「軽く見れるスナック・ムービー」ザ・ファブル ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
軽く見れるスナック・ムービー
クリックして本文を読む
気分転換にちょうどいい映画。
岡田准一もハマっていた。
柳楽優弥は上手いな。
●オープニングのアニメはいらないな。せっかくのアクションの邪魔になってる。導入アクションの演出だけで見せきった方が良かった。
当然、作り手は「レオン」を参考に見ていると思うけど、変わった事をやりたいと思ったのか、ハマっていない。
●「響」を見た時も思ったが、特殊な才能を持ち、なおかつ葛藤を持っていない人間を主人公に据えた時、ドラマの根本をどこに置くかが問題となる。助けられる娘も、悲劇の兄弟分もバックボーンをサラリと説明するだけで感情移入出来ない。ファブルの子供時代の回想を入れて厚みを出そうとするが、中途半端だしこのキャラクターには不要だ。謎の男だから魅力がある。
となると「必殺シリーズ」みたいに毎話ドラマを引っ張るのは仕置人たちではない、その回のゲスト…という作りが良かったのではないか?山本美月のドラマを掘り下げた方がいい気がする。
●時代なのかヤクザっぽくない俳優ばっかりだった。TV局がからむとVシネ俳優は使えないのか。吉本の闇営業問題が話題だけに感慨深い。娯楽というのは毒を含む。毒を排除すれば味気のないものになる。理想と現実の矛盾をエンターティメント世界は持っている。
コメントする