蜘蛛の巣を払う女のレビュー・感想・評価
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勧善懲悪に終わらないダークな結末が沁みる
「ミレニアム」シリーズの第4作の映画化とのこと。デビッド・フィンチャー×ルーニー・マーラの「ドラゴン・タトゥーの女」はシリーズ第1作だったのですね。フィンチャーは製作総指揮にまわり、主人公のリスベットはクレア・フォイにバトンを渡した。
フォイは実にボーイッシュだ。ハッキングにバイク、そして何よりボロボロになっても戦い抜く肉体がカッコよすぎる。
幼い頃に変質的な父親から逃れたリスベットと父の元に残った妹カミラの確執が今作の核となっている。どうやらこの姉妹は父親により強いトラウマを植え付けられたようだ。
世界各国が保有する核兵器の制御システムにハッキングし操作できるという危険なプログラムの争奪戦の先に何があったのか…
これは単なるアクション映画ではない。スタイリッシュな映像が素晴らしく、暗く重い空気が全編を貫くダークな傑作。この雰囲気がたまらん。フィンチャーのDNAをしっかりと感じた。
続編感がない!
スタイリッシュでオシャレなアクション映画❗
ミッションインポシブル(女性版)
前作とは別のシリーズとして
フィンチャーの「ドラゴンタトゥーの女」は推理ものでありつつリズベットとミカエルの関係も大人に描写し、ウィスキーのロックを片手に観たい映画でした。
しかし、今作では、ミステリー要素は薄まり、ハッキングを駆使したアクションやチームを形成するなどM:Iシリーズっぽい仕上がりに。どちらかというと、ポップコーンとコーラの方が合うような。
「ドラゴンタトゥーの女」の続編を期待していたので残念でしたが、いつ敵に襲われるのかという敵が見えない恐怖感があり、敵の倒し方も独特でした。空港のシークエンスとその後のカーチェイスはトントン拍子にことが進んでくので面白かったです。
ハッキングアクション映画の新シリーズとして続編希望です。
アクション映画だった
2012年公開、ダニエルクレイグ主演の「ドラゴンタトゥーの女」は観たものです。
リスベットがルーニーマーラからクレアフォイ、ミカエルがダニエルクレイグからスベリルグドナソンに変更しており、前作の3年後を舞台としている。
前作はミカエルが主人公であったためほぼ推理パートがメインでアクションはオマケであったが、今作は逆転しており、ほぼアクション映画であった。その為、物語が常に前に進んでおり、サクサク観ることができた。また、前作と違って過度な性行為シーンが少なく多くの層でも観やすくなっている。(グロさは今作の方が数百倍上)カーチェイス、スタントアクション、殺陣と1つ1つに対してキレがあり、観ていて気持ちよかった。その点ストーリーが少し読み易くなっていた。
リスベットの配役に関してはよかったが、ダニエルクレイグとスベリルグドナソンは明らかに違和感を覚えた。
普通に楽しめたしわりとおすすめではあります。
ミカエルもいるよ
2019-004@ TOHOシネマズ新宿
原作未読、ルーニー・マーラ版のみ鑑賞済み。
前情報は予告のみと言う感じで鑑賞。
ミレニアムは過去に何作か出ていて、そこら辺の知識がなくて大丈夫なのか正直心配だったけど、ルーニー・マーラ版を見ておいてよかった。
逆にこれが全くの初見だと言う人は、人物関係に少しだけ戸惑うかもしれない。
常にヒリつくような空気感を演出してくれていて話にのめり込める。やたらカッコいいカットも非常に多く目が楽しい。
話も特に文句をつけるところもなく、いい感じにハラハラさせてくれる。
若干、相手が本気で殺しに来てるのかと疑いたくなるような場面もあるが目を瞑れるかな。笑
この作品は原作でいうと4作目にあたるようで、5作目も作られるらしいので、そっちの方もぜひ映像化してもらいたい。
前作とは別物、でも面白かったです
蜘蛛の巣を払う女(2018)
2019年2本目の劇場鑑賞。
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作者スティーグ・ラーソンの死後に発表され、
日本を含む世界中でセンセーションを巻き起こした北欧発の一大ベストセラー「ミレニアム」3部作。
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本作は新たな作者を迎え、
その続編として発表されたシリーズ第4弾「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」を、
ハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女」の製作陣が映画化したサスペンス・アクション。
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作者のスティーグ・ラーソンはシリーズを10部作する構成を持っていたが、
急死により作家のダヴィド・ラーゲルクランツを起用し、
6年間で3作の正統な続編を書かせることとなったらしい。
本作はスウェーデン版3部作からしばらくたったお話である。
残念なのはスタッフとキャストが一新し、
スウェーデン版の4作目なのにアメリカの映画化により、
前3部作とは違いスパイアクション映画になってます。
ジャンル映画として割り切れば普通に観れますが、
「ミレニアム」シリーズで観ると物足りない。
抜群に面白いリブート版。
重厚なストーリー
過去との訣別
世界観は楽しめた
TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞。
前作の『ドラコンタトゥーの女』が好きで今作も楽しみに待っていた。
スウェーデン版のミレニアムから見ていたのでどう作られていくのか。あの独特の世界観を表現するのかが楽しみにしていた。
天才ハッカーのリスベットの超人さが増してましたね〜
しかしリスベットのキャスティングには最後まで馴染めなかった。
映画は色々と突っ込みどころもあるが概ね楽しめた。
原作からは逸脱してきているが映画として作られることを考えると致しかたないのかもしれない。
前半のリスベットの部屋の爆破シーンからのDucatiでの逃走劇はみせてくれたが後半尻すぼみだしモノトーンで統一された色彩計画に一点赤を使う手法もなんとなくありふれ過ぎて意図が簡単に見えてしまう。
ミレニアムシリーズを今後また作られるのかは分からないがまた制作されるとなったら楽しみに待ちたいと思う。
ミステリーじゃないの?
ミレニアムシリーズの新作である。「ドラゴン・タトゥーの女」(デビッド・フィンチャー監督)の続編という位置付けであるが、監督も出演者も交代している。
国家安全保障局(NSA)に保管されているファイアーウォールというソフトを盗んでほしいと依頼されるリスベット(クレア・フォイ)。たやすくハッキングしソフトを盗むことはできたが、何者かに奪われてしまう。
このファイアーウォールのいうのがどういうものか、よくわからないのが少し難点であるが、リスベットの奮闘ぶりを観るのには邪魔にはならない。
ノオミ・ラパスもルーニー・マーラも、どちらかというと華奢な感じだったので、リスベットは線の細い人と、勝手にイメージしていたが、今回のクレア・フォイは太ももががっしりしていて、いかにも女性というスタイルで、これはこれでありかな。おそらくかなり鍛えたものと思われる。
フェデ・アルバレス監督は、ストーリーを進めるのに手一杯という感じで、彼らしさは冒頭にしか感じられなかった。悪くはないのだが、「ドント・ブリーズ」のインパクトには及ばなかった。
さらなる続編はあるのか。
原作は、まだ続いている。
単体で見れば及第点、続編としては・・・
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