海獣の子供のレビュー・感想・評価
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映像美に酔いしれよう!
「これ多分作った人もよくわかってないよねw」
スクリーンから退席するときに、他のお客さんがお友達に言っていました。
なんだかミステリアスな登場人物が意味ありげなことをたくさん言っていたけど、なんか壮大で愛とか宇宙とか生命とか記憶とかがブワーーーーってなって、あれ、結局何だったんだろう。みたいな終わり方は確かにしてます。
それは一旦置いといて、色鉛筆で描いたような線をガシガシ動かすアニメーションには圧倒されます。眉毛の書き込みすっごい。
とある学生夏休み。
なんだか懐かしい感じがする日差しと海。
トリップできます。
そしてミステリアスな設定と圧倒的水分。
流麗だし抱擁的だし、静寂も荒々しさも兼ね備えている。
そんな水の表現が素晴らしいです。
で、最後ブワーってなります。
そして、少女は一夏の体験でちょっとだけ成長するのです。
面白い。
イマジネーションが大事!
原作は未読です。
只ただ迫力の映像美に圧倒された!
主人公は、自分の事や考えている事をうまく言葉に出来ない不器用な女の子。
それと同じく、映画も詳しく説明したり、わかりやすい
セリフがたくさんあるわけではない。
宇宙や隕石や海や人間の起源。
そのうち90%は解明出来ていないことだと言う!
考えて全てを理解するというよりは、イマジネーション
で捉えるべきなのかもしれない!
説明するのが難しい代わりに映像が思い浮かぶ!
水泳選手になればいいのに・・・
ストーリーは眠気を誘うため、後半は途切れ途切れの記憶しか残ってなかった。それでも、BSのコズミックフロントのファンなので、宇宙に関することは頭の中に入ってきました。ダークマターやダークエネルギーにブラックホール。星の間になんらかの物質があることは証明されているし、ブラックホールの写真が撮られたことも今年の話題の一つでした。隕石が精子だとか言ってることも、正しいようで正しくないような。結局は海が海?ちょっと婆ちゃんの言ってることがわかりませんでした。
宇宙の始まりであるビッグバンのときには基本的な元素しか存在してなくて、星が形成されてからも衝突や隕石によって外部からの元素が持ち込まれる。地球にも同じように衝突の繰り返しがあったことから、多様な生命が誕生した・・・などと簡単に考えてますが、映像的にはそれも表していたような気がします。
さすがに銀河がいっぱい出てきたときには『ドクター・ストレンジ』かよ!と思ってもみたのですが、眠かったせいで海と空との関係がわからなくなってしまいました。いや、それよりもハンドボール部の監督に「もう来なくていいよ」と言われた時には昨日観た『泣くな赤鬼』を思い出してしまったし、相手の子がゼッケン13だったこともゴルゴを感じました・・・
うつくしい映像作品
レビューはたびたび目にしましたが、原作を読んだことがないもので、ストーリーが難解だということが気がかりでしたが、雰囲気に惹かれたため劇場に行きました。
画面にうつる全てのものに圧倒されました。繊細で耽美で、とにかくうつくしいものでした。
ストーリーについては意味が分かりませんでした。特に後半、おいてきぼりです。
それも気にならないぐらい印象的だったのは全体を通して伝わってくる、生命やいのちの壮大さです。びっくりしました。
ルカと一緒に海の中に潜り込んだような感触でした。複雑怪奇なストーリーもルカの主観だとしたら納得です。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌いと別れそうですね。私はかなり好きなのでもう一度見に行きたいです。
初めてその日のうちに原作を購入した作品です。〇〇が好きな人は見に行った方がいい!とは一概に言えませんが、劇場だから映える作品な気もします。
気になるならぜひ見に行った方がいいでしょう。
芦田愛菜うますぎませんか。稲垣吾郎もとても上手い。
原作も合わせて
原作のどこが好きかで評価は分かれると思う。
自分が好きなところはバッサリカットでちょっと不満はあるんだけど、
それを埋めてあまりある映像だから、まあ、別物として評価します。
アニメをよく見ている人ほど衝撃を受けるはず。
CGの使い方もあまり見ない斬新さ。
人の奥底に語りかけるイマジネーション映画
ある少女が夏休みにてジュゴンに育てられたという青年2人に出会い、宇宙の神秘を体験する話。
個人的に超難しくも無くて一安心😊
