「ロッキー 長い間お疲れ様でした」クリード 炎の宿敵 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
ロッキー 長い間お疲れ様でした
自分が二十代で始まったロッキーが、主人公をその子供たちに移して続いてきたことは尊敬に値する。
そして、父たちから子世代へ、家族を支える大切さと、そこから生まれる真の強さ、身体や力だけではない心の強さまでが伝わる、というシーンまで描ききって、この長いシリーズもエンディングだろう。
そういうわけで、みなさん、観ておいた方がいいですよ。
“it‘s your time.”(お前の時代だ) という、試合後のほんの瞬間のやりとり、ロッキーの言葉が、この映画の全てではないだろうか。
2019/1/14追記
ロッキーシリーズらしく、ボクシング的には大振りのオンパレード、あり得ないパンチの連続だけど、ロッキーはこうでなくちゃ!
正直、「今は試合でも音楽でも、どれだけリアルかが重要な時代だよ」と思うのだけれど、そうでない漫画的な表現の映画も(相変わらず)なければいけないし、それでこそ切磋琢磨になるんだと思う。
思い出ばなし
ドラコが現れる「ロッキー4」 自分は26歳の時に映画館で見た。相変わらずの大振りだし、名前は出さないまでも明らかにブレジネフ書記長が試合を見に来ていて、負けそうになるとさっさと帰るし、「こんなにソ連をおとしめていいのかよ? ぶっ飛んでるな、アメリカ映画」と思って大笑いしたのを覚えている。今考えると、ベルリンの壁が壊れる3年前、1986年の映画なんだなあと理解できる。もうソ連をそんな風に扱っても大丈夫な感じがあったんだね。
おまけに、俺たちは大笑いしていたんだけど、終演後、満場の拍手が沸いてびっくりしたのも覚えている。「え、皆は感動したの? だったら笑ったりしてごめんね」と素直に反省しました。クリード2の感想見ても、「ロッキーは4が最高」という人は多いよね。