蜘蛛の巣を払う女のレビュー・感想・評価
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映像美
監督を退いてもフィンチャー色が映像に出ているのでとても惹きつけられた。さほど目新しい内容では無いストーリーをスピード感と映像美・色彩コントラストで目を釘付けにするのはさすがデビッドフィンチャーですね。パニックルームを使ったのはパロディかな?ひとつ気になったのは子供を奪還する時になぜ車で気絶している敵を始末しなかったのかな?おかげで散々な目に遭うことになるのになぁ。
原作未読のヒトは置いてきぼりでは?
原作は全部読んでる。
スウェーデン制作の3部作も見てる。
フィンチャー作品も見てる。
だからリスベットの父親や妹カミラの関係も分かるが、フィンチャー作品しか見てないヒトは、オープニングの少女時代のやりとりだけで、それらが理解できるのかな?
これは、フィンチャー作品の続編というより、
「リスベットを主人公とした、単発のサスペンス・アクション」と判断すべき作品だろう。
そう思えば、前作とのつながりや、親子関係も気にならない。
確かに、「リスベット」というキャラクターは面白い。
007やアメコミヒーローのように、常に「今の時代のリスベット像」があっても良いと思う。
そのぐらい魅力的なキャラだと思う。
スタイリッシュな映像美とリアリティー
前作『ドラゴン・タトゥーの女』のデヴィッド・フィンチャー監督の映像美を継承しつつ、ストーリー展開も素晴らしく、「もの言わず語る」演技力が素敵です。
そして何より主人公が強すぎないリアリティーがよりいっそうこの映画を盛り上げて行きます。
リスベット強すぎ!
「ドラゴンタトゥーの女」の続編として観るより、別として観た方がすんなり観れる。続編としてはミカエルもリスベットもイメージが違うから。ミカエルはダニエル・クレイグより今回のが合ってる気もする。リスベットは三者三様みんな素晴らしい。ハッカーなのにそんなに話が難しくもなく、程よくアクションもあり面白かった。
双子の姉妹の黒と赤の対比も印象的。
リスベットは頭もいいし強い。クールなのに、ミカエルが他の女性と居ると分かると身を引くような少し弱さを見せるところがいじらしい。
本家スウェーデンでの「蜘蛛の巣を払う女」観て観たかった。
原作者他界により新リスベットに
「ミレニアム」シリーズの原作者、スティーグ・ラーソンの死去により、今作の原作者は新しくなった。
リスベット役も「ザ・クラウン」の美人女優クレア・フォイとなり、アクション主体のエージェントもののようになった。
ドラゴン・タトゥーの女誕生の秘密が暴かれ、なかなか面白い。
【シルヴィア・フークス演じるカミラの赤いコート姿を纏った哀しき佇まいに惹かれた作品。】
ークレア・フォイよりシルヴィア・フークスの白い肌と赤いコート姿が印象的であった。ー
リスベットの過去が露わになる過程が分かり易く、面白く描かれている。
サスペンス・アクションの佳作。
<シルヴィア・フークスって、こういう役が合うよなあ>
<2019年1月11日 劇場にて鑑賞>
毒々しサスペンスを期待した
今回のストーリーはリスベットの暗く重い雰囲気が薄れてた感があります。
スパイサスペンス、、苦しめられる女性達を救うのを基軸に進めていくのが、重くどくどくしく解決しきれないやるせなさが残るようなのを期待。
はじめのシーンは虐待父から妹を助けなかった事と繋げようとしてるのでしょうが何か筋が違ってるようでスッキリしない。
スポンサーのご意見が入ってるのかな?と、、
リスベットである必然性が薄れた・・
このシリーズは北欧の風土的な重々しさ、陰湿な異常性犯罪に絡ませて非行少女風の主人公の醸し出す危うさ、サスペンスが持ち味だが4作目となると灰汁も抜けリスベットも年増になってしまい「ドラゴンタトゥーの女」を見たときほどの異端なものからくる衝撃は薄れてしまった。ハイテク応用も格段に進化しているがカーコンピュータの乗っ取りなどこれ見よがしに多用するのはいかがなものか、度派手なアクションの連続でそれなりに楽しめたが既視感があり残るものが少ない。
クレア・フォイは多才だがリスベットと「ファーストマン」の芯の強い妻役と連作してしまうと何か引っかかるものがある。
アクションシーンはハラハラした。主演の賢さも観ていて飽きない。 2...