何億年と地球に語り継がれた記憶を元に、それを現代にてSF・イマジネーションし映像化したような作品です。
さっぱり意味が分からないと言う映画感想も分かります。我々は海から進化してきた哺乳類である人間(だと言われている)が、何億年の記憶など今の人間の頭になど入って無いのだから。
逆に好きになり解釈を求める人は大いに結構。
ただし、自己中には走らないでねって感じ。
作者の意図や解釈は宇宙の摂理に正解という訳でもないので、私的にはイマジネーション作品として捉え、否定も肯定もせず、中々興味深く鑑賞させて貰いました。
音楽業界(アルバム)にもこういうイマジネーション作品はあるので不思議でも無かったし。
皆さんが言う通り、迫力ある映像は良かった。手書きとCGの融合。映画館に行って観る価値はあります。
シロナガスクジラと泳いでみたいな〜。
米津玄師のエンドロールの歌には少しオペラ的でビックリしましたが、詞部分は共感出来ないかな。幽霊って、、、。
こんな映画をマジマジと観る中高生って偉いなぁ。
海獣賛歌の映像詩
よくぞ五十嵐大介の世界をアニメーションで再現した! 企画することすら恐ろしいそれを、見事に成し遂げたスタジオ4℃に敬服する。
その圧倒的な海中演出と背景描写は、決して過大な評価ではなく、これまでのあらゆるアニメーション史の中でも光る個性と魅力を持っている。
海中の景色は、最初は塩水に目をつけた時のゆらぎから描かれ、琉花が海の子らとの交流を重ねる毎に溶け込んでいく圧倒的な海の世界は、ナショナル・ジオグラフィックにすら絶対に描けない生命と躍動に満ちた海の世界をアニメーションの技術の粋を駆使して表現仕切っている。これだけでも本作には強烈な存在意義がある。海獣の子供以上に美しく海中世界を描いたアニメーションは、おそらくこの世に存在しないのだ。
海中だけではない、背景美術も特筆に値する。五十嵐大介独特のゆらゆらと揺れる線を絶妙に落とし込み、非常に写実的でありながらとても生命力や生活臭に満ちた情緒ある世界観を作り上げられている。それは最近アホみたいに流行っている新海誠風のパキパキの背景画よりも、遥かにずっと海辺の街の夏休みの空間に満ちる匂いや触覚や、あるいはかつての夏の日の憧憬までを描けているのだ。あぁ、こんなに江ノ島が美しく感じたことはなかった!それに中学生らしい雑然とした和室も、自宅の玄関も、アイスクリームを売る駄菓子屋も、ふべてに湿度がある!一方でタンクローリーや高速道路など、湿度を持たないものはハッキリとその輪郭が描かれ異質なものとして表現されてる点も気になった。
原作と比べかなりマイルドに、一般人向けに噛み砕かれた内容にしつつも、それでも一線は越えない塩梅で五十嵐大介ワールドを維持してるバランス感覚もなかなか良い。それでも大抵の人間にはついていけないアニメなのだろうけど、原作ではだいぶサイコパスだった琉花はずっと思春期の女子中学生っぽくなり、彼女の両親の存在感も強くなった。家庭内のぎくしゃくさも華燭されないリアリティのあるものになっていて、琉花の人間性を表現しているものの邪魔にはならないいい塩梅になっている。細かい挙動も含め、本当に女子中学生らしいキャラクターにまとめ直されてるのが素晴らしい。
もっとも、シナリオには流石に説明不足だったり適当に処理してると思ってしまな点も散見され、細かい説明など野暮なシーンが無数にあるのに(重要な存在なのに地上でも自由に空間移動しまくる海と空とか)、病院での空の科学的調査や間抜けすぎる米軍の存在、前術のような琉花のキャラクター性含めてそれなりに描写されるリアリティが噛み合ってないあたりは観ててモヤっとした。
とはいえ、陳腐な骨組みのくせに外見だけごてごてと飾り付けられた設定やシナリオのアニメばかりが持て囃される今において、そんなものよりも描きたい美とメッセージを凄まじい技巧でもって表現された、異端のようなこのアニメーション作品にたいして、自分は愛おしさを感じる。こんな作品がなくなってしまってはいけない。間違いなく流行らないけど、願わくばしっかり評価されて欲しい。
・地球は子宮。隕石は精子。水をたたえた惑星は、宇宙における生命のゆりかごである。あぁ、なんと五十嵐大介的な表現だろうか。
・スカート短いけど絶対にパンツは見せない。
・呼吸とか水圧とかそういうことは突っ込まない。
・琉花がカミキリムシ追い払う時の表情が五十嵐大介っぽくて可愛い
・空に初対面でからかわれて萌えキャラのように怒る琉花が五十嵐大介っぽくなくて可愛い
・エビめっちゃ美味そう。
・なんで外人もみんな流暢な日本語喋ってんの??
