海獣の子供のレビュー・感想・評価
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うん
評価低いの知ってて、でも観たいと思って観てきました。
原作知らないけどレビューします。
内容はどこが悪かったんだろう?
個人的に残念だったとこ
・海は宇宙を孕むとか精子とか、人間は宇宙とか何回も言わなくていいよ、しつこい
・いきなりのキスシーン
・海が隕石食べるシーン、エグイ
・オチがすっきりしない、信じて待つって何を信じるって話だっけ?
・米津さんのED、ようつべPVで観て素晴らしいと思ったのに、映画では椅子!?って拍子抜けした、ハイビスカスは良かったけど
こんな素晴らしい曲付けてもらったのに映像ないんかいって憤怒
・母子家庭で(あれ離婚してたよね?)二子めはクソ親で胸糞
原作も胸糞なのかな?
叩かれすぎてるから擁護しようと思って何がダメだったのか書き出してみたらダメダメだったわw
でも擁護したいから☆5(内訳は曲が☆5ってことで)
絵は素敵、ほんひどい
ほんがひどい、ストーリーがむちゃくちゃ、アニメだから片っ端からなんでもありじゃない。
ファンタジーと現実味の境目をしっかりだして欲しい。絵がすごい。ラストの20分くらいでメディア芸術とかだしたほうがいいくさい、
海獣賛歌の映像詩
よくぞ五十嵐大介の世界をアニメーションで再現した! 企画することすら恐ろしいそれを、見事に成し遂げたスタジオ4℃に敬服する。
その圧倒的な海中演出と背景描写は、決して過大な評価ではなく、これまでのあらゆるアニメーション史の中でも光る個性と魅力を持っている。
海中の景色は、最初は塩水に目をつけた時のゆらぎから描かれ、琉花が海の子らとの交流を重ねる毎に溶け込んでいく圧倒的な海の世界は、ナショナル・ジオグラフィックにすら絶対に描けない生命と躍動に満ちた海の世界をアニメーションの技術の粋を駆使して表現仕切っている。これだけでも本作には強烈な存在意義がある。海獣の子供以上に美しく海中世界を描いたアニメーションは、おそらくこの世に存在しないのだ。
海中だけではない、背景美術も特筆に値する。五十嵐大介独特のゆらゆらと揺れる線を絶妙に落とし込み、非常に写実的でありながらとても生命力や生活臭に満ちた情緒ある世界観を作り上げられている。それは最近アホみたいに流行っている新海誠風のパキパキの背景画よりも、遥かにずっと海辺の街の夏休みの空間に満ちる匂いや触覚や、あるいはかつての夏の日の憧憬までを描けているのだ。あぁ、こんなに江ノ島が美しく感じたことはなかった!それに中学生らしい雑然とした和室も、自宅の玄関も、アイスクリームを売る駄菓子屋も、ふべてに湿度がある!一方でタンクローリーや高速道路など、湿度を持たないものはハッキリとその輪郭が描かれ異質なものとして表現されてる点も気になった。
原作と比べかなりマイルドに、一般人向けに噛み砕かれた内容にしつつも、それでも一線は越えない塩梅で五十嵐大介ワールドを維持してるバランス感覚もなかなか良い。それでも大抵の人間にはついていけないアニメなのだろうけど、原作ではだいぶサイコパスだった琉花はずっと思春期の女子中学生っぽくなり、彼女の両親の存在感も強くなった。家庭内のぎくしゃくさも華燭されないリアリティのあるものになっていて、琉花の人間性を表現しているものの邪魔にはならないいい塩梅になっている。細かい挙動も含め、本当に女子中学生らしいキャラクターにまとめ直されてるのが素晴らしい。
もっとも、シナリオには流石に説明不足だったり適当に処理してると思ってしまな点も散見され、細かい説明など野暮なシーンが無数にあるのに(重要な存在なのに地上でも自由に空間移動しまくる海と空とか)、病院での空の科学的調査や間抜けすぎる米軍の存在、前術のような琉花のキャラクター性含めてそれなりに描写されるリアリティが噛み合ってないあたりは観ててモヤっとした。
とはいえ、陳腐な骨組みのくせに外見だけごてごてと飾り付けられた設定やシナリオのアニメばかりが持て囃される今において、そんなものよりも描きたい美とメッセージを凄まじい技巧でもって表現された、異端のようなこのアニメーション作品にたいして、自分は愛おしさを感じる。こんな作品がなくなってしまってはいけない。間違いなく流行らないけど、願わくばしっかり評価されて欲しい。
・地球は子宮。隕石は精子。水をたたえた惑星は、宇宙における生命のゆりかごである。あぁ、なんと五十嵐大介的な表現だろうか。
・スカート短いけど絶対にパンツは見せない。
・呼吸とか水圧とかそういうことは突っ込まない。
・琉花がカミキリムシ追い払う時の表情が五十嵐大介っぽくて可愛い
・空に初対面でからかわれて萌えキャラのように怒る琉花が五十嵐大介っぽくなくて可愛い
・エビめっちゃ美味そう。
・なんで外人もみんな流暢な日本語喋ってんの??
