「ヴァイオレットの成長日記」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン mmmさんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァイオレットの成長日記
原作は読まず、アニメで見てました。
最初は感情を知らない少女だったのに、
ここまで成長したんだなと親目線の様に感じました。
手紙を通して色々な人の感情を知り、
言葉の裏にある気持ちを理解していく。
純真無垢なヴァイオレットだからこそ、
素直に吸収していけるのかなと。
じゃあ誰がそのヴァイオレットを守ったのか、
それは弱い人間だけどその分優しさを持っている
ギルベルト少佐だと思いました。
「少佐のそばにいたい」
その一心でヴァイオレットは生きてきた。
それがいつからか少佐の最後の言葉、
「あいしてる」を知るために生きていく。
少佐が生きていて良かったと思いました。
私はギルベルトがヴァイオレットに
会えないと言った気持ちが理解できました。
自分を戒めるために
自分達が被害を与えた島で暮らし、
子供たちに教えるのは戦いでなく知識。
最初は記憶喪失で会えないのかと考えましたが、
贖罪の為とわかり、ギルベルトらしいなと納得です。
ヴァイオレットの成長に
ギルベルトも驚いたでしょう。
たくさんの人との出会いがあったからこそ成長した、
ただ原動力は少佐の言葉があったから。
ギルベルトがどう感じようと
ヴァイオレットを大切に思っていた事、
その思いはヴァイオレットに伝わっていた。
ヴァイオレットの本心が、素直な気持ちが
ギルベルト宛ての手紙には詰まっていました。
しみじみ素敵な手紙だと感じました。
手紙だからこそ伝えられる気持ち、
そして伝わる気持ち。
手紙を通して気持ちを伝える事の大切さ、
そしてヴァイオレットの成長
この2つの軸が綺麗にまとまってました。
最後のシーンは絶対ヴァイオレットで
終わらせてほしいと思ったので、
2人の約束のシーンが最後で大満足でした。
ちなみに一番グッときたシーンは、
ホッジンズの「大ばかやろう」です。
この作品をつくってくれた全ての方に感謝です。