人を選ぶ映画
まず、色つかいがとてもキレイ!まるで水彩画のようにキラキラしてます。音響も細かく(作品のテーマと関係するのかな?)音楽もステキ。少年少女の触れ合いも瑞々しく爽やか。
ただし、後半に向けてストーリーが超抽象的になっていき、そこでギブする人がいるかもしれません。私はイマイチ理解できませんでしたが、ものすごくキレイだったのでなんとかオッケーです。生命の神秘というのは凄く伝わりました。主人公が謝るという陳腐なラストでないのもグッド!(エンドロールの後に続きあります)
ただし、万人向けの作品でありません。
テーマが壮大
アニメってバカに出来ないすごい作品。
自然の摂理、宇宙哲学、はたまた大きな意味で
性教育。
宇宙と人って一緒なんだなぁって、誰もがどこかで
思ってる事を映画のテーマにした感じ。
だから壮大過ぎて観る人の五感に訴える作品だと思う。
大満足の秀作
宇宙や科学関連の映像で類似テーマの作品はたくさんあるけれど、アニメで物語として完成されている作品は、たぶん、これが初めてじゃないかな?
個人的には、知っている科学ネタばかりで楽しかったし、主人公の物語も深追いしすぎていないのが良かったです。
女の子が不思議な少年と出会って大冒険のSFですが、こう書くと、たぶん勘違いする人が多いだろうとは思います。そういうのじゃないですから、この作品。
隕石ネタはもういらないかな
何でもできちゃうので。
後、この作品に限らず、アニメの人物の肌の色は、何で1色だけで塗ってあるのだろか?
肌色なら肌色だけ。のペーっとしてる。
背景はリアルだが、人物はリアルにならない。
そういうものか。
リアルな鎌倉や海岸沿いの景色、江ノ島水族館の描写に引き込まれて見始...
リアルな鎌倉や海岸沿いの景色、江ノ島水族館の描写に引き込まれて見始めました。が、どんどんストーリーは壮大になりファンタジーの世界に。今ひとつメッセージもきちんと受け取れぬまま途中ちょっと置いてきぼりを感じました。
でも、美しい絵と音楽と声優さんたちの声や話し方に癒やされて、鑑賞後は気持ちが良くなり、観てよかったと思いました。大きな水槽のある水族館に行きたくなります。あんな自由に泳げたらどんなに良いでしょうか。
もう一度観て、今度はもう少しストーリーを追うことに集中しようと思いました。
視点が高く、視野は限りなく広い
最近、鑑賞すべき映画を選別する際に、大手レビューサイト(ここも含めて)の評価を参照する癖がついてしまっています。
駄作に出会うことを事前に回避する方法論としては時間とお小遣いの節約という意味で大変効率的と思い込んでいましたが、この作品はそのメソッドでは出会えなかっただろうことを思うに、今後は根本的に考え直すしか他ないと思いました。
会社帰りの偶然の思いつきでの鑑賞であったけど、こんなとんでもない作品とは思いませんでした。
表題にある通り、この作品は私たちが日常見る世界とはまるで視点や視野が違っていて私も含めて、普段ぼーっと生きている感度の鈍い人間にとっては受け入れ難く、最初は理解することは大変困難と思います。
しかし物語が進行するにつれ、まさに波に洗われ風に吹かれているうちに自然と塵やゴミが除去されて、感度が高まります。目や耳だけじゃなくて身体全体が受容体として機能し始めるイメージです。
鑑賞後、なんともいえないホカホカした感じが持続したのが記憶に新しいです。
皆に観ていただきたいのだけど「1つの問いに対し、たったひとつの正解しかない」・・・という価値観を持つ方には正直おすすめ出来ないかなと思います。なぜなら、冒頭から1000の答えを雄弁に歌っている様な作品だからです。
最後に。私はゲストとして末席を汚せて本当に幸せです。
では。
感じる映画
考えるのではなく感じる映画だと思った。頭を経由せず、まずは素直に心で受け止めめた方がいい。でないと壮大な世界観、宇宙観に圧倒されてしまう。何度か繰り返し観たら、少しは考えることができるかもしれない。
そして、絶対的に映像が美しい。後方の席で観たことを後悔させられる映画ってそうそうない。視野全体がスクリーンで埋まるような前方の席で観なおしたい。視覚でも圧倒されるはず。
有名俳優さんたちが声をあてていることでも話題の映画だけど、そんなことは途中から忘れていた。そのくらい、内容についていくのに必死にさせられる。
何はともあれ、仕事帰りの疲れた頭と心と体で観るべき映画ではなかった。もう一度、ちゃんと観直したいと思う。
観るたびに星☆が増えていく映画だと思うので、初見での評価は3.5にしておく。
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