人を選ぶ映画
まず、色つかいがとてもキレイ!まるで水彩画のようにキラキラしてます。音響も細かく(作品のテーマと関係するのかな?)音楽もステキ。少年少女の触れ合いも瑞々しく爽やか。
ただし、後半に向けてストーリーが超抽象的になっていき、そこでギブする人がいるかもしれません。私はイマイチ理解できませんでしたが、ものすごくキレイだったのでなんとかオッケーです。生命の神秘というのは凄く伝わりました。主人公が謝るという陳腐なラストでないのもグッド!(エンドロールの後に続きあります)
ただし、万人向けの作品でありません。
テーマが壮大
アニメってバカに出来ないすごい作品。
自然の摂理、宇宙哲学、はたまた大きな意味で
性教育。
宇宙と人って一緒なんだなぁって、誰もがどこかで
思ってる事を映画のテーマにした感じ。
だから壮大過ぎて観る人の五感に訴える作品だと思う。
原作好きだと結構きついかも?
もともと原作も難しいほう?なので、正直原作知らない方がそのまま見れると思います。
なんというか分厚い原作5巻を2時間以内にまとめるのは無理あったよなっていう印象。
個人的にここ大事って部分がすべからく端折られていたので余計にそう感じたのかも。
端折られるのはしょうがないけど登場人物の役割変わってるのがなぁ。
あと端折られすぎててみんな言動が唐突な感じが否めない。
微妙にグロっぽいところ所(口から水)とかは色々アウトだったんでしょう。キレイな表現に置き換えられていました。
終盤のシーンは正直「えええぇ〜(苦笑)」って感じでした。
この監督はこういう解釈なのねって思いながら見てましたが
どや!すごいやろ!圧倒やろ!って感じがすごくてですね。きつかったです。あとそれ特等席じゃないよねっていう。さらにルカ余計なことしてるやんっていう。
【良かったところ】
・水やクジラ、魚の表現は素晴らしい 映画オーシャンズを思い出したくらい綺麗です。
・五十嵐さんの絵柄を表現できたのは凄いの一言。魔女もアニメで見たくなりました。
・久石さんの音楽は雰囲気とぴったり
・アングラードは焼き討ちされず美少年のまま終わります。
【微妙だったところ】
・空とアングラードの棒読みっぷりが結構きつい(ミステリアスっぷりが皆無に)
・海(ocean)にまつわる証言もない
・登場人物間の確執も薄味に
・エピローグも大幅にかわってる
原作知ってる人はダイジェスト版として、
知らない人は何も考えずわからないままに
映像美と音楽を見ることをおすすめします
大満足の秀作
宇宙や科学関連の映像で類似テーマの作品はたくさんあるけれど、アニメで物語として完成されている作品は、たぶん、これが初めてじゃないかな?
個人的には、知っている科学ネタばかりで楽しかったし、主人公の物語も深追いしすぎていないのが良かったです。
女の子が不思議な少年と出会って大冒険のSFですが、こう書くと、たぶん勘違いする人が多いだろうとは思います。そういうのじゃないですから、この作品。
完全解説!