アクションシーンはハラハラした。主演の賢さも観ていて飽きない。
2人の姉妹のすれ違いの先に、共通点もあり、家族ってそうなんだよなって感じた。
残念。
評判が悪い…というより評判そのものが聞こえてこなかった時点で推して知るべしだったのかもだけど、ごくごく普通のアクション映画になってた。
まぁフィンチャーもリブートの際に、リスベットが主人公の女スパイものにしてるわけで、本作もその流れで作られているんだけど、フィンチャー版から物語を繋げてしまったことで、ミレニアムシリーズで描かれるリスベットの過去が変えられてしまったのは残念だし、リスベットとういキャラもただの女ヒーローに変わってしまった。
ノオミ・ラパスを越えなきゃ。
この映画にしてノオミ・ラパス。
あまりの強烈さに他はイマイチなじめなくて。
ルーニー・マーラもこの作品のクレア・フォイも申し分ないけど、
リスベット役を引き継ぐには、ノオミ・ラパスを越えなきゃ。
2019 DVD/BD 2
可もなく不可もなくです。
フィンチャーの1作目とはキャストを一新した原作4作目の映像化。
サスペンスアクションなんだろうけどハラハラドキドキ感は感じれず。
個人的に、リスベット約はクリステン スチュワートが適任だと思います
蜘蛛の巣が引っ掛かったような…
原作は世界的ベストセラーの北欧ミステリー小説シリーズ。
本国でシリーズ3作品が3部作で映画化され、ノオミ・ラパスがブレイク。
ハリウッドでもデヴィッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演で1作目がリメイク。
本作はハリウッド・リメイク版の第2弾で、原作の第4作目を初映像化。
説明がちとややこしい…。
スウェーデン・オリジナル版やハリウッド・リメイク版が好きで、最近『特捜部Q』などで北欧ミステリーも好みのジャンルになりつつあり、今回の新作も楽しみにしていたのだが…、
ちと残念だった。
と言うのも…
リブートならまだしも、シリーズ物でスタッフ/キャスト総入れ替えは黄色信号。
フィンチャー(今回は製作総指揮のみ)やルーニー降板の時点で、やるべきではなかった。
スウェーデン・オリジナル版はまるで横溝ミステリーを彷彿させるような濃密ミステリーの味わいが堪らなく良かった。
ハリウッド・リメイク版もそれを踏襲しつつ、フィンチャーならではの才気やセンスに溢れていた。
本作はそのどちらにも欠けた。
唯一の特色はアクション色の濃さなのだが、それがかえってB級チックなサスペンスにしてしまっている。
『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルヴァレス監督の演出はスリリング。3代目“ドラゴン・タトゥーの女”、クレア・フォイは熱演。
話も面白味はある。
ある依頼を受けたリスベット。核兵器プログラムを巡って、ハッカー、内通者、謎の集団の攻防戦。
リスベットに仕掛けられた罠。忌まわしき過去と決別した双子の妹と対峙する…。
話の面白味は充分。だが、それを活かし伝わり切れなかった。
本筋である攻防戦はスパイ・アクション風でそれなりに楽しめるが、重要スパイスであるリスベットの過去や妹との対峙をもっと濃厚に絡めなかったものか。
さながら蜘蛛の巣のように絡み、張り巡らされた陰謀や罠。
それに苦悩・葛藤しながらも、払い退け打破していく名物キャラのヒロインの活躍は痛快だが…、
作品としては髪の毛に蜘蛛の巣が引っ掛かったような、何とも言えぬ感じを受けた。
願わくば、本国スウェーデンで今一度…。
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