「愛するもののために戦う!!」クリード 炎の宿敵 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
愛するもののために戦う!!
とにかくもう、全てが凄かった!
ボクシング映画を甘くみてました。
ごめんなさい…。
こんなにも凄まじい、命の掛け合いが待っているとは思いもしませんでした。
良い意味で期待を裏切られた素晴らしい映画でした。
まずは、音響の迫力に圧巻!
クリードの打ち込むパンチの音が、場内に振動を伝えて、私の心臓を鷲掴みにされました!
ドラゴとクリードの試合では、1ラウンド1ラウンドが命がけの戦いに手に汗握りました!
そのあまりの迫力は、息継ぎするのを忘れてしまいそうになるほど…。
ロッキーのライバルからのパンチは、想像以上に深く重く、そのエネルギーに根負けしてしまいそうになるほど…!
王者クリードの力をしても、全く歯が立たない試合に、心身ともに打ちのめされました。
そんな大ダメージを救ってくれたのが愛する奥様。
やはり、ボクシングのようなメンタル重視の戦いには、支えてくれる人がいることが大切ですよね。
愛する妻と、愛しい我が子。
大切な存在がいるからこそ、負けられないという気持ちは本当によく分かります…。
対するライバルのドラゴは、コーチの積年の恨みを晴らすべく、一人果敢に向かって行きます。
コーチの期待を背負い、リングに向かう姿は、どこか孤独で寂しそう…。
背負う家族がいるクリードと、孤独に戦うドラゴ。
どちらも、ボクシングに対する決意は同じですが、それを支えてくれる人数が圧倒的に違ったみたい。
ロッキーがエイドリアンの愛の力で勝利したように、グリードも妻と子の力に救われます。
ラスト5分の試合の間は、試写会の会場が息を飲む音さえも出せないほどの静寂。
気がついたら、彼らのパンチの音だけが響き渡り、涙を流す人さえも…。
あの感動のラストは、しばらく残像が頭から離れないことでしょう。
実は、ロッキーをちゃんと見た事がない私ですが…(笑)
ロッキーを知らなくても、とっても楽しめました!
時代を超えて、おじいちゃんになってしまったロッキー。
でも、今度は彼の後継者として、クリードがこれからも王者として防衛を続けてくれると信じています!