ってタイトルつけたら読んでもらえるかなぁ(希望笑)
原作も知らないでCMにつられて鑑賞しました。
こういう原作のあるのは中途半端なことを書くと
判ってないって怒られますが
映画を独立した作品として解釈するのもアリですよね。
以下はネタのバレバレです。
読むと自分で考える楽しみが減ります(笑)
ネタバレ①ウミとソラは何者か?
2人とも精霊です。
ソラは「空」ではなく「宇宙」ですね。
宇宙のどこかで爆発して消えた星の精霊
星のかけらが地球に落ちてきて一緒についてきた精霊
ウミは地球の精霊
ソラを迎えに具現化した精霊
ジュゴンに育てられたと言われているけど
学者たちはずっと成長を見ていたわけではないでしょう…?
ネタバレ②祭りとは何か?
生命を受け継ぐ儀式です。
宇宙のどこかで爆発して消えた星の命を地球が引き継ぐ儀式。
引き継いだことにより地球は新たな進化を遂げます。たぶん
ネタバレ③鯨の歌の意味は?
海の中では何千キロも歌が伝わると言われているように
宇宙空間の波動も人間以外の生物は感じることができます。
星が消えて地球の進化へと繋がる波動を鯨たちは感じたということ。
ネタバレ④ルカの役割は?
ウミは地球の精霊、ソラは消えた星の精霊
ルカは地球生命の代表ですよね。
宇宙の歌を聴けない生物が代表というのも変ですが
ソラが選んだので仕方ないです。
最初はジュゴンを選ぶ気だったのかもw
ネタバレ⑤ルカの飲み込んだモノとクライマックスの意味は?
ルカが飲みこんだのはソラの星の隕石で
それが精子の役割を果たして受精が起こります。
できた子供は新しい星か?
地球の新たな生命エネルギーか?
そのへんは私にも分かりません。
ネタバレ⑥そもそもこれは何の話か?
生命輪廻の話です。
生命には星も含まれます。
生と死は対極にあるのではなく繋がっているという話。
また、虫も鯨も人間も星も同じ輪の中に居るという話です。
ネタバレ⑦最後のシーンの意味は?
子守唄を思い出したのは
人間も鯨ほどではないが星の波動を伝えているということ。
(歌は波動の一部だというようなセリフあり)
人の命も繋がっているという意味でもあります。
最後のへその緒を切るシーンで
「生命が切れる音がした」というのは
母と一体であった生命が切れることによって独立した生命となり
また次に続くという意味です。
ソラの星の生命が消えて新たな星の生命になったように。
⑧私の不満
生命輪廻の話はいいですが人間もそこに入れて良いのか疑問です。
この漫画が出た頃より人間は傲慢になっていませんか?
海の海洋プラスチック汚染の問題とか。
生命のリサイクルという希望的な話に古めかしさを感じました。
⑨私の見るべきところ
アニメーターとって最も挑戦するべきは海の表現です。
ポニョはジブリの大きな挑戦でしたが
今作の挑戦は見事に成功していると思います。
雨が魚に変わるところとか
鯨が海に落ちるところとか素晴らしい表現です。
新海監督が雨をテーマに
湯浅監督が波をテーマにしているところも同じで
監督のテーマは生命輪廻ではなく「海」だったのだと思います。
その点でこの映画は大成功です。
⑩作品を解説するということ
自分の考えた解釈が検討はずれでないのか?
確認するために他の人の解釈を読みたいのですが語ってる人があまりいません。
なら、自分が言いたい放題言ってみるのもありかな?
