劇場公開日 2019年1月11日

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「ドラゴ親子の噛ませ犬感がやるせない」クリード 炎の宿敵 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ドラゴ親子の噛ませ犬感がやるせない

2019年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

萌える

アポロの息子アドニスが、親父を殺した相手イワン・ドラゴの息子と対戦するシリーズ第2弾。
ロッキーシリーズ好きにも胸熱続編。

息子因縁対決がメインだと思いがちですが、実は全体的に主人公アドニスの続・成長物語である。
前半は「主人公ってまだこんなに精神的に幼いっけ?」と直前になって個人的に前作を復習しなかった事を少し後悔。

また、家族愛がふんだんに取り込まれていた。これから支え合う家族愛もあれば、二度と取り戻せない家族愛もあり。

プライベートネタとして、ジルベスタースタローンと色々あったブリジット・ニールセンの登場にはビックリしました。(ニールセンはイワン・ドラゴの元妻役で再登場。スタローンはロッキー4時代にニールセンの為に売れない頃から苦楽を共にして来た前妻と離婚。その後ニールセンと再婚したが、彼女が浮気し一年半で再離婚。二度の離婚による資産分担など色々あり、当時全財産の殆どを失う。)

ラストへのアドニス・トレーニングシーンはカッコ良く体の仕上がりも見事。しかし、試合への作戦や効果に上手く伝わっていない様な気がします。

考えさせられたのは最後の試合。スカッとするよりかは何だか虚しさが残る試合に。結果は分かっちゃいたけどドラゴ家を観ていると、完全な咬ませ犬に感じる部分もあり、何だかやるせない気分になりました。(まぁ、それが今回のウリなのだが少しはドラゴ親子の結末考えてやれよ的。)

今回、ロッキー4のネタ&俳優陣に頼り過ぎた感がありました。途中ウトウトなりそうな部分もある。前作が良過ぎた為、期待よりは低くこの星評価。

巫女雷男