愛がなんだのレビュー・感想・評価
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都合の良い女⁉️
以前に観て、何だこれ?という感想。
テルコはマモルが好きでたまらない。
「やらせて。」と言われれば何の躊躇もなく⁉️
目の前に大事な就職の話があってもマモルの電話一本で途中で帰る。
テルコは普通の女性、いや、違うか、マモルのことに関しては。好きなマモルに呼ばれれば期待して馳せ参じ、奈落に落とされる繰り返し。めげない。落ち込んでもマモルが誘って来れば回復。健気というより、アホちゃうかな?と思う自分。
マモルは、テルコを都合のいいセフレに位置付けている。わかると思うけどなぁ。
バーベキュー美味しそうだけど、
仲原可哀想だなぁ。
すみれは仲原に、陽子に尽くす様をけなす、
黙って聞くマモル、
すみれに質問されてお互いがいいならいいんじゃない。と。ちょっとギクシャク、
自分のこと言われているかと。
すみれは、テルコのマモルへの気持ちを探りつつマモルをけなす。内心喜ぶテルコ。
仲原、葉子を忘れよう。と。
愛ってなんだろう?
愛がなんだ、
マモルからテルコに一方的な別れ。
すみれへの気持ちをとうとうと言う。
ほんま、鈍いヤツ、
だから、すみれにも本気で相手にされないんだ。
葉子から電話で、テルコにしていることイカれていると言われた、から別れる、と。
嫌と直接言われないとわからない。
会うのやめよう。
テルコはテルコでマモルをもう好きじゃないと言う。自惚れないで、と。
マモル、早とちりか!俺バカだなぁ。ほんま。
仲原の個展に葉子行く。これが女心か。
すみれマモルとWデート?にテルコはオシャレして行く。これも女心か。イケメン神林が来る。
風呂やから飼育員?謎?
仲原とテルコの会話良し。
ほんま愛ってなんだ❗️
クズなのはヒロインの方でした
ジャケと予告から『クズ男にボロボロに振り回された後、女としても人として一皮剥ける』みたいな展開を予想して勝手に高まっていましたが、
それを実現していたのは若葉竜也が演じる脇役の中原くんだけでした。
総じてこの中原くんのシーンは全て良かった
オドオドした優しい内気な青年が、恋とも愛とも呼べぬ得体の知れない沼でもがいている様を生々しく感じれた
一方ヒロインのテルコには嫌悪感を抱いた。
自分の弱さと向き合う事から逃げているように見えて
人としての魅力が無いし、応援できない。
途中から"お前はどうでもええわ"と思って見てしまった
ステレオタイプな陽キャの描き方も違和感だったし、あのポジションに江口のりこをキャスティングしてる所もも何か違うなぁって感じがしたし、
ディテールの浅い感じがちょっと無理でした…
恋愛の非対称性と暴力性
恋愛の非対称性や暴力性が描かれた作品。
中原くんが葉子に会わないようにすると言った時にテルコはフラストレーションいっぱいで、まるで鏡を見ているようだ。あのシーンはかなりハッとさせられた。
中原くんが唾を吐いて去っていくのが好きだ。
その後テルコは葉子にも怒る、父親と同じことをしているという。
葉子がマモちゃんに電話して、マモちゃんもテルコに会うのをやめようという。
それでもテルコは好きでないということにしてマモちゃんとなんとかあえるよう振る舞っていく。
自分以外の恋愛の非対称性・暴力性を目にするとストレスに感じるが、自分の恋愛の非対称性・暴力性は自然なものとして受け入れられているということが見えた。
これはかなり重要なことで、この映画を見ている私たちも、非対称性・暴力性をもっているんだ。自分の恋愛を見つめ直すきっかけになるような映画だ。素晴らしい作品だと思った。
今泉力哉監督の映画は食事のシーンがたくさんあって細かい工夫にヒリヒリさせられる。今回は味噌煮込みうどんとか湯葉とか。
これはなんだ?