って偉そうに書いてみました。
判ってねぇなあ!って思われる方はどうか大目に見てください。
断定して書くのって勇気がいるのですから。
その勇気に免じて。
色んな楽しみ方ができる映画です。
号泣しました。
五十嵐大介さんが好きすぎて、結婚祝いに全作品を懇願し(断捨離ストなのに)、好きすぎてファンレターが書けず、生きる希望といっても良いくらいで(笑)映画化をどれだけ望んでいたか…!普段泣かないのに人生で初めて、映画開始すぐに泣くという謎の行動をとってしまい、号泣して、隣の人ごめんなさいって感じでした…(汗)
私は人が作った世界がどうにも生き辛くて、最近悩んで子を産まない選択をしたんですけど…。小さすぎる命を授かった経験もあり、その時の愛しい、世界の何かに少しだけ触れたような気持ちを思い出して、涙が勝手に出てきました。「私も大きな流れの一部なら、それもちっぽけな悩みなのかな。こんなに綺麗な世界があるなら、見せてあげたいな」と少し勇気づけられました。
心理カウンセリングで、自殺念慮がある人に、遺伝子の話をして「あなた一人の身体じゃない」と伝えることがあるそうです。私は私一人の身体のようで、遺伝子にはおびただしい生命がいる、人が、魚が泳いでいる、手の皺の1つをとっても命の軌跡がある…のだけれど、よく忘れてしまいます。
私はこんな感じで強く反応しましたが、この映画、色んな楽しみ方が出来ると思います。
「わからない」って言ってる人がたくさんいるけど、わからないことを描いてる気がするからその意見が一番正しいのかも…?(笑)
でも本当にどんな楽しみ方もありそう。というか、あんな作り込まれた情報量の多い映画、一回じゃ受け止めきれない!(笑)
風や潮や雨や土や光や緑を五感で感じられる気がして、気持ち良かったし…夏に上映最高だし、海に行きたいし、旅行きたいし…!どこを切り取っても一枚絵になる映像美、雰囲気ありすぎの、作り込まれた郷愁感のある風景、たまらない色彩…
冒険みたいなドキドキワクワク感あるし…!食べ物がやたらうまそうだから映画後に海鮮食べまくったし!!プラネタリウム感覚やヒーリング映像みたいにリラックスして安眠のために観てもいいし。久石さんも米津さんの音楽も頭から離れなくて明日早いのにカラオケ行っちゃったし。
考えさせられる面白い詩的な台詞が散りばめられているけど、漫画と違って映画は流れが早くて反芻する暇もなく、下手したら思考を宇宙に放り出されそうになる言葉が流れるように出てくるから「あっもう考えずに感じよう!」となりました(笑)
前半、静かに語るところが割りと長く続いたと感じたのですが、その静寂があったから後の盛り上がりが際立った気がしました。迫力凄かったなぁ…3Dでも観たいです。観に行こう。
映画は商業で、はっきりしたカタルシスがないと嫌な人もいると思います。ただ時間や数字や言葉で忙しなく頭を動かしている現代で、この作品は大切なんじゃないかなぁ。
私には、とても大切な作品です。DVDを買って、何度も何度も観たいです。
本当に、ありがとうございました。ずっと応援しています。
隕石ネタはもういらないかな
何でもできちゃうので。
後、この作品に限らず、アニメの人物の肌の色は、何で1色だけで塗ってあるのだろか?
肌色なら肌色だけ。のペーっとしてる。
背景はリアルだが、人物はリアルにならない。
そういうものか。
答えの必要な人は見ない方がいい映画。
幻想的アニメーション。何か答えを探しても、
今の自分には無理。そもそも答えがあるのか?
音楽と、映像を楽しむ、そして、考え、感じる。
最初から、ジュゴンに育てられた少年が出てくるところで、
理解するのはあきらめよう。
何が起こって、どうなるか、ただ見てるだけだ。
今の自分に理解できる範囲で、分かるメッセージがあるのかぐらいか?
実際、子供が生まれる事自体が、めちゃくちゃ不思議な現象なんだぜ?
知識があるから、なんとなくわかってる、
気分になってるだけだから、うぬぼれない方がいい。
暗黒物質が、世界の9割で、世の中わからない事だらけ
っていう事だけわかってる。
だって、好きな人と話したり、目線が合っただけで
ドキドキしちゃうのは、当たり前の様であるが、
ある意味でとっても不思議だ。
魚は、群れで行動するのは、見たらわかる。
でも、言葉はない。
クジラは、ミュージックで話す。
ジュゴンは?
