「「怒り」以来 久々に良い日本映画」凪待ち 名もなき映画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
「怒り」以来 久々に良い日本映画
試写にて拝見。
ギャンブル依存症の主人公が物語を破滅に進めていくが、
競輪をただのギャンブルとしては見てない
一種のロマンと愛情が主人公から垣間見えるのがくすぐられた。
男あるあるな感覚だろう。
物語の構成がよくできていたので
とても頭のいいひとが作った映画とおもわれる。
男と東北の被災者の苦しみ様が時折リンクするが
あまり「震災・復興」のテーマにもたれかかった作品じゃなかったので抵抗なく見やすかった。
けれど、映画を見終えた観客は
誰もが被災地に思いをはせるだろう。
物語が進むほど、香取慎吾の存在感が凄みを増し
腕から背中から全身から悲哀や怒りを感じ取ることができた。
せっかくの白石監督だが、映画の規模は少々小さいようだ。
個人的には「怒り」以来のマイヒット作なので
多くの方がみることをお勧めする。
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