「池松くんは堪能できるが話はよーわからん。」斬、 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
池松くんは堪能できるが話はよーわからん。
横顔の池松壮亮の鼻・唇・顎のラインが好みすぎて、結構そのラインが見える画が多くて悶えました。
そして着物のあわせから見える胸元も涎が出る感じで…
ご当人に対して送ると絶対セクハラ認定されるよこしまな気持ちをダダ洩れにしてみました。
あと声。いいわー。若さがあるのに落ち着いた低音がたまらんです。
生物・池松壮亮の美貌を味わう、その点においては100点でした。
後は、蒼井優とのなんだかよくわからないけど多分お互いむらむらしてるんやろな―っていう関わりもまあわるくないし、
侍に憧れる弟くんの若さゆえの愚直さも悪くはないと思いました。が。
主となるテーマがなんのこっちゃわからんと思いました。
あと、おそらく意図的だと思いますけど、バトルシーンでの揺れるカメラね。
酔いますし、よそ者の悪者(ということになっている)軍団のアジトで澤村と都築が戦うシーンなんて、わたしには何が写っているかもよくわからなくてね。
これも意図的なのかもしれないですが、衣装が背景の保護色過ぎて、同化して見えるので、画の中のどれが人物かもよくわかりませんで。
ゆうが凌辱されているのだけが辛うじてわかりました。絵ではなく状況から。
また、都築の2度の自慰シーンは何なんですか?あれ?いる?
や、わたしは池松くんが大好きなので、あの声を聴けていいんですけど、すけべ心を横にうっちゃると、意図が見いだせなくってね。
そして、都築の人が切れない理由も不明。まあ不明でもいいけど、
じゃあどうして動乱に身を投じようとしたのか、切れないならばなぜ剣を磨き続けるのか、「わたしも人を切れるようになりたい」という叫びは何を意味するのか、そして結局澤村を何で切ったのか。
都築は何を体現しているのかさっぱりでございまして、はまりませんでした。
現代社会と暴力の比喩だってのを後で人の評で読んだのですが、腑には落ちませんねえ。
暴力の連鎖が産む悲劇、多分村の百姓は善良ということになっている市民で、かれらに潜む悪の凡庸さや恐れという名の差別を断罪しているのだろうと思うけれど、あの舞台装置で語る意図が分かんない。
そんな感じでした。
蒼井優もよかったです。
映画館で塚本監督が書いたというクリスマスカードを来場者特典でもらいました。
おりしもクリスマスだったので、もう25日は終わりますがしばらく部屋の壁に貼っておきます。えらくかわいいイラストでなごみます。