現代日本の中では、成田凌はとてもカッコよくて
岸井ゆきのはバツグンに魅力的であると思う。
でも、この映画の中ではそこを平凡な人間であるように
こちらが、置き換えてみなければ話がつながらない変な映画。
この現実社会では、こんな訳がなくて
なに一つリアルが存在しない。
あまりにもリアルでも冷めるが、ここまで現実と乖離してても冷めるんだと
気づかされました。
Netflixに関しては説明文の1つめで
「さえないマモルと出会い、恋に落ちたテルコ」
となっている。んなわけない。
成田凌は、どんな時でもさえている。
何をしてても、バキバキにさえてる。
江口のりこも、さすがにあそこまで魅力なく描かれたら
誰も好きにならない。
あれは、ただのさえないババアだ。
素晴らしい身体性を持つ江口のりこの良いシーンが
登場時に1つでもあればと思う。
と、言ったように脳内で補完しないといけない
めんどくさい行為が必要になり
この1次情報だけでは成立していないと感じる映画。
キャスティングに問題がある。
幸せになりたいっすね
主体性がない不埒な関係
岸井ゆきの扮する山田テルコは、あるパーティーで知り合った成田凌扮するマモルの事が好きで、呼び出されるままに付き合っていた。しかしある飲み会でテルコはマモルから江口のりこ扮するすみれを紹介され3人で会う事もしばしばあった。
途中からイライラし始めたが何とか最後まで観終わった。テルコは28歳と言う設定ながらまあ何とも主体性がなく不埒な関係を続けており、他の登場人物も似たような感じで、今どきは皆責任感もなくこんなものかなとあきれるばかりだったね。人生挫折の繰り返しもあり進歩なり成長していくものだが、いくら好きな人でも自分を向いてくれなければ悟って次へ行くべきであろう。若葉竜也扮するナカハラが個展を開いたところで少しは救われるもののまた振り出しに戻りそうだったな。結構レビューの評価が高かったが、全く理解出来ないね。
恋愛においての上下関係
鑑賞後の気持ち
これが現実なのか。嫌だな。
鑑賞後の心の変化
好きな人を好きでいようと思った。
鑑賞後の行動の変化
好きじゃない人からの好意はキッパリ断る。
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
最後のそれぞれが自分の好きな人と自分を好きな人を見るシーン
どこまでも
どこまでも不器用な2人がいる。
好きな人の好きな人は、自分ではない。
それでもその人に近づきたくて、尽くしてしまう。
そんな自分がそれでいいんだと納得させている。
けれども、それがいい事ではないと薄々気づきながらも戻れないでいる。
「寂しい時ってあるの?」
「最初だけ。あとは、自分が大好きだから」
このセリフがものすごく響いた。
「幸せになりたいですね」
仲原が去り際言ったセリフもとても良かったです。
悲しいと切なさを描かれているけど、この風景でどこでもあるようでどこまでも続いているんだなと感じる作品でした。
主演の岸井ゆきのさんの演技がとても素晴らしかった
愛がなんだ
面白かったと思う。面白かったと思ったんだと思う。でもなんだか引っかかる。
これだけは言いたい。こちら側(客)がわかっている嘘ほど心を揺さぶるものはないと思う。嘘をついていることを知っている。しかも、その嘘は他人を騙すと同時に自分を騙す。
これに関しては面白い。メモしておくべきテクニックだと思った。応用も効く。
ただ、映像的な面白さを、映画としての表現をあまりにも無視し続けているのに、僕は違和感を感じるのだろう。ただ写しているだけ。変だと思われないような構図で。そういう作風だし、その大胆さはすごいと思うけど、僕の好きなものではないと思った。好きだと思いたくないだけなのかもしれないけど。
それから、この映画はよく言う「考えさせられる系」の映画だ。僕はもしかしたらこの「考えさせられる系」の映画は好きじゃないのかもしれない。確かに見終わった後の余韻や、見ている時の確かに…と思う気持ち、共感。心地いいと思う時もある。そう考えている自分が好きになっている感覚。しかしこの映画はそれがあまりにも多すぎて、常に考えながら映画を見ることになる。それはそれで、観客の思考を動かす方法論として完璧なのだが、僕は映画を見て脳を動かすよりも、心を動かしたい。自分の感情を爆発させたい。そう言う体験がしたいのかなと思った。
そう言う意味で言うと、切ないシーンがいつくもあった。身勝手な男に振り回されるシーン。何気ない一言で大ダメージを負うシーン。これが見たい。この体験は、何度も何度も食らってもいい。感情が暴れる体験。それが散りばめられていたのかすごく良かったし、心地よかった。
