「不安…から一転して傑作と言わせて。」クリード 炎の宿敵 みけたまさんの映画レビュー(感想・評価)
不安…から一転して傑作と言わせて。
クリックして本文を読む
前作が大傑作だっただけに公開までかなり不安だった。
監督がライアン・クーグラーから交代というのもあるし、VSドラゴの息子という設定も何だか既存ファンへの目配せというか、いかにも泣かせ設定というか…
上映開始後、アドニスが恋人にプロポーズをする際に、ロッキーから教えてもらった跪いて指輪を渡すのを練習しているシーンで、「なんだこの古いギャグセンスは…」と一気に不安が高まった。
その後もフェラデルフィアに引っ越すシーンで、住人なのか観光客なのか、ロッキーの真似で美術館の階段を登って両手を上げるところが映ったが、「それは劇中でやらないでよ…」とも思った。
…と、文句を先に書いてしまったが、その後は…いや参りました。
敵役が父を殺した男の息子ということで、贖罪やら許す・許さないだとかの話になったらやだなぁと思っていたが、そんな心配はいらなかった。
父と息子(ロッキーとアドニスの関係もそうだろう)、挫折と再起…ちゃんとロッキー、いやクリードの続編になっているじゃないか。
最後の試合のアドニス登場シーンも「そう、嫁の歌手設定はここでこそ使うもんだ‼︎」と大興奮。
しかし、ラングレンの実人生とも重なるドラゴ親子の物語の切なさにかなり肩入れしてしまったため「オレはどっちを応援すればいいんだ…」と終始心の葛藤。
そしてあの試合の幕切れときたら…
ちくしょう、大号泣だ。
その後からエンドロールまでスクリーンがぼやけて見えなかった。
コメントする