「切なくて悲しくても生きていく」凪待ち Mizuhoさんの映画レビュー(感想・評価)
切なくて悲しくても生きていく
この映画を見て、涙が出ました。
切なくて悲しくても生きていくしかない、逃げたくても逃げても、明日は来るのだから…
こういう映画なら、ここで誰か助けに来るんだろうなと思っていたら、そうはいかない。
ここで立ち直るんだろうなと思っていたら、また逃げる。
どうしてそうなる?と思っても、実はそういう事がありふれた世の中の出来事何だろうなと思いました。
震災のあった街で、悲しくても辛くても前を向いて歩いていく。一言で言えば簡単だけど、でも、皆が皆そういう強さは無いのが普通なのだから
この映画は、そういうありふれた人達の中のありふれた物語の1つなのかもしれない。
ドラマチックじゃないから、気持ちが動きました。
復興は、陽のあたる場所では進んでいるかもしれない。でも、実際はまだまだだと聞く。
この映画が、そういう事にとてもリンクして泣けたのかもしれない。
香取さんのファンなので、この映画を見ました。
正直白石監督の映画も見たことの無いような私です。
でも、始まって数分でいつも知っているキラキラした香取慎吾はおらず、もがいて、苦しんで、逃げて、それでも歩いていく郁夫を見つけました。
喪失と再生。
再生はそんな生易しいものではない。苦しみの中でもがき足掻いてするものなのだと見せつけられました。
でも、最後には一筋の光が見えたような気がする、そんな映画でした。
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