ヒトは言葉で話す。でも、言葉が違うとわからない。
それでも、笑ってるのはわかる。
なんで、怒った顔してるのが、笑ってる意味となる
人種はいないんだ?
犬だって、笑う?そう見えるだけ?
でも、怒って顔の犬は、確実に怒ってる顔だなー?
そんなこんなでで、宇宙ってどうして出来たの?
まで考えると、なんにもわかってない。
ただ、後から得た知識でわかったつもりになってるだけ。
最後に、質問。
へその緒って、結んでおいて切ったんだけど、
他の動物はそんな事しないで、自然に生まれるだけだね。
切らないと、どうなる?自然に切れちゃうの?
無理に切れると死んじゃうの?
あー不思議でわからない事だらけの映画。
なんでこ~なっちゃうの
傑作と言われている原作を技術のあるプロダクションが映像するということで、ものすごく期待をしていました。
どうして~
どうしてこうなってしまったの~
映像のクオリティはとんでもない。そこに文句をつける人はきっと誰もいないでしょう。風景の雰囲気ある色味、鮮やかなタチアオイの赤、とれたての魚のようにきらめく瞳、それらの美しさや繊細・緻密な線が寄り集まって大胆な絵柄になり画面いっぱいにこちらを飲み込むように動いていくことの美しさはこの映画唯一のものです。音響も迫力があり、見るのであればぜひ映画館の大きなスクリーンで見ることをおすすめしたいです。
ただ、その映像自体のすごさを支えるほどにはこの作品の世界観に入り込む要素がないんです。
映像がすごければすごい分、その重みを受け止められるほどの背骨がないというか。作品の世界に気持ちが入り切れず、ただただすごい映像素材集を他人事のまま見せられているようで。
頭で考えるより大きなテーマを感じるタイプの映画なのだとは思います。
海がすべてのはじまり、すべてがおなじ生であること、はじまりから生まれた子供、その死とあらたな誕生、祭。
でも、すべての表現が直接的・記号的すぎるから、感じる前に邪魔してくるんですよ。もっと曖昧でいいのに。
くじらに呑まれてからのルカと海のくだりとか「見てください!わかりますか!?これ!なんと受精を表現してるんですよお~~!」って言われてるみたい。もっと…あるだろ?!?!アニメーションなんだから!どれだけでも自由に描けるのに!なんならそのあと細胞が分裂するアニメーションで卒倒しましたよねそのまますぎて!もっと別の表現なかったすか?!?!生命の誕生とか!そういうやつをあらわすのに!!!???
なんかとにかく原作から削れなかった名残みたいな意味深さをにおわせてくるのほんと邪魔でした。ジムが会っていた軍人っぽい人が海と空を利用するしないのくだりは何だったんでしょう?
あと、開幕で坂道を駆け下りてくるルカがめちゃくちゃ変な異常にグニャグニャした走り方をしてて、「これラストは絶対まっすぐ走ってくるな」と思ったんですが案の定その通りだったのも萎えました。
声優ではなく役者を起用したということは、いわゆる「アニメ的」なものより、より自然なものを作ろうとしたんじゃないかなと思うんですが、それならこういういかにもな「アニメのお約束」みたいなのをなんで過剰に入れちゃうのっていう。
役者さんを使った演技は聞き心地が良いというか、自然ですごくよかった。スタッフロールでキャストをみて驚きましたが、お父さんは稲垣吾郎さんなんですね。素晴らしかったです。
ただ、ごはんをたべるときにルカが「はむっ!」みたいな発音していて、えっなんでここ急にアニメっぽくなるの……って引きました。ちょいちょいこういうのがあるんだよ…。
あと尼神インターはもっとなんとかならなかったですか。地味に出番多いし。
見終わった後「なんかすごかったけどよくわかんなかったね」と言ってる人が周りに結構いたんですが、「よくわかんなかったけどすごかったね」じゃないところが、もうそういうことなんだよなって感じです。
他の映画にない素晴らしい部分はたくさんあります。
でも、一言で感想を言うなら名作の原作にクソダサいことしてくれやがったなという気持ち。
もっと「意味はわからんがとにかくすげ~生命感じたわ」って圧倒してほしかった。
リアルな鎌倉や海岸沿いの景色、江ノ島水族館の描写に引き込まれて見始...
