「古典的なプリンセスの話。」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
古典的なプリンセスの話。
戦争で少佐に殺人の道具として使われきたヴァイオレットが、自動手記人形になって徐々に人の心を学んでいくアニメの劇場版。
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前作の劇場版で既にエッフェル塔の工事が始まっていて、エッフェル塔が完成すると電気が普及して手紙という文化が廃れていく予感があった通り、今作はちゃんとそれに向き合ってた。
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少年の危篤間際、電報と電話が活躍する。逆にこの映画の最後、未来パートで少女が手紙を書く。新しいもの古いものどっちもそれぞれ良いところがあって、どちらかがダメとかない。それは映画っていう文化にも言えるので、映画館と配信どっちも良い所があるから、映画館が古い文化になってしまっても私は映画館をいつまでも大好きな場所でいるよ。
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で、まぁ少佐とヴァイオレットについてなんですが、これめちゃくちゃ王道のプリンセスラブストーリーですね〜(笑)昔のディズニープリンセス見てるみたいだった。まぁ最近ディズニープリンセス戦ってばっかであんま恋愛しないもんね(笑)こういうの見たいよね(笑).
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最後も今の自分の仕事とか居場所を全部放り出して少佐のところ行くって、凄いな。まぁヴァイオレットは少佐が全てなんですけど。でも今の時代、映画とかドラマで描かれる女性って男に振り回されない強い女性が多いわけで、でも皆が皆そんな強くならなきゃいけない、働かなきゃいけないわけでもない。
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別に恋愛が全てだったら恋愛に生きればいいし、旦那さんが全てでもその人が幸せなら良いと思うよ。この映画って古い文化と新しい文化どっちも良いよねって映画だと思うから、古風な女性の生き方をしてもいいよねと受け取った。というかそう思っておく。私はヴァイオレットは少佐に囚われたままじゃなくて独り立ちして欲しかったからさ。
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そもそも少佐何歳なん?14歳の子に愛してるって普通にロリコ・・・、まぁこんなこと言うのはアニメでは野暮なんでしょうね。あとは若い男がいない島に1人少佐だけなのに、ずっと独り身って、絶対バチェラー始まるやんとか思った(笑)でも誰とも関係なくてずっとヴァイオレット思ってるって、ファンタジーだなぁ(笑).