「原作ファンはガッカリだけど俳優のファンは見たほうがいい」ザ・ファブル MrNさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンはガッカリだけど俳優のファンは見たほうがいい
原作のファンです。
なのでやはりどうしても原作と比較しながら見てしまいました。
結論としては、原作ファンはガッカリするので見ないほうがいいです。
好きな俳優さんが出てるよって方は是非ご覧になってください。
原作ファンとして不満がいくつかあります。
ファブルというのは一般社会にはもちろん、殺し屋ですら存在を疑う組織です。
この世にいっさいの痕跡を残さない、佐藤は原作ではそう言います。
ですが映画の佐藤はそこらへんのヤクザに動画取られるわ挙げ句気づかずにスマートフォンそのままだし目撃者は何故か殺しません。
フードの殺し屋はその目撃者を意味なく殺したので佐藤が快楽殺人者ではないと対比のつもりだったのでしょうか。
そしてファブルが映ったスマートフォンを手に入れたフード。当然バッチリ佐藤がヤクザを殺すシーンが収められています。ですが暫く探すも見つからないので、何故かやっぱり都市伝説か?なんて疑い始めます。意味がわかりません。
ヒロインが攫われるシーン。佐藤は小島が攫われたことを血の痕跡で察します。なぜかそこにあったヒロインの写真集からヒロインがそこにいて、攫われたことを察します。無理があります。
そしてヒロインを救出するシーン。原作では敵は数人だったため、手作りの銃弾で敵に立ち向かいます。しかしながら映画では敵を増やしすぎた為、手作りの銃弾では足りず、敵の拳銃(もちろん実弾)を奪って使用します。おもちゃいらないですね。
しかも、銃の腕前が何故か急に下手になってしまったようです。どんな相手にも百発百中の佐藤は、打っても打っても当たらず、至近距離から当てるので精一杯です。可哀相に。
挙げ句の果てにはヨウコが現場に勝手に参戦!もちろん顔も隠しません!今まで酒癖が悪いというシーンしかなかったヨウコに見せ場をもたせたかったのでしょうがいくらなんでもお粗末です。
原作と照らし合わせて見れば愚痴しか出ませんでしたが、俳優のアクションシーンはかっこよく、キャラも立っていました。
ですので好きな俳優さんが出てるよ!という方はきっと満足されると思うのでオススメです。原作ファンにはオススメできません。