?
そのへんは私にも分かりません。
ネタバレ⑥そもそもこれは何の話か?
生命輪廻の話です。
生命には星も含まれます。
生と死は対極にあるのではなく繋がっているという話。
また、虫も鯨も人間も星も同じ輪の中に居るという話です。
ネタバレ⑦最後のシーンの意味は?
子守唄を思い出したのは
人間も鯨ほどではないが星の波動を伝えているということ。
(歌は波動の一部だというようなセリフあり)
人の命も繋がっているという意味でもあります。
最後のへその緒を切るシーンで
「生命が切れる音がした」というのは
母と一体であった生命が切れることによって独立した生命となり
また次に続くという意味です。
ソラの星の生命が消えて新たな星の生命になったように。
⑧私の不満
生命輪廻の話はいいですが人間もそこに入れて良いのか疑問です。
この漫画が出た頃より人間は傲慢になっていませんか?
海の海洋プラスチック汚染の問題とか。
生命のリサイクルという希望的な話に古めかしさを感じました。
⑨私の見るべきところ
アニメーターとって最も挑戦するべきは海の表現です。
ポニョはジブリの大きな挑戦でしたが
今作の挑戦は見事に成功していると思います。
雨が魚に変わるところとか
鯨が海に落ちるところとか素晴らしい表現です。
新海監督が雨をテーマに
湯浅監督が波をテーマにしているところも同じで
監督のテーマは生命輪廻ではなく「海」だったのだと思います。
その点でこの映画は大成功です。
⑩作品を解説するということ
自分の考えた解釈が検討はずれでないのか?
確認するために他の人の解釈を読みたいのですが語ってる人があまりいません。
なら、自分が言いたい放題言ってみるのもありかな?
って偉そうに書いてみました。
判ってねぇなあ!って思われる方はどうか大目に見てください。
断定して書くのって勇気がいるのですから。
その勇気に免じて。
色んな楽しみ方ができる映画です。
号泣しました。
五十嵐大介さんが好きすぎて、結婚祝いに全作品を懇願し(断捨離ストなのに)、好きすぎてファンレターが書けず、生きる希望といっても良いくらいで(笑)映画化をどれだけ望んでいたか…!普段泣かないのに人生で初めて、映画開始すぐに泣くという謎の行動をとってしまい、号泣して、隣の人ごめんなさいって感じでした…(汗)
私は人が作った世界がどうにも生き辛くて、最近悩んで子を産まない選択をしたんですけど…。小さすぎる命を授かった経験もあり、その時の愛しい、世界の何かに少しだけ触れたような気持ちを思い出して、涙が勝手に出てきました。「私も大きな流れの一部なら、それもちっぽけな悩みなのかな。こんなに綺麗な世界があるなら、見せてあげたいな」と少し勇気づけられました。
心理カウンセリングで、自殺念慮がある人に、遺伝子の話をして「あなた一人の身体じゃない」と伝えることがあるそうです。私は私一人の身体のようで、遺伝子にはおびただしい生命がいる、人が、魚が泳いでいる、手の皺の1つをとっても命の軌跡がある…のだけれど、よく忘れてしまいます。
私はこんな感じで強く反応しましたが、この映画、色んな楽しみ方が出来ると思います。
「わからない」って言ってる人がたくさんいるけど、わからないことを描いてる気がするからその意見が一番正しいのかも…?(笑)
でも本当にどんな楽しみ方もありそう。というか、あんな作り込まれた情報量の多い映画、一回じゃ受け止めきれない!(笑)
風や潮や雨や土や光や緑を五感で感じられる気がして、気持ち良かったし…夏に上映最高だし、海に行きたいし、旅行きたいし…!どこを切り取っても一枚絵になる映像美、雰囲気ありすぎの、作り込まれた郷愁感のある風景、たまらない色彩…
冒険みたいなドキドキワクワク感あるし…!食べ物がやたらうまそうだから映画後に海鮮食べまくったし!!プラネタリウム感覚やヒーリング映像みたいにリラックスして安眠のために観てもいいし。久石さんも米津さんの音楽も頭から離れなくて明日早いのにカラオケ行っちゃったし。
考えさせられる面白い詩的な台詞が散りばめられているけど、漫画と違って映画は流れが早くて反芻する暇もなく、下手したら思考を宇宙に放り出されそうになる言葉が流れるように出てくるから「あっもう考えずに感じよう!」となりました(笑)
前半、静かに語るところが割りと長く続いたと感じたのですが、その静寂があったから後の盛り上がりが際立った気がしました。迫力凄かったなぁ…3Dでも観たいです。観に行こう。
映画は商業で、はっきりしたカタルシスがないと嫌な人もいると思います。ただ時間や数字や言葉で忙しなく頭を動かしている現代で、この作品は大切なんじゃないかなぁ。
私には、とても大切な作品です。DVDを買って、何度も何度も観たいです。
本当に、ありがとうございました。ずっと応援しています。
答えの必要な人は見ない方がいい映画。
幻想的アニメーション。何か答えを探しても、
今の自分には無理。そもそも答えがあるのか?
