「待ってました!」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン たすくさんの映画レビュー(感想・評価)
待ってました!
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外伝から1年。
満を持しての登場です。
開始直後に50年分の手紙の話はずるいですよ〜!
少佐は死んでいると周りは言うけれど、忘れ去ることは出来ないヴァイオレットの葛藤にどう落とし所をつけるかで、選んだ選択は個人的には好みのルートではなかったですが、それでも胸が熱くならないはずがなかった。
感情を知るためのドールとしての仕事で、関わる人々の複雑な気持ちから練り上げられるストーリーは泣かずにはいられないものだ。
一方で、我々からするとやはりどこか異質であるヴァイオレットの話は泣けはしないものの、我々に思考を与えるものだった。
だからこそ、ドールとしてのクライアントの話は無理して入れるべきだったのかと思ってしまった(もちろん自分が制作ではないので、無理したかは分からないが)。
前半で悩み悩んでつぶれそうであったのに、中盤で「はい、少佐生きてました」からの流れは少し違和感があった。
関わる感情が全く変わってしまうからだ。
ただ、言わなければいけないのは、それでも素晴らしいのがこの作品であり、繰り返し見ていく中で解釈とともに風景にまで目が向けられ、より深い味わいとなるのではないかと思っている。
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