アップグレードのレビュー・感想・評価
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ステム
近未来を舞台にしたSFアクション。
妻と平和に過ごしていた主人公。
一緒に乗っていた自動運転の車が突如暴走し事故に合い、
さらに謎の組織に妻が殺害され主人公は全身麻痺にされる。
数カ月後に「ステム」なるAIチップを体に埋め込む手術をし、
ステムの力で超人的な身体能力を手にして犯人探しと復讐をしていく事に…
といった展開。
序盤は割とアクション映画に有りがちな展開と思いつつも、
テンポ良く話が進みむので話に引き込まれた。
アクションシーンはカメラワークが独特。
ステムの力でカクカクしたような機械的な動きと効果音、エグめに止めを刺すシーンはすごかった。
そのまま体内のAIとのバディものと思いきや最後には…
散りばめられた伏線とオチはさすがリー・ワネルの脚本だと思った。
グロ系が苦手な人はキツイかも。
アクションスリラーが好きな人にはオススメ。
コンパクトにまとめているが
サクッと見るには
矛盾点と馬鹿が目立つ
まず致命的に要らないと思ったのは、後半に取って付けたようなSTEMが車を乗っ取るシーン。
このシーンがあるせいで他のAIを乗っ取れる事が判明し、
AIまみれの世界を牛耳るのに、実は主人公なんて要らないじゃんと気づかされてしまう。
せめて街中に飛んでるドローンぐらい何とかしろ。
まぁ、これだけ最新の技術を持っているのに道を90度に曲がり
最短経路を歩かないSTEM君は大馬鹿物であると早々に気づいたけども。
まだアイアンマンの方が賢そうだ。
因みに、断トツでおバカなのはあの警官。というか警察組織?
このハイテク近未来な世界で普通の拳銃と時代遅れの車に防弾チョッキも付けずに。
主人公を捕まえるでも無く、説得するでも無く、役に立つ訳でも無く…
いや本当になんで出てきたんだよ。マジで。
全体的なストーリーや仕掛けも、
ナイトライダー、ターミネーター、マトリックス、アイロボット、ミッション 8 ミニッツ
この辺りを見ていたら目新しさは特に無い。
なぜなら、アップグレードのラストシーンは
ターミネーターやマトリックスのオープニングにしか相当しないのだから。
個人的には、ちょっとおバカなSTEM君とのドタバタ相棒劇を繰り広げた挙句、
最後には裏切られる展開の方が見てみたかった。
これならツッコミどころは全部STEM君のせいに出来るし。
頭を使わずに見てたら割と楽しかったのに、何かの拍子に一気に白ける映画だった。おしい。
十二分に楽しめるSF作品
プライム・ビデオ鑑賞
当時さほど気にならなかったのだけど、ふと時間ができたので観てみました。
するとこれが中々に面白い。
何というか「ターミネーター」や「ロボコップ」や「物体X」な感じがプンプンします。何だったら「鉄男」っぽいところも見てとれました。
程よい近未来なアイディアで、観ていてそんなに違和感が無いのが良かったです。
設定が嘘っぽく無いというか、すぐそこな感じ。
でも、やや無理やりな導入に、漂うB級感と安っぽさ。冒頭は少し不安でした。
それでもテンポは良くて、段々と入ってくる感じでしたね。
体のイニシアチブが移行した時の動きが面白く、カメラワークも良かったです。
他作品へのオマージュが強くちょっと先の展開が読めてしまう所があるものの、十二分に楽しめるSF作品でした。
すごく丁寧だよ!
終わりがよかった
もうちょっと何かが欲しかった
新感覚スタイリッシュスピーディアクション!
近未来、事故にあって体が動かず、妻も殺されふんだりけったりの男が脊髄にAIを埋め込まれて妻の仇をとる作品。
この作品の一番の見所はやっぱりアクションですよね。絶対人間にはできないようなアクションがたくさん出てきます。後ろ向きながら銃を撃ったり、どんな攻撃も瞬時にかわしたり。それが超ハイスピードで行われるのでみてる側は大興奮ですよ。敵には手に銃を仕込んだ厨二心をくすぐるすごくかっこいい奴も出てきますが主人公が俺TUEEEEのため活躍があまり見れなかったことだけが唯一の不満点です。
それと本作は非常にAIや仮想現実について考えさせられます。ネタバレにならないように書くとさすがSAWシリーズの脚本家だなって感じです。
2019年の夏に公開してたあの映画で怒っていた方はこの映画を見てみてはいかがでしょう。言ってる事は同じです。
Amazonprimevideoにて配信しているので是非ご覧ください。
自我とAI
くしゃみする時は手で抑えないと他の人に迷惑がかかると再認識。
映画のテーマ自体はよくあるものの、脚本と演出とアクションでテンポよく惹きつけられる。途中に不自然な点や強引な点もあるものの、観終わってから『SAW』の監督と分かり、妙に納得。
バディ物として微笑ましくもあるが、ステムはやり過ぎな部分もあり、また過剰に自分を狙った行為に反応する。
身体を動かしているのが自分なのか、考えるのが自分なのか。考えることすら放棄して機械に任せた時、それは「人間」なんだろうか…。
合理性の中の不合理、本作で言えば人間はアルコールを摂取して脳の働きを妨げるし、アナログなものを敢えて使うことに美学を感じることもある。
VRに没頭する人たちは、似たようなことが既に現実で起きていることに対しての皮肉にも感じる。仮想現実、意思が「幸せ」ならそれでいいのだろうか…。自分も同じ状況だったらどう選択するかは分からないな…。
たぶんもう映像作品としては観ないが、定期的にレビューは見返したいと思う。
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