音楽と、映像を楽しむ、そして、考え、感じる。
最初から、ジュゴンに育てられた少年が出てくるところで、
理解するのはあきらめよう。
何が起こって、どうなるか、ただ見てるだけだ。
今の自分に理解できる範囲で、分かるメッセージがあるのかぐらいか?
実際、子供が生まれる事自体が、めちゃくちゃ不思議な現象なんだぜ?
知識があるから、なんとなくわかってる、
気分になってるだけだから、うぬぼれない方がいい。
暗黒物質が、世界の9割で、世の中わからない事だらけ
っていう事だけわかってる。
だって、好きな人と話したり、目線が合っただけで
ドキドキしちゃうのは、当たり前の様であるが、
ある意味でとっても不思議だ。
魚は、群れで行動するのは、見たらわかる。
でも、言葉はない。
クジラは、ミュージックで話す。
ジュゴンは?
ヒトは言葉で話す。でも、言葉が違うとわからない。
それでも、笑ってるのはわかる。
なんで、怒った顔してるのが、笑ってる意味となる
人種はいないんだ?
犬だって、笑う?そう見えるだけ?
でも、怒って顔の犬は、確実に怒ってる顔だなー?
そんなこんなでで、宇宙ってどうして出来たの?
まで考えると、なんにもわかってない。
ただ、後から得た知識でわかったつもりになってるだけ。
最後に、質問。
へその緒って、結んでおいて切ったんだけど、
他の動物はそんな事しないで、自然に生まれるだけだね。
切らないと、どうなる?自然に切れちゃうの?
無理に切れると死んじゃうの?
あー不思議でわからない事だらけの映画。
なんでこ~なっちゃうの
傑作と言われている原作を技術のあるプロダクションが映像するということで、ものすごく期待をしていました。
どうして~
どうしてこうなってしまったの~
映像のクオリティはとんでもない。そこに文句をつける人はきっと誰もいないでしょう。風景の雰囲気ある色味、鮮やかなタチアオイの赤、とれたての魚のようにきらめく瞳、それらの美しさや繊細・緻密な線が寄り集まって大胆な絵柄になり画面いっぱいにこちらを飲み込むように動いていくことの美しさはこの映画唯一のものです。音響も迫力があり、見るのであればぜひ映画館の大きなスクリーンで見ることをおすすめしたいです。
ただ、その映像自体のすごさを支えるほどにはこの作品の世界観に入り込む要素がないんです。
映像がすごければすごい分、その重みを受け止められるほどの背骨がないというか。作品の世界に気持ちが入り切れず、ただただすごい映像素材集を他人事のまま見せられているようで。
頭で考えるより大きなテーマを感じるタイプの映画なのだとは思います。
海がすべてのはじまり、すべてがおなじ生であること、はじまりから生まれた子供、その死とあらたな誕生、祭。
でも、すべての表現が直接的・記号的すぎるから、感じる前に邪魔してくるんですよ。もっと曖昧でいいのに。
くじらに呑まれてからのルカと海のくだりとか「見てください!わかりますか!?これ!なんと受精を表現してるんですよお~~!」って言われてるみたい。もっと…あるだろ?!?!アニメーションなんだから!どれだけでも自由に描けるのに!なんならそのあと細胞が分裂するアニメーションで卒倒しましたよねそのまますぎて!もっと別の表現なかったすか?!?!生命の誕生とか!そういうやつをあらわすのに!!!???
なんかとにかく原作から削れなかった名残みたいな意味深さをにおわせてくるのほんと邪魔でした。ジムが会っていた軍人っぽい人が海と空を利用するしないのくだりは何だったんでしょう?
あと、開幕で坂道を駆け下りてくるルカがめちゃくちゃ変な異常にグニャグニャした走り方をしてて、「これラストは絶対まっすぐ走ってくるな」と思ったんですが案の定その通りだったのも萎えました。
声優ではなく役者を起用したということは、いわゆる「アニメ的」なものより、より自然なものを作ろうとしたんじゃないかなと思うんですが、それならこういういかにもな「アニメのお約束」みたいなのをなんで過剰に入れちゃうのっていう。
役者さんを使った演技は聞き心地が良いというか、自然ですごくよかった。スタッフロールでキャストをみて驚きましたが、お父さんは稲垣吾郎さんなんですね。素晴らしかったです。
ただ、ごはんをたべるときにルカが「はむっ!」みたいな発音していて、えっなんでここ急にアニメっぽくなるの……って引きました。ちょいちょいこういうのがあるんだよ…。
あと尼神インターはもっとなんとかならなかったですか。地味に出番多いし。
見終わった後「なんかすごかったけどよくわかんなかったね」と言ってる人が周りに結構いたんですが、「よくわかんなかったけどすごかったね」じゃないところが、もうそういうことなんだよなって感じです。
他の映画にない素晴らしい部分はたくさんあります。
でも、一言で感想を言うなら名作の原作にクソダサいことしてくれやがったなという気持ち。
もっと「意味はわからんがとにかくすげ~生命感じたわ」って圧倒してほしかった。
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