「ファブルはサヴァン?」ザ・ファブル 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
ファブルはサヴァン?
令和初の
アクションエンターテインメント作品!!
(※たぶん…個人談)
殺しの天才『ファブル』の抜きに出た才能は
育て親のボスが言葉にしたように
はたして “ サヴァン症候群 “ の類によるもの
なのでしょうか?
● 感情の起伏は少ないが痛がる演技は出来る
● 笑いのツボは個性的だが笑うことは出来る
● 子供の頃に過ごした森や自然の情景を
ヒトに語って聞かせることは出来る
● お世辞にも上手くはないが
“ハッピーな迫力”のある絵は描ける
● お世話になったヒトに頼まれたら体をはって
救出にむかうほどの情は持ち合わせている
● 家では全裸でいても隠そうとしないが
マスクをかぶり素顔を隠して
遂行する周到な意識はある
● 多少の負傷でも眉ひとつ動かさないが
極度の猫舌!
以上のことを鑑みてファブルは
サヴァンでもアスペルガー、スペクトラム
などといった脳の機能 or 発達障害ではないでしょう。
やはり幼少期における環境や他者からの影響力で
人間の大半は出来ていると言っても過言ではないでしょう…
殺し屋のボスに育てられたら
そりゃあ殺人マシーンになるでしょうし
それ以外は経験していないから
【ふつうなこと】もよく分からないでしょうよ!
ボスに殺さずふつうの生活を送れと言われたら
〈素直に聞き“殺さず”を実行するファブル〉と
兄貴分の蛯原があれだけ忠告したのに
〈素直に聞かず下手を打つ小島〉
ファブルと小島。今回の救出ミッションで
助けた者と助けられた者の対比、ではなく
《育てた者が責任を持つ》という言葉通り
約束を守った者と
約束を破った者の対比を…
ボスとファブル
蛯原と小島 …の二組の師弟関係の対比を
物語の構造として、わたしは着目して観ていました。
以上、脳医学と環境生物学を絡めた
ファブルのキャラクター像を
理屈っぽく推察してみました。
まあ、無秩序を秩序とする暴力団は
ヒトを殺めても仁義は通す世界だから
あんな結末で手打ちになったんでしょうけど
ちょっと切なくなったり…
アクションも本作『ザ・ファブル』
最大の見どころ!
テンポよく流れる、最小限の動きで最大限の
無駄のない動き!
縦横無尽な位置関係からの痺れるような銃撃戦!
ジャッキーを思わせるアクロバティックな救出劇アクション!
限られた空間での密集した多人数による
ドタバタ感のある乱闘戦はご愛嬌!
そしてコメディとシリアスのバランス感覚!
キャスト陣も演技派・個性派粒ぞろい!
まさに令和初の
アクションエンターテインメント映画と言って
も良い作品だと思いますよ♪
わたしも【ジャッカル富岡】のギャグ!
「なんでオレもやねーん!なんでオレもやねーん!」
がツボって劇場で声を殺して笑っていました!
2019/06/21 劇場にて鑑賞