陽のあたる町

劇場公開日:

陽のあたる町

解説

かつては鉱山の町として栄えるも、次第に時代に置き去りにされていったジョージアの町チアトゥラの現在の姿を、圧倒的な映像美で映し出したドキュメンタリー。かつては世界で消費されるマンガンの50%を産出し、1万人もの労働者を雇用して栄えたチアトゥラだったが、ソビエト連邦の解体とともに黄金時代は終焉を迎える。ジョージアのトリビシ出身のラティ・オネリ監督が、経済の冷え込みによって人口が激減し、ゴーストタウン化が進むチアトゥラの町にカメラを向け、朽ち果てたかのような町の様子を美しい映像で切り取るとともに、豊かではない日々の中でも懸命に、そして慎ましやかに生きる人々の営みと、劣悪な環境下で労働を続ける鉱夫たちの姿をとらえた。「ジョージア映画祭 コーカサスの風」(2018年10月13~26日/東京・岩波ホール)では「陽の当たる町」のタイトルで上映。

2017年製作/104分/ジョージア・アメリカ・カタール・オランダ合作
原題または英題:Mzis qalaqi
配給:ダゲレオ出版
劇場公開日:2019年6月15日

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映画レビュー

2.0内容の乏しいシネポエム

2019年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一切説明しないという、ワイズマン風の作品であるが、「セメントの記憶」と同様、内容の乏しい映像ポエムにすぎなかった。
過疎化した町に暮らす人々を記録した、ドキュメンタリー映画とは言いがたい。監督の好むシーンだけをブツ切りにして並べただけで、人々の生き様の全体像は、浮かび上がってこないからだ。
また、廃墟に映像美を感じる人にとっても、物足りないはずだ。見所はせいぜい、映画の最後にある、列車から観た長回しの撮影くらいだろう。
ジョージアという国のローカルなイメージを感じることは難しかったし、逆に、「廃鉱山」というグローバルな普遍的問題にも届いていない映画である。

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Imperator

2.5「セメントの記憶」「アレッポ最後の男たち」といった今年観たドキュメ...

2019年6月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

「セメントの記憶」「アレッポ最後の男たち」といった今年観たドキュメンタリー映画と比較しながら観ましたが・・
町が持っているエネルギーというか熱い空気感みたいなものがこの映画には感じられない。いわゆる退廃的で町が全体がホスピスのようである。まさしく灰色の町、灰色の人生、言いえて妙。願わくは初めて観たジョージアの映画がこれじゃなかったらなと思う。

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ちゆう