哲学的な映画はダメなのかもしれない。「愛とは?」を問う映画。人気が出る理由もわかる。だって誰しも一度は悩んだことがあることだからだ。しかし、誰に言うわけでもなく、心にしまっている自分の中のモヤモヤ。人に話しても、うまく伝わらないし、本質的に理解できる人間は自分しかいない。その孤独感。それを見事に物語として映像として「そうやって悩んでいるのは君だけじゃないよ」って教えてくれる。そんなところに惹かれるのだろう。
しかし、なぜこの映画が最終的に面白かったと思ったかと言うと、今まで見たことがないような、目新しさ、斬新さ。まさに「驚き」があったからだ。ここまで会話劇だけで喜怒哀楽を見せるものも斬新だし、最後のクレジットの出し方、不必要に見えて実は全部必要な一つ一つの台詞。見たことあるようで見たことない。僕はこの手の映画が大好きだ。
人の弱いところが見えたかどうか。とても見えた。全員弱い。欠点だらけ。だけど、それに気づいていないのがいい。自分の欠点は客観的に見れないという本質的なところ。そこに共感する。誰しも失敗している。人から言われてやっとわかる。
謎があったかどうか。これは難しところ。だが、マモくんの感情はほとんど描かれていない。テルちゃんにとって、マモくんの感情は謎でしかないのだ。これは立派な謎なのではないだろうか。観客は、テルちゃんに自分を投影する。テルちゃんは、マモくんの感情という謎を常に追い続けている。一体誰が好きなんだ?自分とマモくんの関係は一体なんなんだ?どうと思っているんだ?と。こういう、事象だけではなく、「誰かの感情」というテクニックでも謎を表現できるのだ。
一言で言うとこの映画は「リアリティの極限」であると思った。リアルの世界では、感情が動く瞬間に音楽なんてならないし、作られた台詞を話すこともないし、ぎこちない動きをすることもないし、言う必要のあることしか話すなんてことはない。地に足ついた映画の極地だろう。どこまでもリアルに描くことで、我々は「あるある〜」となる。映画というより、その生き物たちの生活をのぞき見しているような感覚になる。このリアリズムは好きだ。全ての行動に説得力がある。なんなら、ちょっと突飛なことをしても、説得力に負ける。これは僕の好きなものだと思う。誰がなんと言おうと、あるわけないだろ!と思うようなファンタジーは作りたくないし、簡単に血を流したり、日本でピストルをみんな持ってたりもしたくない。
また一つ自分が好きな映画の条件を見つけた。
第一候補
1、人の弱い部分が見えるかどうか
2、謎があるのかどうか
3、リアリティがあるのか
第2候補
1、観客が憧れる存在
2、「泣ける」のかどうか
今のところ、上の3つが僕の好きな映画の条件だ。もっといろんな映画を見て研究していこうと思う。
P.S. この間自分で物語を考えてみたが、やっぱりまだ自分の好きな物語というものが可視化できていない気がする。もっとたくさんの「面白い」を集めなければ。
岸井ゆきの
ドラマ「99.9%」を見て、何か変な子だなあ、とは思っていた。それが「そば煮るね」のCDのカバー写真を見てから、かなり好きになった。その後「おじいちゃん、死んじやったって。」を見て、いろんな演技ができる役者さんであることを知った。
そして、この映画の岸井さん。すごい役者さんだなあと思った。
この映画は自分にとってはもたもたした感じが残る作品だった。でも、人を好きになると、人は正常ではなくなるのはよくわかる。昔は恋愛がらみで殺人事件などあると、それこそ「映画みたいだ」とか「ありえないよな」とか思っていた。でも、今は(自分が殺人を犯すわけではないが)犯人の気持ちが少しわかる(?)ようになった。
その辺りのぐだぐだやわけのわからなさをうまく描いた映画だなと思った。
とはいえ、やはり岸井さんにつきる映画だ。
あと中原さん役の役者さんもよかった。
そもそも愛ってなんだ。
~さよなら興行~「テアトル梅田を彩った映画たち」にてリバイバル上映。
公開当時劇場鑑賞して以来です。改めて観たらめっちゃ今泉監督らしさ全開ですね。私はこの作品が今泉監督はじめましてだったんでもちろんその時はそんな印象はなかったんですけど。
一緒にいるのに上手くいかない男女の群像劇。ひとりひとりが主役であり、脇役でもある。大変豪華なキャスティング。マモちゃんの終始自分勝手で煮え切らない感じにイライラしっ放し。テルコはこんな男のどこがそんなに良かったのだろうか。
一見友達も多くて自由人なスミレも泊まりがけのBBQはすっぽかされたり、登場人物がみんなどこか孤独を抱えていてそこがリアルでもある。求めたり、求められたり。ほんまに面倒くさい。愛がなんだ。とりあえずナカハラには良いことがありますように。
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