リアルな鎌倉や海岸沿いの景色、江ノ島水族館の描写に引き込まれて見始めました。が、どんどんストーリーは壮大になりファンタジーの世界に。今ひとつメッセージもきちんと受け取れぬまま途中ちょっと置いてきぼりを感じました。
でも、美しい絵と音楽と声優さんたちの声や話し方に癒やされて、鑑賞後は気持ちが良くなり、観てよかったと思いました。大きな水槽のある水族館に行きたくなります。あんな自由に泳げたらどんなに良いでしょうか。
もう一度観て、今度はもう少しストーリーを追うことに集中しようと思いました。
視点が高く、視野は限りなく広い
最近、鑑賞すべき映画を選別する際に、大手レビューサイト(ここも含めて)の評価を参照する癖がついてしまっています。
駄作に出会うことを事前に回避する方法論としては時間とお小遣いの節約という意味で大変効率的と思い込んでいましたが、この作品はそのメソッドでは出会えなかっただろうことを思うに、今後は根本的に考え直すしか他ないと思いました。
会社帰りの偶然の思いつきでの鑑賞であったけど、こんなとんでもない作品とは思いませんでした。
表題にある通り、この作品は私たちが日常見る世界とはまるで視点や視野が違っていて私も含めて、普段ぼーっと生きている感度の鈍い人間にとっては受け入れ難く、最初は理解することは大変困難と思います。
しかし物語が進行するにつれ、まさに波に洗われ風に吹かれているうちに自然と塵やゴミが除去されて、感度が高まります。目や耳だけじゃなくて身体全体が受容体として機能し始めるイメージです。
鑑賞後、なんともいえないホカホカした感じが持続したのが記憶に新しいです。
皆に観ていただきたいのだけど「1つの問いに対し、たったひとつの正解しかない」・・・という価値観を持つ方には正直おすすめ出来ないかなと思います。なぜなら、冒頭から1000の答えを雄弁に歌っている様な作品だからです。
最後に。私はゲストとして末席を汚せて本当に幸せです。
では。
感じる映画
考えるのではなく感じる映画だと思った。頭を経由せず、まずは素直に心で受け止めめた方がいい。でないと壮大な世界観、宇宙観に圧倒されてしまう。何度か繰り返し観たら、少しは考えることができるかもしれない。
そして、絶対的に映像が美しい。後方の席で観たことを後悔させられる映画ってそうそうない。視野全体がスクリーンで埋まるような前方の席で観なおしたい。視覚でも圧倒されるはず。
有名俳優さんたちが声をあてていることでも話題の映画だけど、そんなことは途中から忘れていた。そのくらい、内容についていくのに必死にさせられる。
何はともあれ、仕事帰りの疲れた頭と心と体で観るべき映画ではなかった。もう一度、ちゃんと観直したいと思う。
観るたびに星☆が増えていく映画だと思うので、初見での評価は3.5にしておく。
考えるな! 感じろ!
ストーリーを深読みしながら鑑ると、脳が疲れて眠くなります
ので、気楽に映像と音を感覚的に鑑ていると、軽いトランス状態に
脳がリラックスしてやっぱり寝てしまいます。
登場人物は全体的に、キャラ立ちが弱く感情移入しづらく唯一、
ヨット乗りのおばちゃんの強烈なインパクトに、ビゥイ~~ン
ビゥイ~~ンと、魂をゆさぶられます。
主人公が体験した海中の出来事は、エンドロール後のイベントを
お祝いするお祭り騒ぎだったように感じます。
今までで最強の睡眠導入リラクセーションファンタジー映画でした。
全305件中、161~180件目を表示